SEO対策

最近よく聞く『コンテンツSEO』とは?その手法やメリットなどをまとめておきます!

『SEO対策』と言う用語は、日本のインターネットビジネスを考えるうえで決して無視することが出来ないものですよね。要は、HPは作っても「見込み客も見てもらえなければ意味がない!」ことから、特定のキーワードで検索された時にあなたのHPが上位に表示されるように対策しましょうねと言うものです。分かりやすい例でいえば「雨漏り 大阪市」や「外壁塗装 大阪」なんて検索があった時に、屋根屋さんや塗装工事業者のHPを上位表示させる対策となります。

そしてこのようなSEO対策に近い手法として進められることが多いのが『コンテンツSEO』と呼ばれる施策です。以前のSEO対策と言うのは、被リンクを増やしたり、内部リンクの整理を行うといったことがメインで、特定のキーワードのみで対策をおこなうのが普通でした。しかし、コンテンツSEOになると、「コンテンツ(記事)」を継続的に作成しておくことで、自然検索からHPへの集客の増加を目指すSEOの一つと言った感じになり、きちんと成果が出ているサイトになると、さまざまなキーワードで上位表示され、HPへのアクセス数が激増するといったことになるのです。

ただ、コンテンツSEOと言うものは、やみくもに「コンテンツ(記事)」を作成すれば良いという単純な手法ではありませんので、この記事では、「コンテンツSEOとは何か?」という基本を解説していきます。

そもそも『コンテンツSEO』とは

それでは、「コンテンツSEOが何なのか?」と言う部分について解説していきましょう。

コンテンツSEOは、「ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に発信し、自然検索から集客増加を目指すSEOの一つ」と言った感じに解説されることが多いです。もう少し噛み砕いて説明すると、ネット検索するユーザーが「知りたい」と考えていることや、興味があることに対して、正確に答えられるコンテンツを事前に配信しておき、検索上位を狙うという施策になります。ただし、単にコンテンツ(記事)を作成するというわけではなく、検索エンジンが評価しやすくなるようなタグの最適化などもきちんと想定しながら記事を作成します。そしてその結果、コンテンツページが上位化される施策であることから、SEO対策の一種と考えられているわけですね。

コンテンツSEOは、対策をおこなう対象サイトの見込み客などについて、しっかりと検索意図(ニーズ)を分析することからスタートします。そして、キーワードや共起語の選定などを行い、ユーザーの疑問や興味に正確に応えられるようなコンテンツを作成するわけですね、さらに、コンテンツをリリースした後も、効果測定を行い、必要があればリライトして内容の改善を図るなど、コンテンツの効果を最大化することを目指します。

コンテンツマーケティングと何が違う?

コンテンツSEOと混同されがちな施策に『コンテンツマーケティング』と言うものが存在します。この二つについては、SEO関連の事業を行っている企業の中にも混同しているケースも多くなっていますので、ここではこの二つの違いを簡単にご紹介しておきます。

コンテンツマーケティングについては、「顧客に対して良質で価値のある情報(コンテンツ)を発信し、関係性を構築していくことで、最終的に顧客をファンとして定着させる」というマーケティング手法となります。この手法では、企業側が一方的に情報発信を行う手法とは異なり、顧客が求める情報を適切なタイミングで提供するという点が特徴です。なお、コンテンツマーケティングは、何もWEBサイト上の話だけでなく、FacebookやTwitter、インスタグラムなどのSNS・ソーシャルメディアやメールマガジンに、動画コンテンツなど、ユーザーと接点を構築することができるコンテンツの提供は、なんでも構いません。

両者の違いは何?

それではコンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違いはどこにあるのでしょうか?「コンテンツを配信する!」と言う部分だけを見れば、必要な施策が同じだと感じてしまう方も多いですよね。

しかし、コンテンツSEOと言うものは、上述しているように、「ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続的に発信する」ことで、当該サイトの『自然検索からの集客の増加を目指す』ための施策です。もちろん、サイト自体はコーポレートサイトでもオウンドメディアでも構わないのですが、あくまでもコンテンツを配信することでサイトへの自然検索での流入を増やすことが最終目標なのです。

その一方、コンテンツマーケティングに関しては、情報発信のチャンネルは選びません。WEBサイトであろうが、SNSであろうが、メルマガだろうが、定期的にコンテンツを配信して、見込み顧客との関係性を深める事が出来るのであれば、発信場所は問わないのです。あくまでも最終目標は、『顧客をファンとして定着させる』と言う部分ですので、検索エンジンに焦点を当てているコンテンツSEOとはかなり異なります。

逆に言えば、コンテンツマーケティングは非常に幅広いチャンネルを利用するわけですので、検索エンジンに焦点を合わせるコンテンツSEOは、コンテンツマーケティングの施策の一つという見方はできます。

コンテンツSEOの目的と必要とされる背景

コンテンツSEOの目的は、自然検索による集客力の増加だと紹介しましたね。もちろん、もう少し詳しく目的を考えた場合、企業によって最終的な目標が異なってくると思います。一般的にですが、サイトやブログ、商品ページなどへの集客を通した、

●訪問数や閲覧数の増加
●コンバージョンの増加
●企業、商品のブランディング
●露出増大による認知度向上

上記のような効果が最終目的となっているケースがほとんどです。

こう見ると、「至極ごもっともな目的だな!」と感じますし、そもそもwebサイトを制作した目的が上記のようなもののはずなので、従来のSEOをやっているだけではダメなのかな…と不思議に感じてしまう方も多いですよね。そもそもSEOは、見込み顧客が検索しそうなキーワードでの上位表示を目指すものなので、それができればコンテンツSEOなんて面倒なこと考えなくても良いのではと思ってしまう企業は多いです。

しかしここにきて、『Googleによる検索エンジン上の取り締まり強化』という問題が生じたことから、コンテンツSEOを強化しなければならなくなったという背景があるのです。企業のweb担当者などであれば、ペンギンアップデートやパンダアップデートに代表されるGoogleのアップデート情報は耳にしたことがあると思います。これらのアップデートは、ブラックハットSEOを徹底的に取り締まるという目的で行われていて、実際に、このアップデートが行われた直後などは、従来のSEO対策で上位化していたページがことごとく順位が下がってしまい、SEO対策を主に行っている企業が頭を抱えてしまうことになったという事件がありました。

現在でも、ブラックハットSEOの監視は行われていますので、各サイトの流入を増やすためには、ホワイトハットSEOと呼ばれる対策が必要になっていて、ホワイトハットSEOの主な手法となるのがコンテンツSEOのような「検索ユーザーにとって有益な情報を発信する」と言う手法なのです。この手法であれば、余計なリスクを払うこともなく、効率的に自然検索からの流入を見込むことができるわけです。

  • ホワイトハットSEO
    Googleの検索エンジンのアルゴリズムに従い、ホームページやブログを検索エンジンの上位に表示させるために行う様々な手法のこと。
  • ブラックハットSEO
    質の低いコンテンツの検索順位を、被リンクの大量設置などの不正な方法によって上昇させるテクニックのこと。過去に流行ったSEO対策ですが、現在はGoogleのアップデートで淘汰されつつある。

さらに、コンテンツSEOは、有益なコンテンツを作りwebサイト上に発信していくという手法ですので、SNSとの相性が非常によく、良質なコンテンツさえ作って発信しておけば、それらが勝手にプラットフォーム上でシェア・拡散されることまであるのです。近年では、検索エンジンに左右されないマーケティング施策の重要性も高くなっていますが、コンテンツSEOはその有効な施策として注目されているわけです。

『コンテンツSEO』のメリット・デメリットを押さえておこう

近年では、多くの企業がコンテンツSEOに取り組むようになっており、弊社のようにそれをサポートする企業も年々増加しています。それでは、企業がコンテンツSEOに取り組むことにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
これほどまで多くの企業が取り組んでいるということは、それだけ大きなメリットがあるということですよね。ここでは、コンテンツSEOの代表的なメリットをご紹介しておきます。

メリット1 潜在的な見込み客にアプローチできる

コンテンツSEOは、自社のWebサイトに多くリーチを行うことができるマーケティング手法です。そのため。潜在ニーズを持った見込み顧客を的確に自社サイトに誘導すること出来るというメリットがあります。このメリットに関しては、「今すぐに購買行動を起こすわけではない」と言う潜在ニーズなのですが、いずれ自社の商品やサービスを必要とする可能性がある顧客に多くリーチすることができます。

企業の継続性は、こういった見込み客の確保が非常に重要ですし、また、見込み顧客にリーチを行い続けることで、ニーズの育成(ナーチャリング)まで行うことが可能です。

メリット2 安定的に長期的な集客が可能

webサイトの集客を考えた時には、リスティング広告など、広告を利用する方が即時効果を発揮しやすいです。しかし、コンテンツSEOのメリットは、安定して長期的な集客を見込むことができるというのが最大のメリットです。

リスティング広告はwebサイトの集客方法として非常に有名な方法になっていますよね。こういった広告による集客は、クリック、imp数に応じてコストが発生しますので、集客数を増やそうと思えば、その分広告費まで増加していってしまいます。そのため、短期的な集客を考えた時には有効なのですが、長期的かつ継続的な集客となると、莫大なコストがかかってしまう点が大きなデメリットになります。

その一方、コンテンツSEOと言うものは、ユーザーが必要とするコンテンツを作成し発信するというものです。そして、過去に発信したコンテンツに関しては、資産としてサイト内に残っていき、長期にわたってサイトの集客に寄与し続けるわけです。コンテンツSEOは、コンテンツを作成する時間、検索エンジンに認識される時間など、即効性は低いものの、長期的かつ継続的な流入を期待できる手法ですので、良質なコンテンツさえ用意できるのであればリスティング広告などよりも費用対効果が高くなると言われています。また、広告は予算をストップすれば集客も止まりますが、コンテンツの場合、資産としてサイトに溜まっていくわけですので、集客を維持できるという点は非常に大きなメリットです。

メリット3 拡散性が高い

上でも少し触れましたが、コンテンツSEOはSNSと非常に相性が良いという点もメリットです。FacebookやTwitterなど、SNSの利用が日常になっているという方であれば、良質なコンテンツや面白いと思うコンテンツを見つけた時には、他の人にも見てほしいとシェアするのではないでしょうか?また、過去にシェアされていたから読んでみたら、自分にとって非常に有効な情報だったという経験もあるのではないでしょうか。

近年では、読者にとってためになる情報を発信できている場合、SNSなどで勝手に拡散される可能性が高くなり、どんどん集客力が高くなるのです。もちろん、有益で分かりやすいコンテンツを発信する必要がありますので、自社のマンパワーでそれが可能なのかはしっかりと判断しなければいけませんよ。中には、「コンテンツの発信をしろ!」と上から指示するだけで、社員がどんどん疲弊してしまい、コンテンツの質が下がり逆効果に…なんてケースもあるのです。

メリット4 ブランディングに役立つ

コンテンツSEOは、企業のブランディングにも役立つという情報を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。実際に、筆者がお客様と打ち合わせする時には、「ブランディングにも効果的ですよ!」というセリフを吐いた記憶が普通にあります。

コンテンツ発信によるブランディングに関しては、いくつかの方向が考えられます。例えば、「顧客が知りたがる情報を発信している」と言うだけで、実はその企業の信頼性は高くなっていくのです。さらに、特定の事柄に関して、さまざまなキーワードで自社サイトが検索の上位を占有することになれば、「その業界の有力企業なのだ!」と言うイメージを与えることができるようになりますよね。もちろん、さまざまなワードでの上位表示は簡単ではないのですが、それができた時の恩恵は非常に大きいです。

コンテンツSEOにもデメリットはある

コンテンツSEOは、上手に回り始めれば、これほど効果的なweb集客方法はないのではないかと思えるほど、面白いようにサイトのアクセス数などは向上します。

上の画像は、弊社が昨年4月よりコンテンツSEOを手掛け始めた企業のデータです。この画像からも分かるように、コンテンツの投下を開始してから約10カ月が経過した現在、自然検索でのサイト流入者数は1カ月平均で500%を超えるという結果になっています。なお、1月に関しては、正月休みなどもありますし、本来のアクセスは、コンテンツSEOの施策を始める前と比較して700%程度の増加と考えられるでしょう。

この結果だけを見れば、コンテンツSEOにデメリットなどないのではないか…と思ってしまう方も多いかもしれませんね。しかし、以下のようなデメリット面がありますのでその辺は頭に入れておきましょう。

  • 即効性のある施策ではない
    コンテンツSEOは、コンテンツを投下したからと、すぐにリード数が増える、購入数が増えるというものではないという点がデメリットです。基本的には、中長期的に考えて、半年、1年後に安定した集客を獲得できるように施策を進めていくというものなのです。この即効性のなさに関しては、コンテンツを投下し始めて、検索エンジンの評価が安定するまでにある程度の時間を要してしまうというのが大きな要因です。要は、Googleのクローラー側の問題ですので、こちらで出来ることは基本なく、待つしかないという我慢の時期ができてしまうので、その点がストレスかもしれません。そもそもコンテンツSEOは、良質なコンテンツを蓄積することで、自然検索を増やすという対策で、さらに「今すぐ購入する!」と言う購買意欲が高い人の流入を増やすための手法ではありません。リスティング広告のように、費用をかければすぐに効果が出るような物ではないという点は嫌われる傾向にあります。
  • コンテンツの制作に工数がかかる
    コンテンツSEOは、『良質なコンテンツを投下する』ことが重要です。意外に多い間違いとして、「定期的にコンテンツをUPする事がコンテンツSEO」と考え、中身など何も考えずにとりあえず記事を公開するという企業も多いです。はっきり言っておきますが、そのようなやり方であれば、何もUPしない方がましですよ。間違った情報の公開は、顧客からの信頼を失いますし、検索エンジンのルールを無視したコンテンツは、上位表示に逆効果に働いてしまうケースもあるのです。効果的なコンテンツSEOを行おうと思えば、ペルソナの作成から始まり、対策キーワードの選出、何についてコンテンツを作るのか、そして記事を作っていくといった感じに、コンテンツ一つ作るのにもかなりの工数がかかってしまうのです。したがって、コンテンツSEOに関しては、ほとんどの場合、コンテンツ作成を外部に投げているという感じになっていますので、ここにコストがかかってしまいます。
  • コンテンツの投下後も手間がかかる
    コンテンツをUPすれば、後は検索に引っかかるのを待てば良いというわけではありません。例えば、コンテンツを投下したのに、思うような順位に上位化されないという場合、記事の内容を見直ししなければいけないですよね。また、サイトへの流入が想定通りに増加した場合でも、最終目的が果たされていないのであれば、記事の内容や、サイトの構成を見直しする必要があります。いくら、サイトへの流入が増えたとしても、サービスへの申し込みが1件も増えない…と言う場合、「そもそもサービスの価格設定がおかしいのではないか?」「サービスの紹介ページで魅力を伝えきれてないのではないか?」など、最終目標を達成するための対策を施さなければいけません。コンテンツSEOは、従来のSEOのように、被リンクを増やしておけば後は勝手に上位化されるといった単純な手法ではなく、「どういったキーワードで流入させ、商品(サービス)を見せるのか?」まで考えなければいけないので、運営する時には手間がかかるという点が大きなデメリットです。

まとめ

今回は、SEO対策として多くの企業が取り組み始めているコンテンツSEOについて、これが従来のSEO対策とどう違うのかや、実際に導入した場合のメリット・デメリットについてご紹介してきました。

この記事内でもご紹介したように、コンテンツSEOが必要とされている背景は、Googleの検索エンジンで行われたペンギン・パンダアップデートと呼ばれるもので、従来のSEO対策が通用しなくなったことから、新たな集客方法として取り入れられるようになったわけです。現在では、「ユーザーの検索キーワードに最も適切なコンテンツが掲載されているページ」が上位に表示されるようになっていることから、魅力的なページさえ作ることができれば、比較的容易に上位に表示されるようになっています。さらに近年では、ユーザーの検索キーワードが複雑化しており、口語体にも対処できるようなコンテンツが必要になっているのです。

こういったこともあり、自社の商品・サービスを求める層が「どのような情報を知りたがっているのか?」を想定して、それに応えられるようなコンテンツを作っていくことが、コンテンツSEOと呼ばれる手法なのです。このSEO対策に関しては、コンテンツを作る時間をとれば誰にでもできそうに見えますので、自社内だけで挑戦してみるという企業も多いです。そして、SEOに関する詳しい知識を持っていない企業が実際にコンテンツSEOで成功しているケースもよく見かけます。
ただ、コンテンツSEOは、継続的に良質なコンテンツを作り続けなければいけませんし、一度UPしたコンテンツも、法律などが変われば、手直ししてあげなければならないなど、かなり手間がかかる作業になると考えておいた方が良いですよ。実際に、最初はうまくいっていたのに、web担当者が退職したら、手を付けられる人がいなくなってしまい、コンテンツの配信が止まってしまう…と言うケースも非常に多いです。

そしてコンテンツの配信ストップは、企業の信用性を低下させてしまう大きな問題になりますので注意しましょう。弊社は、全国でもいち早くコンテンツSEO代行を手掛けていますので、過去に多くの実績を持っています。現在、自社サイトの上位表示化を目指したいけれど、何から始めて良いのか分からない…と言う方がいれば、お気軽にフォームからお問い合わせください。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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