MEO対策

MEO対策とSEO対策って何が違うの?そもそも集客として取り入れるならどっちが良い?

企業が、インターネットからの集客を目指す場合、その施策の代表と言えるのが検索エンジンを活用したwebサイトへのSEO対策です!

確かに、『web集客=SEO対策一択』という時代が長く続いていたのは事実なのですが、現在では検索エンジンを活用したweb集客でもSEO対策だけに頼った施策は適切とは言えない状況になっています。当たり前のことですが、企業によって取り扱う商品やサービス、業態が異なるわけですので、対象となる顧客の層も違いますよね。したがって、どのような企業でも通り一辺倒に「web集客はSEO対策で!」となるわけがないのです。最近では、リスティング広告やMEO対策など、さまざまなweb施策が登場しており、自社に最適なサービスを取り入れることで爆発的な効果を得ることもできるようになっています。

ただ、その逆に本来選ぶべきでない施策を選択してしまい、コストばかり嵩んだだけで何の効果も実感できなかった…と言う失敗事例も後を絶ちません。そこでこの記事では、ここ数年、お客様からよく聞かれる「SEO対策とMEO対策って何が違うの?」という質問に答えていきたいと思います。

この二つは、web施策の中でも現在主流の方法になってきつつあるのですが、頭文字が違うだけで非常によく似た名称からか、両施策の違いが分からず、どちらを取り入れるべきか迷ってしまう企業が多くなっているのです。まずは、それぞれの対策がどういったもので、両者がどう違うのかを正確につかんでおきましょう!

MEO対策とSEO対策の概要について

それではまず、MEO対策とSEO対策について、それぞれどういったweb施策になっているのかを簡単に解説しておきましょう。SEO対策に関しては、web施策の中でも最も歴史のある対策になってきていますので、どういったものかはある程度理解できていると思います。ただ、MEO対策に関しては、ここ数年で注目され始めた施策になるので、「名前はよく聞くけど、どういった施策か分からない…」と言う方も多いようです。

MEO対策の概要

まずは、SEO対策よりも低コスト、短期間で効果が見込めると注目されているMEO対策の概要からです。

MEO対策は「Map Engine Optimization」の略語で、簡潔に言うと「Googleマップでの掲載順位向上を目指す」web施策です。
現在のGoogleの検索エンジンでは、地域に関連したキーワードで検索があった際、Googleマップの情報を表示させる仕組みになっています。例えば、「ラーメン 天王寺区」というキーワードの組み合わせで検索すると、検索結果画面の上の方にGoogleマップとマップに登録されている店舗情報が3つ表示されるボックスが配置されます。皆さんも、以下のような画面を見た記憶があるのではないでしょうか。

上図の赤枠部分がマップが表示されるボックスなのですが、現在の検索エンジンでは地域に関連した検索がなされると、このような検索結果が出るわけですね。そしてMEO対策と言うのは、こういった地域に関連した検索がなされることを想定して、上図の赤枠の中、要は3つの店舗にランクインさせるために行われる対策のことを指しています。なお、MEO対策の詳細や具体的な対策内容は以下の記事で解説していますので、そちらも参照してみてください。

関連:最近よく聞くMEO対策とは?取り組むメリットと具体的なやり方をご紹介します!

SEO対策の概要

それでは次にSEO対策の概要です。SEO対策は「Search Engine Optimization」の略で、簡潔に言うと「Google検索での掲載順位上位化を目指す」施策のことを指しています。

上述したMEO対策は、Googleマップでの店舗情報の掲載順位の向上(3位以内のランクイン)を目指す施策ですが、それに対して、SEO対策はGoogle検索をされた時に、インデックスされている自社のwebサイトの検索順位の上位化を目指すという対策になります。ちなみに、「ラーメン 天王寺区」と言う検索での表示領域は以下の赤枠部分となります

上図のように、マップの下に表示される検索結果での上位化を目指す施策がSEO対策です。

MEO対策とSEO対策の具体的な違いについて

上の説明で分かるように、MEO対策とSEO対策という両web施策に関しては、そもそもの目的が異なるということから分かるように、全く別物と考えておかなければいけません。ここでは、皆さんに分かりやすいよう、MEO対策とSEO対策の具体的な違いをご紹介しておきます。

対策の対象が異なる

まずは、施策を施す対象物の違いです。

上述したように、MEO対策は「Map Engine Optimization」が正式名称になっているように、Googleマップに表示される店舗情報の掲載上位化を目指す施策になるのです。つまり、施策を施す対象は、Googleマップに表示される店舗情報で、この情報は、Googleの無料サービスである『Googleマイビジネス』になるわけです。つまり、MEO対策と言うものは、Googleマイビジネスに店舗情報を登録して、それが上位化されるように、Googleマイビジネスを対象として、さまざまな対策を施していくという手法になります。

一方、古くからweb施策の主流であるSEO対策については、その対策の対象が自社のwebサイトになります。さまざまな対策を施し、検索結果の上位に自社のwebサイトが表示されるのを目指すというものになります。MEO対策とSEO対策は、『施策の対象』と言う部分が一つ目の相違点です。

対策そのものがかなり違う

二つ目の相違点としては『対象に施す対策そのものが異なる』と言う点です。対策の対象が違う訳ですので、当たり前ですね。

MEO対策とSEO対策は、ともに内部対策と外部対策が必要になるという点は同じなのですが、具体的な対策内容はかなり違います。そもそも、MEO対策については、Googleのサービスであるマイビジネスに対策を施すわけですので、自社のwebサイトほど自由に何でも対策ができるわけではないのです。以下に、MEO対策とSEO対策の具体的な対策の一例をご紹介しておきますので、その違いを頭に入れておきましょう。

■MEO対策で施される施策

  • ・Googleマイビジネスに企業情報を漏れなく入力する(内部対策)
  • ・Googleマイビジネスに最新情報が常に掲載されるようにする(内部対策)
  • ・上位化したい特定のキーワードに対して、情報の関連性を高める(内部対策)
  • ・ユーザーに口コミの投稿を促す(外部対策)
  • ・サイテーションを設ける(外部対策)

MEO対策で行われる施策は、簡単に言うと上記のような感じになります。もちろん、あくまでも一例ですので、「これだけで上位化できるのだ!」とは思わないでくださいね。
一方SEO対策はと言うと、以下のような施策が施されることになります。

■SEO対策で施される施策

  • ・サイト構造の適正化(内部対策)
  • ・URL正規化(内部対策)
  • ・コンテンツの新規制作、ボリュームアップ(内部対策)
  • ・自然な外部リンクの獲得(外部対策)

ペンギンアップデートやパンダアップデートにより、ブラックハットSEOが徹底的に取り締まられるようになっている現在、SEO対策の主流となってきているのがコンテンツSEOと呼ばれるものです。この辺りは、また別の機会に解説しますが、上述したMEO対策で行われる施策と比較すれば、かなり相違点があるということがわかると思います。

最大の注意点!ほとんどの場合対策にかかる費用が違う!

MEO対策とSEO対策の相違点を解説するうえで、絶対に外せないのが、対策にかかるコストが大幅に違うケースがほとんどだという相違点です。

と言うのも、MEO対策は、Googleのサービスであるマイビジネスに限られた対策を施すというものですので、SEO対策と比較した場合、掲載順位を上げるためのリソースが少なくなるからです。

例えば、SEO対策を本気で行おうと思った場合、SEOエンジニアを始めとして、webデザイナーやコーダー、コンテンツ制作のためのライターなど、さまざまな人的リソースが必要になります。そして、継続的にこれを行う場合、こういった人的リソースを継続的に使っていく必要があるわけですね。

それではMEO対策はどうかと言うと、Googleマイビジネスの情報を充実させたり、口コミに返信したり、最新情報の投稿を行ったりと、それなりの工数はあるものの、SEO対策ほどの人的リソースを必要としないわけです。こういったことから、MEO対策とSEO対策であれば、前者の方がかなり安価に施策を施すことが可能になります。

一般的にですが、SEO対策は、最低でも10万円~が当然でコンテンツSEOなどになると30万円~と言った費用感になります。これがMEO対策になると、3万円~など、圧倒的に安価になります。

MEO対策とSEO対策は、取り入れるならどっち?

それでは最後に、web集客を強化したいと考えている方で、「MEO対策とSEO対策ならどっちを取り入れるべきなのか?」と迷っている方に向け、その判断基準を簡単にご紹介しておきましょう。この疑問について、結論から言うと『本来は、MEO対策とSEO対策両方を同時に取り入れるのがオススメ!』となります。

こう聞くと「世知辛いな…」と思ってしまう方が多いかもしれないのですが、上で解説しているように、MEO対策とSEO対策と言うのは、対策の対象も違えば、表示領域も異なる別種のweb広告な訳ですね。さらに、MEO対策については「業種+地域」などで検索されたときに、そのローカル検索結果で上位化を目指すものですよね。それでは、低コストでローカル検索結果の3位以内に入れたとすれば、それだけで集客につながる物でしょうか?ユーザーは、あなたのお店のビジネスプロフィールを確認することができるのは間違いありませんが、多くのユーザーは表示された店舗情報だけで次の行動を決めるわけではありません。今の時代、どのような業種でも自社サイトを公開しているのが当たり前になっていますし、店舗情報から公式サイトの確認ぐらいは行うと考えられますよね。

つまり、MEO対策で上位化できたとしても、自社サイトが無い、もしくはSEOなど考えられていない低質なサイトとなってしまうと、逆に悪印象を与えてしまう結果になるかもしれないのです。現在のSEO対策は、サイトの構造やユーザーにとって有益なコンテンツを継続的に投下していくという手法がメインになっています。つまり、顧客にとって、有益な情報を掲載していけば、自然とSEO対策にもつながるという意味で、そういった良質なサイトにユーザーを引き込めれば最後の後押しも可能になるという訳です。

これからも分かるように、「MEO対策とSEO対策ならどっち?」と考えるのは本末転倒であり、webからの集客を考えた場合、結局どちらも必要になるわけですので、同時に対策を進めるのがオススメと言うのが結論になるわけですね。

ただ、やはりこういったweb施策に関してはコスト的な問題もありますので、両方の施策を同時に進めていくのは「さすがにちょっと…」となってしまう企業もあるでしょう。こういった場合、自社の業種を考慮して、取り組むべき施策を考えると良いでしょう。

例えば、整骨院や飲食店、塾などと言った実店舗での運営で、そこに顧客を呼び込む必要がある業種であれば、MEO対策が非常に有効な施策になるでしょう。よって、こういった実店舗の運営をしている企業のweb施策としては、MEO対策を優先していくのがオススメです。

それでは、SEO対策はどういった企業にオススメなのでしょうか?SEO対策は、構造から見直しが必要な場合、最低でも6ヶ月は上位化し始めるのに時間がかかることも珍しくありません。つまり、ある程度長い目で対策を施していかなければならないものだと考えてください。要は、実店舗を持っていて、即効性が欲しいと考えている企業にはなかなか厳しい対策になるわけです。SEO対策は、そもそも「地域+業種」と言った検索キーワードにあてるのではなく、もっと曖昧なキーワードでの集客を狙っている、今すぐに購買が発生しなくてもとにかく見込み客を増やしていく必要があるという業種にオススメです。例えば、不動産関連企業やリフォーム関連、ブランド認知が必要なメーカーなどであれば、SEO対策を優先すべきだと思います。

まとめ

今回は、非常によく似た名称でお客様の中にも混同してしまっている方が多いMEO対策とSEO対策について、この二つのweb施策がどういったもので、両者の違いが何なのかについて解説してきました。

MEO対策に関しては、本当にここ最近耳にするようになってきたものですので、その内容と効果をきちんと理解できていない方も非常に多いです。この記事でご紹介したように、MEO対策に関しては、「地域+業種」などというキーワードで検索された場合に、Googleマップの企業情報が3つ表示されるのですが、その中に自社の情報を表示させるための対策と考えてください。つまり、あくまでも対策の対象は、Googleが提供しているマイビジネスとなり、自社サイトへの対策ではないのです。

なお、SEO対策についても、検索エンジンのアップデートにより、従来の方法が全く通用しなくなっています。実際に、SEO対策を業者に依頼しているのに、全く上位化しない…なんて話を耳にする機会がここ最近非常に増えていて、弊社が内部を確認してみると、一昔前の対策で止まっている業者だった…なんてことも多いです。こういったweb施策は、技術自体もどんどん進化していくものですので、業者に丸投げするのではなく、業者が言っていることが正確なのかを判断できる程度の知識を自分達でも持っておく必要がありますよ。

現在、MEO対策やSEO対策などのweb施策を検討しているけれど、何から行えば良いのか分からない…という企業様がいれば、お気軽に弊社までお問い合わせください。弊社は、MEO対策やSEO対策はもちろん、リスティング広告代行やwebサイト制作など、web施策全般をサポートしていますので、お客様の予算や要望に合わせた最適なご提案をいたします。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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