SEO対策

効果的なSEO対策を目指すのなら、「サジェスト」の意味は知っておいた方が良い!

皆さんは、「サジェスト」と言う用語を耳にしたことはあるでしょうか?現在、オウンドメディアを運用している方や、コンテンツSEOなどを手掛けている方であれば、Googleサジェストをチェックしながらさまざまな施策を施していると思います。しかし、これからWebサイトを使った集客をするために、何らかの対策を行おうと考えているという方であれば、サジェストと言う言葉を聞いても「どんな機能なのか?」「SEO対策に何か関係するのか?」などと、サジェストの意味に疑問を抱いてしまう方も多いと思います。

そこでこの記事では、効果的なSEO対策を目指すため、皆さんもおさえておきたいサジェストの意味やどのように活用すべきなのかについて解説していきます。

サジェストって何?

ホームページのサジェスト

それではまず、サジェストがどのような機能なのかを簡単に解説しておきます。サジェストは、上の画像のように、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにて、検索窓に何らかのキーワードを記入した時、検索エンジン側が自動で検索候補を表示してくれる機能のことを指しています。皆さんも、検索エンジンを使って検索を行った際、上のような感じで検索候補が表示された経験があると思います。

上の画像は、仮に「ホームページ」と言うキーワードを検索窓に入力した場合なのですが、検索候補として「ホームページ作成」や「ホームページ作り方」「ホームページ作成費用」など、ユーザーの検索意図を自動で予測し、複数のキーワード候補が表示されています。

この機能は、検索窓に何らかのキーワードを入力したユーザーの検索意図に最適な候補があれば、それを選択することで、素早く検索ができるというユーザビリティ向上のための機能となっています。そして、こういった自動で表示されるキーワードについて、総じて「サジェスト」と呼ぶのですが、実は検索エンジンごとに正式名称は異なります。Googleではサジェストのことを「オートコンプリート」と呼び、ヤフーでは「入力候補」と呼んでいます。なお、この記事内では、分かりやすくするため全てサジェストに統一します。

サジェストは何が基準で表示されるキーワードが決まるの?

上述したように、サジェストは、ユーザーが検索窓に何らかのキーワドを入力した時、検索エンジン側がその検索意図を予測して、自動で検索候補を表示するというものです。それでは、Googleなどの検索エンジンは、表示するサジェストについて、何を基準で選定しているのでしょうか?この基準を押さえておくことで、後述するサジェスト機能の活用のヒントになりますので、ここでは検索エンジン側の選定基準について簡単に解説しておきます。

ユーザーの位置情報

Googleでは、ユーザーが入力したキーワードについて、地域などが検索意図に関係しそうだと予想できる場合、検索するユーザーの位置情報を反映したサジェストを表示するようになっています。例えば、「ラーメン」など、飲食に関連するキーワードの場合、「近くでラーメン屋を探している」可能性があると予想し、「ラーメン 地域名」「ラーメン 駅名」のようなサジェストを表示するわけですね。

これは、飲食関連、クリニック関連、宿泊施設などと言った検索ワードの場合、ユーザーが現在いる場所の周辺で探している可能性が高いと予想できますので、位置情報を読み取って、サジェストを表示するわけです。逆に言えば、こういった業種の店舗がSEO対策を行う場合、位置情報が含まれたサジェストを踏んで検索するケースが多くなると予想できますので、位置情報に関連したキーワード対策などを重視する必要があると言えます。

ユーザーの過去の検索履歴など、属性情報

Googleなどの検索エンジンは、過去に使用された検索キーワードを記憶する仕組みがありますので、こういったユーザーの属性情報を元にサジェストの候補を表示するケースがあります。
過去にユーザー自身が検索したキーワードは、検索ユーザーが興味を持っている情報である可能性が高いため、サジェストとして表示しておけば、いち早く知りたい情報にたどり着けると予想しているからだと思います。

月間の検索ボリュームを参考にする

人々の興味関心は、その時の流行も大きく関係します。そのため、Googleなどの検索エンジンは、月間の検索ボリュームなどの実績から、どのサジェストを選定するのか判断しているとされています。
これは、月間の検索ボリュームが大きいほど、いろいろなユーザーに検索されている回数が多いという意味ですので、「今多くの人からのニーズが高い」とGoogleが判断するわけです。もちろん、検索ユーザー側から見ても、検索窓に一つのキーワードを入力した際、その時点で世間のニーズが高いサジェストが表示されるということは、いち早く情報にたどり着けるようになるので、ありがたいはずです。こういったサジェストの選定は、検索エンジンのユーザビリティ向上につながりますので、Googleにとっても非常に有益な訳です。

トレンド性の高いワードを選定する

「トレンド」は、TwitterなどのSNSなども用いられる用語で、簡単に言うと、より多くの人が検索しているキーワードをイメージしていただければわかりやすいです。上述している検索ボリュームは、あくまでも検索された回数ですので、個人が特定のキーワードを何度も検索するなど、検索を目的とするのではなく故意にサジェストに表示させる目的の検索行為などが行われてしまう可能性があります。

したがって、誤ったサジェストを表示しないために、「多くの人が検索している」と言う基準を設けているのです。そして、トレンドになっているワードはサジェストに表示されやすい傾向にあります。

キーワードの対象となるWebサイト

Googleで表示されるサジェストは、検索されたキーワードを含むWebサイトが、サジェストの選定基準に関係してきます。例えば、「ホームページ」と言う検索キーワードの場合、ホームページと言うキーワードが含まれているWebサイトについて、「他にどのようなワードが用いられているのか?」と言う視点でチェックし、独自のアルゴリズムでキーワードと関連性の高いコンテンツを判断し、サジェストに表示させるようになっています。

意外なことに、Webサイトの存在そのものが、Google検索などで表示されるサジェストに関係しているわけです。

「他のキーワード」はサジェストではない?

Googleなどを使って検索を行っている場合、サジェスト以外に「他のキーワード」と言う、サジェストと似たような機能があるのをご存知だと思います。何らかのワードで検索した際、検索結果の最下部に色々なキーワードの候補が並べられていますよね。他にも、サジェストについていろいろと調べていると、「共起語」などと言った言葉を見かけることがあると思うのですが、これらとサジェストが同じものなのか、はたまた異なるものなのかが分からない…と言う方は多いと思います。

そこで、サジェストと混同されがちなキーワード関連について簡単に解説しておきます。

「他のキーワード」とサジェスト

上図は、「ホームページ」と検索した際、検索結果の最下部に表示されているものです。そしてこれは、いわゆる関連キーワードと呼ばれるものです。それでは、サジェストと関連キーワードは何が違うのでしょうか?

分かりやすい違いで言えば、サジェストは、ユーザーが検索を行っている時、検索窓の下にユーザーが興味を持ちそうなワードを表示する機能です。しかし、関連キーワードは、検索結果ページの最下部に表示される機能となっており、表示されるワードについては「いろいろなユーザーが実際によく検索しているキーワード」を表示しています。検索エンジンがさまざまな要素からキーワードを予測して表示するのがサジェストですので、実は全く異なる機能と言っても良いのです。

関連キーワードは、検索結果の最下部に表示されるものですので、あるキーワードで検索したとしても、欲しい情報が見つからない場合に、他のキーワードを示してユーザーをサポートするものです。一方サジェストは、ユーザーが検索する段階で、よりニーズに近い情報にいち早くたどり着くことをサポートする機能となります。

「共起語」とサジェスト

それでは次に「共起語」とサジェストの違いについても簡単にご紹介しておきましょう。

「共起語」と言う用語については、この言葉の意味がイマイチ分からない…と言う方も多いと思います。「共起語」は、簡単に言うと、特定のキーワードに対して、そのワードとセットで用いられることが多いキーワードの総称と考えてください。例えば、「ホームページ」と言う検索キーワードに対する共起語は、以下のようなものです。

  • ・作成費用
  • ・デザイン
  • ・制作会社
  • ・Google
  • ・ユーザー

要は、何らかの検索行為を行う場合に、主となるキーワードとセットで用いられる言葉のことを指しています。共起語は、ユーザーの検索意図をより反映した検索結果を表示するために重要な要素となります。

SEO対策におけるサジェストの活用方法について

それでは最後に、ここまでで解説したサジェスト機能について、自社のWebサイトのSEO対策に活用するには、どういったことを押さえておけば良いのかについても見ておきましょう。

サジェストをクリックする人は本当にいるのか?

Googleの検索窓に、何らかのキーワードの入力した際、自動でいくつかのサジェストが表示されるということは誰もが認識していますよね。それでは、検索エンジン側が勝手に表示してくるサジェストについて、どれほどの人がクリックしていると思いますか?もちろん、検索キーワードによって表示されるサジェストが異なるので、一概に「〇%のクリック率がある」と断定することはできません。ただ、さまざまな分析会社が公表しているデータによると、PCでの検索の場合、サジェストのクリック率が8~15%、スマホの場合が約12%だと言われています。

この結果からみると、10人に一人はサジェストワードをクリックするということですので、ユーザーニーズを分析する上では、サジェストワードはそれなりに重要なヒントになると考えられると思います。自社サイトのSEO対策を行う上で、どのようなキーワード対策を行うべきか、ある程度の方向性を掴むためにも、サジェストワードは役に立つはずです。

サジェストは対策ワード選定に活用できる

サジェストワードは、コンテンツSEO対策などを行う上での、テーマ設計に活用することが可能です。コンテンツSEOは、ユーザーが必要とするコンテンツを継続的に作成・公開していくというものなのですが、ユーザーがストレスなく記事を読めるようにするためには「1記事1テーマ」とするのが良いとされています。一つのコンテンツの中にあれこれと、いろいろなテーマを含めてしまうと、情報が散乱してしまい、ユーザーが内容を理解しにくくなってしまうのです。

そして、実際にコンテンツSEOを実施するための、テーマ選びにサジェストワードが非常に役立つのです。例えば、『塗装工事』と言うキーワードを検索窓に入力すると、以下のようなサジェストが表示されます。

塗装工事のサジェスト

  • ・塗装工事 費用
  • ・塗装工事 大阪
  • ・塗装工事 補助金
  • ・塗装工事 トラブル
  • ・塗装工事 時間
  • ・塗装工事 臭い

これは、実際に検索ボリュームが高い物やトレンドワードなどを参照して検索エンジンが抽出しているワードになります。したがって、塗装工事関連のキーワードで検索された際、上記のようなワードで検索する顧客をつかまえるためには、これらのワードを参考にコンテンツの制作を進めれば良いわけです。もちろん、記事のテーマ選びの一つの指標にしかなりませんが、テーマに困った時には非常に役立つ情報になるはずです。

コンテンツの追記やリライトにサジェストが有効

コンテンツ記事の中には、社会情勢などの変化により、記事の内容が時代にそぐわなくなってしまうなんてものも存在します。したがって、コンテンツSEOを行う場合、そういった記事を時代に沿った内容にするため、追記やリライトするという作業が重要になるのです。そして、記事のリライトや追記を行う場合、サジェストを確認するということが意外に重要なのです。

上述しているように、サジェストは、その時のトレンドとなっているワードを抽出していますので、現在、ユーザーが何を検索しているのかというニーズを知るためのかなり重要な指標となるのです。ユーザーニーズは、時代とともに変化していくものですので、定期的に自社サイト内のコンテンツがニーズを満たしているのか、また満たしていない場合、メンテナンスをしてあげるようにしましょう。

定期的にサジェストを確認しておけば、自分たちが取り扱っていなかったコンテンツをいち早く知ることができますし、その逆に、キーワードとして重要視していた内容がサジェストに表示されなくなったら、コンテンツの内容を大幅にリライトするなど、ユーザーニーズに合わせたコンテンツの配信を続けることができるようになります。

サジェスト汚染に注意

サジェスト汚染とは、何らかのキーワードに対してネガティブなワードがサジェストとして表示されてしまう状態を意味します。例えば、自社の商品やサービス名で検索した時、「まずい」「使えない」などと言ったネガティブなワードが並んでしまうと、ユーザーから悪印象を受けてしまうようになりますよね。そして、こういったネガティブなキーワードがサジェストに表示された場合、ユーザーがクリックする確率が高くなると言われていますので、サジェスト汚染は意外に恐ろしいものなのです。したがって、自社に関するサジェスト汚染を見つけた時には、以下のような対処を行うと良いでしょう。

  • ①Googleにサジェストワードの削除申請をする
  • ②良い印象を与えるサジェストワードを増やす

一つ目の方法は、非常に単純なのですが、Googleにネガティブな印象を与えるサジェストワードについて削除依頼を出すという方法です。ただし、Google側は、ユーザーからキーワードに対するさまざまな依頼を受け付けているのですが、サジェストワードの削除申請に関して、削除する義務などが無いので、申請すれば必ず実施してくれるとは限りません。多くの場合、申請は無視されるので、すぐに削除されるとは思わない方が良いでしょう。
二つ目の方法は、良い印象を与えるようなキーワードを増やすため、地道な努力を行うという方法です。これは、自社のコンテンツに良い印象を与えるキーワードを盛り込むといった対策や、良い口コミなどがネット上に書き込まれるようサービスなどを充実させるという対策になります。上述しているように、サジェストワードは、検索ボリュームだけでなく、トレンドも見ているので、良いキーワードで検索を繰り返すといった行為を自ら行ってもほとんど意味がありません。そのため、一般ユーザーが良い印象を与えるワードを使ってくれるよう、商品やサービス面を地道に改善していくことが大切です。

やりまっせのWeb集客サービス

まとめ

今回は、Google検索などを行う時に表示されるサジェストについて、サジェストがどのようにして抽出されているのか、また自社サイトのSEO対策にサジェストを活用するためのポイントについて解説してきました。

皆さんも、Google検索を行う場合、検索窓にキーワードを入力した時、自分の検索意図に近いサジェストが表示されるようになり、便利だと感じたことがあるのではないでしょうか?この記事でご紹介したように、サジェストワードは、検索ボリュームやトレンド、あなたの過去の検索履歴などから検索意図を予想し、最適だと考えられる検索パターンを提示してくれています。

逆に言えば、サジェストワードを定期的にチェックしておけば、検索ユーザーがどのような検索ワードを利用しているのかが予想できるようになりますので、どのようなコンテンツを投稿していけば良いのかの指標にすることができるようになるのです。また、過去に公開したコンテンツでも、順位が低下してきたとき、時代に合わせてリライトするための方向性などの参考にすることも可能です。

一般の方からすれば、サジェストは、ユーザーの検索をサポートしてくれる便利な機能と言った扱いですが、Webサイトの運営者側からすれば、より効果的にWebサイトを運用するための指標として非常に役立つものだと考えておきましょう。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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