ホームページ制作

ホームページ制作の注意点!ホームページは『持っている』だけでは意味がない!【第一弾】

今回は、ホームページ制作をご検討中の方に向けて、ホームページの制作過程で「やってはいけないこと」をいくつかの工程に分けてご紹介していきます。なお、一気にすべてのポイントをまとめてご紹介すると、非常に長い記事になってしまいますので、2つか3つの記事に分けてご紹介していきます。今回は、第一弾として、「ホームページの設計」「業者選定」と言った工程における注意点をご紹介していきましょう。

今の時代、ホームページは個人で所有しているような人もいるなど、何らかの事業を運営しているのであれば、事業規模の大小にかかわらず「ホームページを持っているのが当たり前」と言うような状況になっています。ただ、注意しておきたいのは「ホームページを持っているのは当たり前」とはいえ、単に公開していれば良いというわけではないということです。これは、「特にインターネットでの集客は考えていないし」と言うような業者さんでも同じですよ。

実は、ホームページを公開する限り「炎上してしまう」「第三者に攻撃されてしまう」と言ったリスクが生じてしまいますし、何も考えずに業者選定をしてしまうと、「不当な高額請求で損をしてしまう…」と言うようなリスクも存在するのです。つまり、ホームページは、制作するのは当たり前のことですが、制作する時には「やってはいけないこと」があるわけです。この記事では、これからホームページを作って集客を頑張っていこうとお考えの方のため、ホームページ制作の初期段階で「これはやってはダメ!」と言うポイントをご紹介していきます。

ホームページの制作!『設計段階』でやってはいけないこと

それではまず、ホームページの設計段階で注意しておくべき「やってはいけない」ことについてご紹介していきましょう。ホームページだけに関わらず、何かを作ろうと思えば設計がしっかりしていなければ良いものはできませんよね。例えば、マイホームを建てる時に素人が設計したのであれば、住みづらく地震ですぐに倒れてしまうような家が出来上がってしまうことでしょう。
ホームページもこれと同じく、『設計』をしっかりしておかなければ、集客効果のあるホームページなどできないのです。ホームページの設計は、非常に重要な部分なのに関わらず、失敗してしまう方が非常に多いので以下のポイントをしっかり頭に入れておきましょう。

ホームページの『目的』をはっきりさせる

ホームページを制作するにあたって、最もやってはいけないことなのに、意外にやってしまいがちなのが「ホームページの目的」を決めないで制作を進めるというパターンです。

こう聞くと「高いお金をかけて制作するのだし、目的を決めずに進める人なんていないでしょ!」と思ってしまう方が多いと思います。しかし、ホームページの制作現場において、最も多い失敗の一つが『目的の不在』なのです。実際に、弊社にお問い合わせいただくお客様と打ち合わせする場合でも、最初の目的の段階で躓いている方は珍しくありません。

また意外に多い勘違いで「デザイン性を良くした」「自社の魅力が伝わるサイトにしたい」と言うことを重視する方がいるのですが、これはホームページの目的ではありません。ホームページを制作する時の目的は、「インターネットからの問い合わせを増やしたい」「ホームページから資料請求を受けられるようにしたい」など、ユーザーに「具体的にどんな行動をしてもらいたいのか?」を決めることで、これが非常に大切なことです。

ホームページの『ターゲット』をはっきりさせる

「ホームページの目的が決まったからさっさと設計を進めよう!」と思うのであれば、まだまだ甘いですよ。上で設定した目的を達成するためには、「誰に情報を届ける必要があるのか?」を決めなければいけませんよね。

例えば「ジムの会員数を増やしたい」と言う目的のホームページ制作でも、誰をターゲットにするのかによってデザイン性や情報の掲載の仕方は大きく変わってきます。具体的には、

  • ・ダイエット目的の女性会員を増やしたい
  • ・会社帰りに気軽によって、適度な運動がしたいと考えるサラリーマン
  • ・お子様のスポーツ教室の会員を増やしたい

上記のように、同じジムでもターゲットが異なれば、情報の届け方が全く異なってくるというのは皆さんも理解できると思います。そして、ターゲットを明確に定めていないことから、「ターゲットに向いたデザインになっていない」「写真やコンテンツの内容が不自然」と言った結果になっているホームページをよく見かけます。
この部分は、ホームページを使ったマーケティングに直接関係してきますので、絶対に押さえておくべきポイントと考えてください。

ホームページの『目標』を設定する

最後は、ホームページを開設した後の『目標』を必ず決めるというポイントです。と言うのも、目標数値などが無いのであれば、具体的な施策に落とし込めませんし、成否判定が出来ないことから方向修正の必要性も判断できなくなってしまいます。そしてその結果が、ホームページを作った状態で放置してしまう…と言う失敗に繋がるのです。

ホームページ制作の目標については、業種やオーナー様の考えによってかなり違うものですが、以下のような目標設定が分かりやすいでしょう。

  • ・お問合せ数や資料請求・予約数(設定した目的の達成数など)
  • ・ユニークユーザー数(サイトを閲覧した人の数)
  • ・ページビュー数(閲覧されたページの数)
  • ・ユーザーの滞在時間

ホームページの目標数値は、上記のような物が考えられます。ホームページの制作目的が「資料請求を増やしたい」「予約を増やしたい」と言うのであれば、その目標をいくつ達成できるのかを設定するのでも構いません。ただ、ホームページを公開したからと、直ぐに問い合わせが数十件と入ってくるようなことは、そうありません。まずは、ホームページの訪問者数や滞在時間などの目標を立てて、徐々に目標数値を変えていくなどの対応がオススメです。

ホームページの制作!『業者選定』でやってはいけないこと

次は、ホームページの制作を依頼する業者選びをする際の「やってはいけないこと」です。現在では、ワードプレスなどの無料のCMSが登場していることもあり、多少の知識があれば自社内だけでホームページの制作を進めることも不可能ではありません。
しかし、デザイン性や効果的な情報の掲載方法など、プロにしかわからない視点で制作されたサイトと比較すれば、ホームページ公開後にかなりの格差が生じてしまうのが実情です。今の時代、同業他社にwebマーケティングで打ち勝つためには中途半端な知識ではお金を無駄にするだけですので、正直に言うと「ホームページ制作は専門業者に依頼すべき」と言えます。
ただ、ホームページ制作会社は、技術力や知識の格差が業者によってかなりあるので、その点は注意しておきましょう。何も考えずに制作を依頼すると「素人でも作れるのでは?」と思うようながっかりな結果になる可能性があります。

『リース契約』は要注意

ホームページは、制作が完了すればそれで終わりというような物ではなく、継続的にページ内容の更新やコンテンツの投下が必要になります。その他にも、ドメインやサーバーと言った維持費がかかりますので、多くの場合、制作会社に月額費用を支払って運用管理を行ってもらうことになるのです。月額費用に関しては、「どのような作業を依頼するのか?」によって上下しますし、日々の更新などは社内で行うという場合、この管理費の負担はなくなるケースもあります。

そして、業者選定で注意しておきたいのは、運用面で制作会社が「どこまでサポートしてくれるのか?」という問題です。実は、制作会社の中には、運用管理の契約をしているはずなのに、全くサポートをしてくれないケースもあると言われており、最悪の場合「リース契約だから他の業者に変えたくても途中解約が出来ない!」となってしまっている場合があるのです。

ホームページのリース契約は、10年ほど前がピークだったのですが、いまだにこの営業スタイルを採用している業者が存在します。ホームページの制作を、5年間、月々2~3万円と言った契約を組むといったもので、総額は100万円以上の契約になっているのです。リース契約の利点は、ホームページ制作の初期費用が掛からないという点で、他の業者でも運用に月額コストを支払うなら「初期0円のリースの方が良いか」と考えて契約してしまうのでしょう。

しかし、リース契約最大の特徴は「途中解約ができない」と言う契約になっていることで、制作会社がホームページの更新などをしてくれないという状況でも、古い情報のままホームページを使い続けなければいけないのです。こういった、ホームページソフトのリース契約は、非常に悪質な事例が多いことから、中小企業庁などからも以下のような注意喚起がなされています。

ホームページソフトなどのリース契約はしっかり考えてから!
悪質な事業者とのトラブルにならないよう注意しましょう。
・事業者間(個人事業主を含む)の取引にはクーリングオフ制度が適用されません。
・リース契約後の中途解約もできません。
・リース契約をなさる場合、リース契約の内容、月額及び総額のリース料、リース期間などを、しっかりチェックしてから契約をしましょう!
・更新を依頼しても、そのような契約はしていないと返答する業者もいます。
引用:中小企業庁

現在では、リース契約でホームページ制作を行う企業はかなり少なくなっています。ただ、現在でも残っているのは間違いないので、契約前にしっかりと確認しておきましょう。

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見積り金額の根拠をきちんと説明してもらう

ホームページ制作は、他の業界と比較しても特に相場が分かりにくい業界です。実際に、同じ内容で見積りをとった時でも、100万円を超える見積りと50万円程度の見積りが出てくるなんてことは珍しくもないのです。そして、このような見積りが出てきた場合でも、高額な見積り金額になっている業者がダメな業者とは言えない点が非常に難しいわけです。と言うのも、ホームページ制作は、パソコンとインターネットがあれば個人でも可能な作業です。したがって、近年では、しっかりとした運用体制を構築する会社組織ではとても無理な金額を提示する個人事業主が非常に多くなっているわけです。もちろん、提示された見積り金額で制作が完了すれば、「良かった!」と言えますが、制作途中で仕事を投げだされてしまう…と言ったことも少なくないので注意しましょう。

ホームページ制作の見積りをとった時には、以下のような点をしっかりと確認しておきましょう。

  • ・その金額になった理由
  • ・具体的な作業内容
  • ・他の業者の見積りと比較する
  • ・要望を出した機能は本当に実装できるのか?

ホームページ制作の見積り金額は、本当にまちまちですので、どの金額が正確なのかと迷ってしまう方が多いです。ただ、見積り金額については、業者によって異なるのは当たり前ですので、業者に説明してもらい妥当性があると判断できるなら特に問題はないと思います。
なお、2022年現在、一般的な制作会社に複雑なシステムなどが搭載されているわけではないコーポレートサイトを依頼した場合、50~100万円程度が相場と考えて間違いないと思います。

運用体制を確認しておく

ホームページは、制作会社と運用を委託する会社については、必ずしも同じでなくても構いません。ただ、ホームページの更新作業のことを考えると、内部まで把握している制作会社に運用までまとめて依頼できる方が安心ではあるでしょう。特に、少し複雑なシステムが搭載されている、制作会社特有のクセのあるCMSが組み込まれているという場合、運用を依頼する際に「内部を把握するため」のコストがかかってしまうケースがあるのです。

したがって、制作会社を選定する際に、「日々の更新作業まで依頼することができるのか?」「月額の管理プランなどがあるのか?」「広告運用やSEO対策の知識を持っているのか?」など、制作後の運用面に対応できる業者なのかもチェックしておくと良いでしょう。

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まとめ

今回は、ホームページ制作で「やってはいけないこと」について、第一弾として制作の初期段階での注意点をご紹介してきました。ホームページの制作について、多くの方が見落としているのが設計段階に大きな落とし穴が存在するということです。

ホームページ制作についてお客様と打ち合わせする時には、「できるだけデザインがキレイなものが良い!」「オシャレな動きがついているホームページにしたいな」などと言った要望を聞くことが多いのですが、この記事でご紹介したような「具体的なホームページの目的」をあらかじめ考えている方は非常に少ないです。もちろん、「問い合わせが増えたらいいな」「うちの製品を見てくれる人が増えたらいいな」と言った感じに、大雑把な目標はほとんどの方が持っているのですが、正直な話「お客様の希望」程度で思考が止まっているケースが非常に多いです。

現在では、どのような業界でもホームページを上手に運用して集客を成功させているトップランナーが存在しますし、その後姿を追いかけて追いつきたいと思うのであれば、相当な努力が必要だと考えておいた方が良いですよ。それなのに、ホームページ制作の初期段階で、ホームページの目的もターゲットも決まっていないという状況では、先を言っているライバルに勝てるわけはありません。ホームページは、ただ単に作って公開しておけば良いというものではないので、お客様ときちんと協力体制を構築してくれる業者に相談する必要がありますよ。

現在、ホームページ制作をご検討中の方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

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