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コンテンツSEO対策のための記事は文字数が重要?今どきのSEOと文字数の関係性について

今回は、コンテンツSEO対策を行う場合、世間でまことしやかにささやかれている「今どきのSEO対策は、記事の文字数が超重要!」と言う情報が本当なのかについて解説していきたいと思います。

ちなみに、SEO対策会社などから「SEO対策を成功させるには、コンテンツの文字数が大事ですよ!」などと言われる機会が多い昨今ですが、実はGoogle側は「Webページの評価に文字数は直接関係がない」と公表しています。また、SEO対策上、非常に重要な要素となるコンテンツのタイトルやディスクリプションなどに関しては、表示領域の関係から、文字数の上限まであるなど、コンテンツ記事を制作する時に、文字数だけがSEO効果に影響するわけではないので、必要以上に気にする必要はないのです。

それでは、世の中にあるSEO対策業者が「コンテンツの文字数はSEO対策上、大切な要素」とみなしているのはなぜなのでしょうか?この記事では、今どきのSEO対策と文字数の関係性について解説していきたいと思います。

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文字数が多いコンテンツが上位表示される理由は?

冒頭でご紹介したように、Googleは「Webページの評価に文字数は直接関係がない」と公表しています。しかし、ここ最近、何らかのキーワードを使って検索してみると、文字数の多いコンテンツが上位に表示される傾向が強いのではないかと考える人が多いと思います。そして、それは事実で、文字数が多く情報が充実したコンテンツほど上位表示される傾向が高くなっているのです。

こう聞くと、Googleが公表した情報について「ウソなのか?」と考えてしまう方がいると思うのですがそうではないのです。と言うのも、Googleが検索上位に表示しているコンテンツについては、あくまでも「検索を行ったユーザーにとって有益かどうか?」で判断しており、ユーザーの要望を満たせると判断したコンテンツを上位に表示しているのです。そして、ユーザーが求める情報をきちんと盛り込んだコンテンツにするためには、ある程度の文字数が必要になりますよね。つまり、Googleは、コンテンツの文字数を評価して上位に表示しているわけではなく、検索キーワードに対する情報の網羅性や正確さを重視しているだけなのです。
ここではまず、今どきのSEO対策を考えた時、文字数が多いコンテンツばかりが上位に表示される理由をご紹介していきましょう。

①高品質なコンテンツを作ろうとすれば、自然と文字数が増える

上述しているように、Googleが検索順位付けをする際には、コンテンツの文字数の多さを直接評価しているわけではありません。しかし、何らかのキーワードを使って検索した際には、文字数が多いコンテンツほど上位に表示されるようになっています。これは、「文字数が多い」と言うことをGoogleが評価しているわけではないのですが、文字数が多いコンテンツの方が、質が高いとGoogleに評価されることが多いためだと言われています。

と言うのも、Googleが検索順位をつける際、コンテンツを評価する基準が「ユーザーにとって有益かどうか?」と言うポイントとなり、情報の網羅性が非常に重要になるのです。つまり、何らかの疑問を抱えているユーザーが検索を行った時、その疑問を解消できるコンテンツにするためには、必然的に情報量の多いコンテンツを作ってあげる必要があり、Googleは、そのようなユーザーのニーズを満たすことができると判断したサイトを上位に並べていくわけす。

これからも分かるように、文字数が多いコンテンツが上位に表示されているという現象はあくまでも結果論であり、そのコンテンツは「ユーザーに有益な情報を作る」ことを重視した結果、自然と文字数が多くなってしまったという状況なのです。

②Googleの評価基準を考えた場合、文字数が多いコンテンツが評価される

Googleは、コンテンツやWebサイトの評価基準については、ある程度明確に示しています。簡単に言うと『ユーザーにとって有益なサイト』を上位表示するようなアルゴリズムになっているのですが、これを言い換えると「ユーザーが抱えている疑問を解決することができるサイトを評価している」と読めるのです。

皆さんが、何らかのキーワードを使って検索を行うのは、検索エンジンを使って「自分が知りたい情報を見つける」ことが目的ですよね。もちろん、「知りたい情報」については、おのおの違うと思いますが、誰もが何らかの悩みや疑問を抱えて、それを解決するためにキーワードを使ってGoogleで検索をしているわけです。つまり、Googleに向かって質問をしているわけですね。

そしてGoogleは、その質問に対して、ユーザーが抱えている悩みや疑問の答えになるであろうWebサイトやコンテンツを検索結果に表示するようになっています。これが検索エンジンからの質問に対する答えなのです。そして、質問に対する答えが、ユーザーの疑問や悩みを解消できないような物ばかり提示しては、「ここで質問しても意味がないな…」と思われてしまいますよね。したがって、Google側は、ユーザーが抱えている疑問や悩みをきちんと解消できるであろう、高品質なコンテンツを上位に表示するように作られているのです。

更に、同じキーワードを使って検索したユーザーについても、その意図が異なる場合もあるでしょう。例えば、「ラーメン」と言うキーワードで検索したとしても、あるユーザーは「ラーメンが食べたい」、もう一人のユーザーは「ラーメンを作りたい」と言った感じに、ユーザーのニーズが全く異なるケースも多いです。そのため、Googleは、さまざまなニーズに応えられるようにするため、キーワードに対してさまざまな視点からの情報を網羅しているサイトを高く評価するようになっているわけです。当然、情報の網羅性を高めていけば、文字数は増えていくはずです。

③Googleはページの内容をテキストから読み取っている

人間であれば、目で見た情報によって、そのコンテンツが何について解説しているのか理解することができます。しかし、Webサイト内の情報について、何の説明をしているのか、検索エンジン側の社員さんなどがいちいち目で確認するようなことはできません。Googleなどでは、クローラーと呼ばれるロボットが各サイトを巡回しており、コンテンツの内容は『テキストを中心に読み取っている』のです。

つまり、Google側に、何のコンテンツなのかをアピールするためには、コンテンツ内の文章が非常に重要になるわけです。Googleのクローラーは、コンテンツ内にラーメンの写真を載せたとしても、それがラーメンの写真だと直感的に判断することができないので、テキストで説明する必要があるわけですね。

「文字数が多い=高品質なコンテンツ」ではないので注意!

ここまでの説明を見ると、Googleは「Webページの評価に文字数は直接関係がない」と言いながらも、結局、文字数が多ければ「高品質なコンテンツ」と判断し、上位に表示してくれるのだ…と感じてしまったかもしれませんね。しかし、安易に「文字数が多い=高品質なコンテンツ」と評価されるとは考えない方が良いです。もちろん、上述したように、何らかのキーワードで検索した場合、現在では、ほとんどの検索結果で文字数が多いコンテンツが上位に来るようになっています。しかし、これは、「文字数が多い」ことが評価されているのではなく、あくまでも「ユーザーにとって有益なコンテンツ」だという点が評価されているだけなのです。

何度も言いますが、GoogleがWebサイトやコンテンツ記事を評価する時には、「ユーザーにとって有益なのか?」と言う視点で見ており、現在上位に表示されている(高品質と評価されている)コンテンツについては、ユーザーが使用したキーワードに対して、ニーズをきちんと満たすことができる情報を持っていると判断されているだけなのです。そして、ユーザーのニーズを満たすためには、情報量が多く、かつ詳しく説明されていたうえで、分かりやすいコンテンツになっていることが非常に重要です。そうすると、必然的に文字数が増えていってしまう訳ですね。

この記事を読んでいるということは、これからコンテンツSEOを手掛けてみようと考えているからだと思うのですが、ネット上で見つけた「今どきのSEOは文字数が多くないといけない!」と言った感じに、コンテンツの文字数に着目するのはNGだと考えておいた方が良いでしょう。あくまでも、現在評価されているコンテンツは、「ユーザーにとって有益な情報にしよう」と考えてコンテンツ制作を進めたところ、結果的に文字数が増えているだけです。要は、コンテンツ作りの着眼点が真逆な訳ですね。何よりも、Googleなどの検索エンジンでは、ユーザーが求めている情報についてピンポイントに説明していれば、文字数がどれだけ少なくてもきちんと評価してくれ、上位に表示されるようになっています。

コンテンツSEO全盛期の現在は、ユーザーの疑問や悩みを解消するためのコンテンツを作る必要があり、さまざまな方のニーズに応えるためには必然的に情報量が多くなってしまうと考えておきましょう。

Googleが評価するポイントとは?

Googleは「ユーザーに有益な情報なのか?」でコンテンツを判断する…と言われても、具体的に高評価を受けるポイントがどこなのかは誰もが気になってしまいますよね。これについては、検索結果の順位を定めるためのアルゴリズムをGoogle側が公表することが無いので、「〇〇をしておけばトップページに表示される!」と言った明確な対策を見つけることはできません。
ただ、「Google検索セントラル」では、「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」と言うページを公表しており、GoogleがWebサイトの品質を決定する時に何を見ているのかが紹介されています。以下に、GoogleがWebサイトの品質を決める際、重視しているポイントをいくつか紹介しておくので、ぜひこれを参考に、自社サイトが基準に反していないか確認してみましょう。

Googleが重視するポイント

  • ・コンテンツ内に掲載されている情報は信頼できるものか。
  • ・コンテンツは、充分な知識を持つ専門家や愛好家によってつくられているか。
  • ・Webサイトは、専門家として認知された(信頼性のある)機関が運営しているか。
  • ・コンテンツの内容は公平か。
  • ・スペルや文体の間違い、事実誤認がないか。
  • ・Webサイト内に重複している記事や冗長な記事が含まれていないか。
  • ・独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析を提供しているか。
  • ・SEO対策のためだけに大量制作されたコンテンツでないか。
  • ・医療関連の情報の場合、情報が本当に信用できるものか。
  • ・サイトの名前を見て、信頼できるソースから提供されていると認識できるか。
  • ・コンテンツの内容について、当たり前の内容だけでなく、独自の分析や興味深い情報を含んでいるか。
  • ・コンテンツ内に、主要なコンテンツを妨害するほどの大量な広告が掲載されていないか。
  • ・コンテンツの内容が、短くないか、不完全でないか、有用な詳細情報が不足していないか。
  • ・サイトのページを閲覧するユーザーからの不満が想定されるか。 etc

上記以外にも、Googleが評価するポイントがありますので、詳しくはGoogle検索セントラルでご確認ください。

参考:Google検索セントラル「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス

文字数が多いコンテンツは、他にも有利な面が多い

ここまでは、現在のSEO対策上、非常に重要な手法となっているコンテンツSEO対策について、検索結果とコンテンツの文字数の関係について解説してきました。

上述しているように、コンテンツの文字数そのものが検索上位に直結する重要なポイントではありません。しかし、Googleが高品質と判断するコンテンツにするためには、ユーザーが欲しがる情報を網羅していかなければならないことから、必然的に文字数が多くなってしまう傾向にあるのです。これが、巡り巡って「今どきのSEO対策は、文字数が多いコンテンツを作る必要がある」と言う情報になっているのだと思います。

なお、コンテンツ作りを進める際に、文字数が多いコンテンツを作ることは、SEO対策上、他にもたくさんのメリットがあります。ここで、文字数が多いコンテンツが得られるメリット面についても簡単にご紹介しておきます。

関連ワード(スモールワード)の対策がしやすい

ユーザーにできるだけ有益なコンテンツにしようと考えた場合、周辺の情報まで網羅する形で、非常に情報量の多いコンテンツが出来上がります。そして、質の高いコンテンツになってくると、関連するキーワードがコンテンツ内に必然的に盛り込まれるようになるはずです。

このような状態になると、もともと設定していたキーワードの他、それに関連するキーワードがコンテンツ内に組み込まれるようになり、情報が網羅できていることからGoogleから高評価を受け、その結果、より多くの検索ワードでヒットするようになるのです。皆さんも、興味を持った事柄についてネット検索を行う時には、メインとなるキーワード一つで検索するのではなく、関連キーワードなどもいれて検索するのではないでしょうか?
例えば、自宅の塗装工事をしたいと思った時には、「塗装」だけで検索するのではなく「外壁」や「屋根」、「地域名」、「費用」など、より調べたいことに直結した語句を付属して検索するはずです。したがって、コンテンツを制作する時には、Googleで表示されるサジェストを確認するなどして、関連ワードや共起語を意識して付け足していくことで、より検索に引っかかりやすくできるのです。

情報量が多く、文字数が増えていけば、関連キーワードを含める機会も増えていきますので、それだけSEO効果を高めることにもつながるはずです。

いろいろなワードで引っかかるようになる

文字数が多いコンテンツは、それだけ情報量が多いということですので、対策したかったメインキーワードだけでなく、コンテンツ内に登場するその他のワードで検索上位に表示されるケースがあるというメリットが得られます。①で紹介したように、メインのキーワード+関連ワード(共起語)と言ったキーワードでの流入を期待できるのは当然として、もともと狙っていなかったようなキーワードで多くのアクセスが期待できるケースも多いです。

なお、一般には検索される回数がそこまで多くないキーワードからの流入は、ロングテールアクセスなどと呼ばれるのですが、文字数が多い(高品質であることが前提)コンテンツは、さまざまなキーワードからのロングテールアクセスが期待できる点が非常に大きなメリットになります。

多様なワードが含まれているから自然と複合ワード対策が可能

上述したように、インターネットで何らかの調べ物をするときには、1つのキーワードのみで検索するとは限りません。特に、具体的に欲しい情報がイメージできているユーザーほど、2語や3語のワードを組み合わせた形で検索を行うのが一般的です。

例えば、大阪市内に住んでいる方が自宅の塗装工事をしたいと思った時には「塗装工事」と単一のキーワードで検索することはほぼありません。この場合、「塗装工事 大阪」や「塗装工事 大阪市 安い」などと言った感じに、複数のワードを組み合わせた複合ワードで検索を行うのです。

複合ワードでの検索は、1語のみで検索されるビッグワードと比較すれば、検索ボリュームが少なくなるのですが、情報量の多いコンテンツは、多種多様なワードが用いられていることから、ビッグワードとの組み合わせが無数に生じて、複合ワードの組み合わせの種類が非常に多くなります。そのため、さまざまな複合ワードからの流入が期待できるという非常に大きなメリットを得られるのです。
しかも、複合ワードを使って検索をする層は、ある程度ニーズが固まっていますし、検索結果に表示されるライバルが少なくなる傾向にあるため、検索上位に表示された場合、コンバージョンにつながりやすい点も非常に大きなポイントです。

Webサイトそのものの評価につながる

ユーザーのニーズに合致した情報を提供できるコンテンツを配信していれば、必然的に流入したユーザーのページ滞在時間が長くなるはずですよね。

なお、GoogleがWebサイトを評価する基準として、ページの滞在時間は評価基準に関係ないのですが、ユーザーがコンテンツの内容をきちんと読むような高品質な情報を提供すれば、関連記事などの内部リンクを踏んでくれる可能性が高くなり、サイト内の回遊率が高くなると言われているのです。そして、こういったサイト内の回遊は間接的にページの高評価につながります。

もちろん、コンテンツの文字数だけを多くすれば良いのではなく、流入するユーザーのニーズをきちんと予測し、それを満たせるだけの情報を提供しなければ、ページの滞在時間も伸びませんし、回遊率を高めることもできません。したがって、まずは、ユーザーが飽きることなく、最後まで読んでくれる質の高いコンテンツを作ることを心がけて下さい。そして、ページの滞在時間が長くなってきたら、ヒートマップツールなどを使って、よりサイト内の回遊が起こるような設計に見直すと良いでしょう。

コンテンツSEOと文字数の関係性について

それでは最後に、コンテンツSEOとコンテンツの文字数の関係性について考えていきましょう。ここまでの解説を見ると、文字数が多いコンテンツほど、関連キーワード対策や複合ワード対策ができることから、「コンテンツは文字が多ければ多いほど良い!」と考えてしまいがちです。

実際に、弊社がコンテンツSEOのサポートなどを行っている企業様の中にも、最初の打ち合わせなどで「コンテンツは何文字ぐらいを目安にすれば良いのですか?」と言った質問をしてくる担当者様が非常に多いです。これは、前述のように「コンテンツSEOは文字数が重要!」と言ったイメージが強いからだと思うのですが、コンテンツSEOは文字数に着目すると失敗してしまいがちです。

ここでは、皆さんが気になっているであろう、コンテンツSEOと文字数の関係性について、いくつかのポイントをご紹介しておきます。

文字数はどの程度必要なのか?

SEO対策を目的にコンテンツの制作を行う場合、「最低何文字ぐらい必要なのだろうか?」「Googleから最も評価が高くなるのは何文字なの?」など、文字数に関する疑問がたくさん思い浮かんでしまう…と言う方は多いのではないでしょうか?上述したように、現在、ネット検索を行ってみると、ほとんどの場合、上位に表示されるのは文字数が多いコンテンツばかりですので、「コンテンツSEOは文字数が重要!」と考えてしまうのだと思います。

しかし、この記事でご紹介しているように、確かに上位に表示されるのは文字数が多いコンテンツである傾向が強いものの、Google側は「何文字以上ないと上位に表示しない!」と言ったコンテンツの文字数に関する明確な基準などは一切設けていません。現在の状況は、文字数が多いコンテンツは、必然的に情報量が多くなることから、評価を受けやすくなっているだけなのです。

コンテンツSEO業者の営業マンの中には、「以前は500文字ぐらいでも上位に出ていたのですが、現在は2000文字はないと厳しいです。」などと言った感じに、文字数について具体的な提示をするケースがあるようですが、これはあくまでも営業トークとして言っているだけと捉えた方が良いです。何を取り上げているコンテンツなのかによって、必要な文字数は全く異なりますので、今のところSEO対策のための、コンテンツの文字数に関する明確な答えはないです。

これからも分かるように、コンテンツを制作する時には、文字数に着目するのではなく、対策を施すキーワードに対して、「ユーザーが満足できる情報が掲載できたか?」でコンテンツの完成を判断するようにしましょう。

「文字数が少ない=低品質」ではない!

コンテンツの文字数が注目されている近年では、「コンテンツの文字数が少ない=悪」で「文字数が多い=良」と言った考えを持ってしまっている方が多いです。しかし、こういった考えの下、コンテンツSEO対策に取り組むと、かえってSEO対策の妨げになってしまう恐れがあると言われています。上述しているように、そもそもGoogleは、上位表示のための評価に文字数は関係が無いとしており、あくまでもユーザーにとって有益なのかが重要な訳です。そのため、検索キーワードによっては、文字数が少ない方が「ユーザーにとって分かりやすくて良い!」と判断されることもあるのです。

そして、コンテンツ制作を進める時に、文字数を増やしたいがあまり、対策を施したいメインワードとあまり関連性が無い情報をコンテンツ内に追加してしまう方がいます。そして、このようなコンテンツを作ってしまうと、本来コンテンツSEOのメリットである「複合ワード対策は容易」と言った面でも不利に働いてしまうのです。

例えば、大阪市の観光情報などを掲載し、「大阪市」関連のワードで検索上位にしたいと考えれば、実際の観光情報や地域の情報、行政情報などを掲載していくことが重要です。基本的には、より情報量を多く含んだコンテンツにした方が、メインキーワードでも上位に表示されますし、情報量を増やしていけば、「大阪市 ○○」と言った複合ワードでも検索に引っかかり流入するユーザーが増加すると期待できるでしょう。
ただし、「より情報を充実させたい!」と考えたとしても、同じコンテンツ内に「京都市」の情報まで掲載してしまうと、コンテンツの専門性が薄れてしまうことになるのです。「大阪市 ○○」と検索しているユーザーは、大阪に関する情報を欲しているわけですので、そこに京都市の情報が掲載されていても意味がないとGoogleは判断し、大阪市のみを取り扱うコンテンツを重視し上位表示するのです。

これからも分かるように、「文字数が多い=良」と考えて、大阪と京都、両方の情報を盛り込んだとすれば、確かに膨大な情報量になり文字数は多くなるでしょう。しかし、「大阪市 ○○」と検索した時には、大阪市内の情報のみを取り扱っているコンテンツが文字数が少なくても上位表示されてしまう可能性が高いです。要は、大阪市と京都市の情報を両方掲載することによって、どちらのワードに対しても専門性が薄れてしまい、SEO効果が弱まってしまっているわけです。Googleなどの検索エンジンは、ユーザーの検索キーワードから「何を求めているのか?」と言う検索意図を判断し、それに対して最も適切なコンテンツを上位に持っていこうとします。したがって「大阪市」について知りたいと考えている方に向けては、大阪を深掘りしているサイトの方が「専門性があって良い」と考えるわけです。
ちなみに、「大阪 京都」と言った感じに、地名二つの複合ワード検索をした場合、文字数が非常に少ない「乗換案内サイト」がトップに表示されるはずです。これは、検索エンジンが「大阪から京都に移動しようとしている」と検索意図を汲み取っているからですね。そしてこのような場合は、コンテンツの文字数など関係なく、最もユーザーのニーズに近い乗換案内や路線情報を提示するのです。

このように、コンテンツSEOでは不必要な情報まで掲載してしまうと、いくら文字数が増えても不利に働きます。つまり、文字数が少ないということは、必ずしも『悪』ではないので、必要以上に文字数に拘らないようにしましょう。

やりまっせのWeb集客サービス

まとめ

今回は、多くの方が勘違いしている、SEO対策とコンテンツの文字数の関係性について解説してきました。

現在のSEO対策は、高品質なコンテンツを投下していくことで、さまざまなワードで検索したユーザをサイトに引き込んでいくというコンテンツSEOが重要視されるようになっています。ただ、コンテンツを実際に制作する際には、「高品質と判断されるには、文字数が多くなければいけない!」などと言う情報がいろいろなところに出回っており、弊社にお問い合わせいただくお客様からも「何文字ぐらいのコンテンツを作ってくれるのですか?」と言った質問を受けることが多くなっています。

この記事でご紹介しているように、現在上位表示されているコンテンツの多くは非常に文字数が多いコンテンツがほとんどですが、これが「文字数の多いコンテンツを作ろう!」と考えていたわけではなく、「ユーザーにとって有益な情報をしっかりと掲載しよう!」と考えてコンテンツを作っていたら自然と文字数が多くなっただけのことなのです。

結果的に、文字数が多いコンテンツが上位表示されていますが、勘違いしてはいけないのが、無駄に文字数だけを増やしても「文字数が評価されて」コンテンツが上位表示されることはないということです。現在、上位表示されているコンテンツやWebサイトについては、あくまでも「ユーザーにとって有益な情報だ」と言うことが評価されているだけなのです。

コンテンツSEOに真剣に取り組もうと思えば、ユーザーが必要とする情報をしっかりと掲載する必要があるので、真面目にコンテンツ作りを進めれば自然とコンテンツの文字数は多くなるはずです。ただ、Google側は、上位表示のための文字数基準などは設けていないので、文字数のことなど気にせず「ユーザーにとって有益なのか?」と言う視点でコンテンツ作りを進めるようにしてください。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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