SEO対策

「高品質なコンテンツが重要!」と言われるけど、そもそもコンテンツの『質』って何?

近年では、Webサイトを活用して、集客や売上の向上を目指す場合、サイト内に高品質なコンテンツを増やしていくことが何より重要とされるようになっています。一昔前までであれば、中身のないコンテンツを作ったとしても、被リンクを無理矢理増やす、隠しテキストで対策を施すなど、小手先の技で上位表示を獲得することが可能だったのですが、Googleなどの検索エンジンが飛躍的に進化した現在では、Webサイトの中身が伴っていなければ、上位表示が難しくなっているのです。

そこで、ここ数年注目されているのが、コンテンツSEOなどと呼ばれる手法で、これは自社の顧客が求めているだろう質の高いコンテンツを継続的に投下していくという取り組みとなります。ただ、コンテンツSEOで重視される、「高品質なコンテンツ」については、「そもそも質の高いコンテンツってどのようなものなの?」「誰がコンテンツの質を見極めているの?」といった疑問を感じてしまう方も多いようですね。実際に、コンテンツの質に関しては「文字数が多ければ多いほど良い」などと、間違った認識をしている方が意外に多いように思えます。

そこでこの記事では、現在のSEO対策を考えた時、絶対に押さえておきたい「コンテンツの質とは?」という問題について考えてみます。

コンテンツの質を無視すると上位を獲得できない時代

2022年現在では、どのような業種の企業であっても、自社のWebサイトを作っておくのが当たり前となっています。そのため、インターネットを活用して集客や売上の向上を目指すのであれば、見込み客がネット検索した際に、自社のWebサイトが同業他社のサイトよりも上位に表示されることが非常に重要になっているのです。もちろん、Webサイトが目立つ位置に表示されるようにする方法は、SEO対策だけでなく、リスティング広告といった方法もあるのですが、リスティング広告は設定したキーワードでのみ広告エリアに表示されるようになるだけですし、どうせならさまざまなキーワードで自社のサイトがヒットして欲しいと考えてしまいますよね。

そして、このように自然検索で自社のサイトがヒットするためには、Webサイト内にあるコンテンツの質が非常に重要なのです。実際に、現在のWeb業界では「コンテンツ・イズ・キング」というワードが普通に使われるような状況になっていますし、Webサイトを上位表示するためには継続してコンテンツを作成・公開していくことが重要になるのです。
冒頭でご紹介したように、一昔前までであれば、中身のないコンテンツでも、被リンク(外部SEO)の力を用いて検索順位を上げていくことも可能でした。しかし、Googleの検索アルゴリズムの精度が高くなった現在では、被リンクの力だけでは安定して上位表示させることは難しいですし、それどころかブラックハットSEOとみなされ、ペナルティを受けてしまう恐れまであるのです。

なお、注意しておいてほしいのは、被リンクの全てが悪い評価を受けるわけではなく、SEO対策を考えた場合、リンクは現在もそれなりに重要な要素とみなされています。そして、それに加えてコンテンツの質が重要視されるようになっているわけです。SEO対策業界で、「コンテンツSEO」という言葉が用いられるようになったのは、このような背景があるからです。

それでは、検索エンジンから高評価を受ける「質の高いコンテンツ」とはどのようなものなのでしょうか?

注意

2022年現在、日本国内で使用される検索エンジンについては、9割以上がGoogleの検索システムを採用しています。検索エンジン利用率では、約15%をYahoo!が占めているのですが、検索システムについては自社で開発するのではなくGoogleの物を使用しています。そして、Googleの検索エンジンは、現在でも開発途上で、これからさらに発展していくものだということを忘れてはいけません。
どういうことかというと、2022年現在は、コンテンツ・イズ・キングと言われるようなコンテンツSEOが主流ですが、今後この状況がいつまで続くかはわかりません。したがって、自然検索での集客や売上向上を目指すのであれば、常にGoogleの動向を追いかけ、Googleが好むサイトを作る必要があると考えておきましょう。
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『質の高いコンテンツ』とは?

ここまでの説明で、2022年現在の環境にて、自社のWebサイトが自然検索されたときに上位表示されるには、サイト内に質の高いコンテンツが用意されている必要があると分かっていただけたと思います。ただ、上位表示されるために質の高いコンテンツが必要と言われても、「そもそも質の高いコンテンツって何?」といった根本的な疑問を感じてしまう方も多いのではないでしょうか?

ここでは、Googleから高評価を受ける、質の高いコンテンツがどのようなものなのかについて考えてみたいと思います。

『質の高いコンテンツ』は「ユーザーが求めるコンテンツ」

質の高いコンテンツをもう少しわかりやすく表現すると、「検索ユーザーが求めているコンテンツである」と言い換えることができます。これは、Googleの成り立ちを考えれば理解しやすいと思います。Googleは、ユーザーが何らかの検索行為を行う時に、『検索エンジンとして利用してもらう』ことで利益を出している企業です。

それなのに、ユーザーが何らかの情報を求めて検索行為を行ったのに、ユーザーにとって無価値な情報が掲載されているサイトばかりが上位に表示されてしまうと、ユーザー離れが起きてしまう恐れがあります。つまり、Googleは、自社が企業として生き残っていくためにも、ユーザーが調べたことに対して、ユーザーが求めている答え(コンテンツ)を提供できるようなWebサイトを必要としているわけです。したがって、サイト運営者は、自社の顧客対象が検索しそうな事柄について、あらかじめユーザーが求めているコンテンツを作り続けることが重要なのです。

ここで不思議に思うのは、「Googleは該当のコンテンツがユーザーが求めているものであるのか?」をどのようにして判断しているのかということではないでしょうか。もちろん、コンテンツを一つ一つ目視で確認するわけではなく、アルゴリズムと呼ばれるプログラムで判断しています。ただ、Googleのアルゴリズムは、ブラックボックスとなっているため、具体的に何を指標にして順位を決めているのかは、はっきりとしていません。しかしながら、継続的にSEO対策を施していれば、経験やGoogleの公式発表などから、順位付けのルールをある程度予測することが可能で、そのためSEO対策業者は、常にGoogleの動向を注視しているのです。

なお、Googleのアルゴリズムは、Webサイトに訪れたユーザーの行動により、サイトコンテンツの質を判断していると予想できます。

ユーザーの行動により、コンテンツの質を測るしかない!

Googleの検索エンジンは、年々進化しているのは事実ですが、人間と全く同じようにコンテンツの内容を目で見て判断するには至っていません。したがって、コンテンツの質を判断するには、コンテンツに訪れたユーザーの行動から、満足度を測り、優劣をつけていると考えるのが自然です。

例えば、「テレビ オススメ」と検索してサイトを訪問したユーザーが、中身を何も見ることもなくすぐに検索結果に戻ったとしたら、そのコンテンツにはユーザーが必要とする情報が無かったと考えられます。その一方、サイトに訪問したユーザーが、そのコンテンツに一定時間滞在し、同じサイト内の他のページへの内部リンクをクリックしたり、そのままブラウザを閉じるといった行動をすれば、「必要とする情報を確認して満足できた」可能性が高いですよね。他のサイトのコンテンツを確認しに行かないということは、「ユーザーが探している情報が掲載されているコンテンツ」という判断ができるわけです。

当然、Googleがユーザーの満足度を測るポイントについては、検索キーワードやジャンルなどによって異なると思いますが、世界中のインターネットユーザーのビックデータを所持している企業ですので、容易に分析することができるはずです。
なお、Webサイトの運用を行う時には、Google Analyticsでの分析が重要視されることは皆さんもご存知だと思います。Google Analyticsは、PV(どのぐらいのページを見られたか)、直帰率(サイト訪問後そのまま検索結果に戻った率)、滞在率(どのぐらいの時間サイトに滞在していたか)などの数値がリアルタイムに確認できますので、自社のWebサイトがユーザーにとって満足できるものなのかを自分たちで分析することができ、同時に、Googleからどのような評価を受けているのか予測できるからです。

コンテンツの『質』を高めるには?

それでは、『質』を重視してコンテンツを作るには、どういった点に着目すれば良いのかについても解説していきます。一言で言えば「ユーザー目線でサイトを運営する」というのが基本となるのですが、ユーザー目線に立っているつもりでも、なかなか思うように順位が改善しない…と悩んでいる方も多い事でしょう。

ここでは、Webサイトの運営を行う際、意識しておきたい具体的なポイントをご紹介していきます。

ユーザーの検索意図を満たす!

上述しているように、Googleから高評価を受けるコンテンツは、ユーザーが求めている情報が掲載されていることが条件です。したがって、コンテンツを作る時には、ユーザーがなぜそのキーワードで検索し、どのような情報を求めているのかを第一に考えてコンテンツを作らなければいけません。

ユーザーが何を意図して検索しているのかに対し、的確な答えとなるコンテンツをぶつけることができれば、ユーザーの検索意図を満たすことになります。また、コンテンツを作る時には、メインとなるキーワードに対して、複合ワードを意識しておくことも大切です。コンテンツ作りを進める時に、複合ワードまで意識しておけば、必然的に狙っているワードの関連ワードや共起語などが含まれることになります。

ちなみに、共起語とは、特定のキーワードに対して、同時に想起されるようなワードのことを指しています。例えば、「SEO」であれば、「Google」「ユーザー」「インデックス」「対策」「検索」などといったワードになります。

オリジナルであること

Googleに「質が高い」と評価されるためには、オリジナルであることが大切です。例えば、コンテンツの制作時間が取れないから…などといった理由で、他のサイトに掲載されているコンテンツを丸々コピペして、自社のサイトに掲載するのはNGです。ただ、同業他社であれば、対策が必要な部分も似てきますので、コンテンツのテーマが被ってしまうのは致し方ないとは思います。それでも、コンテンツの制作は、テーマから自分たちで考え、作り上げるべきと考えてください。

ちなみに、最近のWebサイトでは、施工事例や制作実績のようなコンテンツを充実させる傾向にあるのですが、これは「完全にオリジナルな情報」として掲載できるからです。さらに、業種によっては、ユーザーが最も求める情報でもあるので、PV数や滞在時間が長くなり、サイト全体の評価を上げてくれるキラーコンテンツになり得るのです。
実績関連のコンテンツは、現場とのコミュニケーションが必要になるので、運用の面が少し手間に感じてしまうこともあると思います。しかし、SEO対策を考えた時には、非常に効果的なコンテンツになるので、ぜひ定期的に掲載して行ける体制を作るのがオススメです。

E-A-Tが重要

近年のSEO対策では「E-A-T」が重要という情報を耳にしたことがあるのではないでしょうか?ちなみに、E-A-Tは、「Expertise(専門性)」「Authoritatigveness(権威性)」「Trustworhiness(信頼性)」の頭文字をとった造語です。「E-A-T」の詳細については、以前別の記事で解説しているので、そちらをご参照していただきたいのですが、要は現在のGoogleの検索アルゴリズムでは、この「E-A-T」非常に重視しているので、しっかりと対策をとっておかなければいけません。

簡単に解説すると、何らかのコンテンツを作る時には、そのジャンルの専門性があること、また権威や信頼性が高いということが大切とされているのです。例えば、建設会社のWebサイトに、ダイエットに関するコンテンツを掲載したとしても、専門家でもない人が解説している情報になるわけで、信頼性など全くないと判断され、高評価を受けることができないわけです。

「E-A-T」の詳細については、以下の記事でまとめていますので、ぜひそちらもご参照ください。

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まとめ

今回は、昨今のSEO業界で盛んに耳にする「高品質なコンテンツが大切」という話について、そもそもコンテンツの質とは何なのかについて解説してきました。

コンテンツの質については、文字数や、正しい文法が使われているか、面白い内容かなどといった点で判断されると勘違いしている方も多いかもしれません。しかし、この記事でご紹介しているように、Webサイトの上位表示のための『質』の高さについては、ユーザーが求めている情報になっているのかで判断されると考えてください。

上述しているように、Googleは多くの方が検索エンジンとして利用することで利益を出す企業ですので、何らかのワードで検索した人に対して、適切な情報が提供されるようにするということが使命となっています。いくら文字数が多いコンテンツでも、ユーザーが求めている情報が掲載されていなければ、検索エンジン側にとっても何の意味もないコンテンツになるのです。
なお、Googleがコンテンツの質を判断するのは、ユーザーの満足度で測っていると予想できますので、直帰率や滞在時間、スクロールなどが重要になると考えておきましょう。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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