SEO対策

コンテンツSEOに関してよくある質問をまとめてみます

Webサイトの制作や運用を考えた場合、今やSEO(検索エンジン最適化)対策は切っても切り離せない施策となっています。もちろん、Webサイトの集客のための施策は、SEO対策以外にもリスティングやディスプレイ広告など、各種広告運用などいろいろな対策が存在するのですが、長期的な視点で考えると、良質なコンテンツを増やしていくというコンテンツSEOが非常に重要な時代になっています。

実際に、多くの企業がコーポレートサイトに情報発信用のシステムを搭載し、定期的にコンテンツ記事を投稿したり、主となるWebサイトとは別にオウンドメディアを立ち上げて、それと連携するといった手段を採用するようになっています。そこでこの記事では、弊社がSEO対策のサポートをしているお客様から良くいただく質問について、簡単に解説しておきたいと思います。

どのような業種であっても、今の時代、インターネットを介した集客が非常に重要になっていますので、どうせSEO対策に取り組むのであれば、適切な方法による取り組みを推し進めるべきですので、きちんと上位表示のためのポイントは頭に入れておきましょう。この記事では、弊社がサポートを行っている企業様から良くいただく質問を中心に解説していきます。

ディスクリプション設定はSEO対策上、重要な要素なのですか?

ディスクリプションの有無や内容については、過去に検索順位にそれなりに影響を与える時代があったことから、現在でも「ディスクリプションの取り扱いはどうすれば?」と言った質問を受けることが意外に多いです。結論から言ってしまうと、今現在のSEO対策では、ディスクリプションの有無やその内容が、直接掲載順位に影響をあたえることはないとされています。

この部分だけに注目すると「じゃあ、ディスクリプションは設定しなくても良いのだ!」と考えてしまうかもしれませんね。確かに、上位表示を目指すことだけを考えれば、特に設定しなくても構わないと思うのですが、Webサイトにコンテンツを投稿する最終目的は、そのコンテンツが上位に表示されることではなく、「ユーザーにクリックされる」ことのはずですよね。そして、競合他社のページが並ぶ検索結果から、自分が投稿したコンテンツがクリックされるためには、魅力的なディスクリプションを設定しておく方が良いのです。要は、ディスクリプションは、SEO的な効果を狙うのではなく、クリック率の改善や向上を目的に設定するものと考えてください。

魅力的なディスクリプションはユーザーに「読んでみよう!」と思わせる!

ディスクリプションは、そのページの概要もしくは要約を表すテキストのことを指していて、検索結果画面で上画像の赤枠部分のように表示されます。

要は、検索したユーザーがページの内容がわかる説明文を確認することで、「このページにどんな内容が記載されているのか?」「自分が求めている情報があるのか?」を検索結果画面である程度判断するための機能と考えてください。
逆に考えれば、このディスクリプションの内容を見て、ユーザーがクリックするかどうかを判断するポイントと言うことですので、ここにページの内容に合った適切な要約文を設定しておけば、検索結果画面でユーザーの興味関心をひくことができ、クリック率の向上が期待できるわけです。なお、Google側に「設定したディスクリプションが、ページの内容に適していない」と判断される場合、ディスクリプションが表示されないようになっています。

Webサイトは、適切なSEO対策を施すことで、上位化を目指すものですが、せっかく上位に表示されたとしても、クリックされなければ意味がありません。つまり、「今の時代、ディスクリプションは上位化にあまり関係が無いからテキトーで良い」と言う考えは捨てた方が良いですよ。

SEO対策を考えた場合、コンテンツの文字数は多い方が良いのですか?

現在、SEO対策の有効な手段とされているのが、コツコツと良質なコンテンツを作成し、投稿し続けるという手法です。なお、コンテンツを継続的に公開し続けるということは、確かに非常に重要ですが、そもそもGoogleのガイドラインから外れたサイト構成になっているという場合、いくらコンテンツを投稿しても、なかなか上位に表示されない…なんてことになります。つまり、コンテンツSEOは、前提条件として、SEOに適した構造にするという内部対策も必須と考えておきましょう。

本題の「コンテンツの文字数」についてですが、コンテンツSEOの代行業者などが「1コンテンツ最低2000文字以上」など、文字数の最低ラインを決めていることから、ある程度の文字数が必要なのだ…という理解になるのだと思います。そして、ここ最近、SEO対策を考えてコンテンツを作る場合、文字数が多ければ多いほどSEOに強いといった情報をよく耳にするようになっています。結論から言ってしまいますが、Googleなどの検索エンジンについては「文字数と検索順位の直接的な因果関係は無い」とされています。つまり、文字数だけにこだわっても、上位化されることはないという意味です。

ただ、実際にさまざまなキーワードで検索をしてみた場合、上位表示されているページについては、そのほとんどについて文字数が多いコンテンツが上位を独占しているという状況になっています。この状況から考えると、検索順位と文字数が全くの無関係とは決して言えないのではないか…と思ってしまいますよね。実はこの現象についてはきちんと理由があるのです。

良質なコンテンツを提供するなら文字数が増えるのは必然!

コンテンツSEOを行う時に注意したいのは、「継続的にコンテンツを投稿すれば良い!」という認識だけではダメだということです。と言うのも、Googleが評価するのは『ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツ』なのです。

ユーザーにとって有益なコンテンツとは、何らかの疑問を抱えたユーザーが検索行為を行った時、その疑問を解消する(ニーズを満たす)情報であるという意味です。つまり、ユーザーのニーズを満たすためには、単に情報を上げ続けるだけではダメで、正確で分かりやすいコンテンツになっていなければいけないわけですね。当然、ユーザーのニーズを満たせるだけのコンテンツにするには、相応の情報量が必要になります。

こういったことから、ユーザーの目線で「このサイトを見て良かった」「よくわかった」と思ってもらえるような情報を提供するためには、必然的に文字数が増えていってしまう訳です。つまり、Googleは、文字数の多さを評価して上位化しているわけではなく、単に「ユーザーにとって有益な情報」を上位化していているだけなのですが、はたから見ると文字数と検索順位に因果関係があるように見えてしまっているわけなのです。

こういったことから、コンテンツSEOを行う時には、文字数に着目するのではなく、ユーザーのニーズをきちんと考慮し、多くのユーザーが知りたいと思うような情報を網羅する質の高い情報を掲載したコンテンツ作りを心掛けてください。そうすることで、自然とコンテンツの文字数は増えますし、いつの間にか自分が公開したコンテンツが上位化されるようになると思います。

なお、コンテンツの評価基準などについては、Googleがガイドラインを出していますので、きちんと確認しておきましょう。

> 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

被リンクはSEOに全く関係がなくなったのですか?

SEOと被リンクの関係に関する質問は非常に多いです。と言うのも、一昔前までのSEO対策を考えた場合、とにかく被リンクを増やすということが重要とされていて、実際に被リンクがお金で売買されていたような時代でした。そして、大量の被リンクを設置してしまえば、コンテンツの質など関係なく上位化が実現したことから、検索結果上位を質の悪い情報が独占してしまう…と言うような状況が起きたのです。当然、検索を行うユーザーからも、検索エンジンを提供する側からしても、このような状況は望ましくありません。そこで、Googleなどが検索アルゴリズムを大幅に改訂し、「質の悪い被リンク」の大量設置はブラックハットSEOとみなし、上位化どころかペナルティを与えるとしたのです。

このような、SEO対策業界の常識が一変した事件があったことから、コンテンツSEOが主流になった現在では「被リンクはSEOに関係が無い」「被リンクを増やすのは危険」と言った考え方を持つ人が出てきています。しかし、SEO対策においては、現在でも被リンクの獲得は非常に重要な要素だと考えて下さい。Googleが禁止しているのは、あくまでも質の悪い被リンクの大量設置なのです。
逆に言えば、Googleが「良質な被リンク」と判断するものに関しては、SEOにおいて非常に重要な施策となるのです。

良質な被リンクの基準とは

現在でも、良質な被リンクを獲得していくことは、SEOにおいてとても重要な施策だと考えてください。ただ、こう言われると「被リンクに質なんてあるのか?」と疑問に感じてしまう方が多いのではないでしょうか?

そもそも被リンクと言うものは「外部のサイトから自分のWebサイトに向けて設置されたリンク」のことを指しています。要は、あなたが公開した情報をSNSなどで紹介したり、別のWebサイトが引用元や出典元に採用し、リンクを設置すれば被リンクが発生します。

それでは、Googleが判断する『良質な被リンク』と言うのはどのようなものなのでしょうか?現在のSEO対策においては、単なる被リンクの数が重視されるのではなく、『良質な被リンクの数』が大切とされており、逆に質の悪い被リンクを増やしてしまうと、コンテンツそのものの評価まで下げてしまう恐れがあるのです。一般的に、被リンクの良し悪しについて、以下のような分類になっています。

良質な被リンクとは?

  • ・紹介や引用などを目的に自然に貼られたリンク
  • ・コンテンツの内容と関連性の高い外部サイトに貼られたリンク
  • ・Googleからの信頼度が高いサイト(公的機関など)から貼られたリンク

ブラックハットSEOとみなされる質の悪いリンク

  • ・お金を払って購入した大量のリンク
  • ・リンクを貼る事のみが目的とされているようなページからのリンク(リンク集など)
  • ・リンクプログラムからの被リンク

現在のSEOを考えた時、被リンクと上位化に因果関係が無いという情報は間違いなのですが、上記の『良質な被リンク』を獲得しなければ意味がないというのはおさえておきましょう。また、質の悪い被リンクを大量に設置してしまうという行為に関しては、「悪質なサイト」とみなされてしまいペナルティの対象になってしまう恐れがあります。要は、被リンクを無理に増やそうと思えば、どうしても質の悪い被リンクも増えていってしまうことから、「被リンクを無理に獲得すべきではない」と言う情報が拡散し、現在のように「被リンクはSEOに関係ない」と言う拡大解釈になってしまったのでしょう。

なお、良質な被リンクの獲得に関しては、ユーザーに有益な情報を発信していれば、自然と増えていくものと考えておきましょう。例えば、今の時代「面白い情報」「ためになる情報」を見つけた場合、SNSで拡散しようとする方が多いので、必然的に被リンクが増えていくわけです。つまり、真面目に良質なコンテンツを制作するという行為が、SEO対策上大切になるということです。

コンテンツが拡散されやすくなるには?

コンテンツSEOの良いところは、SNSなどとの相性が非常に良い点です。良質なコンテンツを提供し続けていれば、それを見たユーザーが勝手にSNSなどで拡散してくれるようになり、思わぬ形で集客につながることも期待できるのです。そして、SNSなどでの拡散については、自然な形でのリンクの獲得になるわけですので、良質なリンクが増加していくことで、SEO対策においても有効に働いてくれるわけです。それでは、時間をかけて作成したコンテンツが、多くのユーザーの目に触れるように拡散してもらえるにはどうすれば良いのでしょうか?

実は、コンテンツの拡散は、「シェアしやすいテーマ」について良質なコンテンツを作るということと、さらに「シェアしやすい環境」を構築しておくことが非常に重要です。

まず、シェアしやすいテーマの良質なコンテンツ作りについてですが、何に注目すべきなのか分かるでしょうか?もちろん、コンテンツのテーマに関しては、自社の事業に全く関連性のないコンテンツを作ったとしても意味がありません。確かに、見込み客を作るという効果は得られるかもしれませんが、ターゲットと遠すぎるユーザーを集客するよりは、自社の商品やサービスに関連のあるユーザーを集めたいはずです。
そこでコンテンツを制作する時に、ユーザーが「シェアしたい」と思うようなコンテンツがどのようなものかをしっかりと事前に検討しなければならないと考えましょう。ユーザーが、特定のコンテンツをシェアする背景は、以下のような状況があると考えられます。

  • ・コンテンツを見て心が動いた!⇒SNSやブログなどでみんなと共有したい!
  • ・ためになる情報だから何度も読みたい⇒ブックマークなどに保存しておこう

コンテンツを見たユーザーの行動を具体的にイメージしておけば、どういった切り口でコンテンツの制作を進めていけば良いのかが分かってくるはずです。例えば、以下のようなコンテンツは、シェアが発生しやすいです。

  • ・ある事柄について教科書的に解説するハウツーコンテンツ
  • ・共感や感動を引き起こすコンテンツ
  • ・面白い、笑えるなど、自分の周りの人にも見てほしいコンテンツ

こういったコンテンツは、多くのユーザーからシェアを獲得することができ、コンテンツが自動的に拡散していく可能性があります。したがって、定期的にシェアを獲得する目的のコンテンツ作りなどをしていくのもオススメです。

次に、コンテンツを「シェアしやすい環境」についてです。これについては、コーポレートサイトなどでもよく見かけるようになっていますが、コンテンツの中に、シェボタンを設置しておくのが大切です。

弊社のサイトであれば、コンテンツの最後に、シェアやブックマークがクリック一つで出来るようにしています。このように、コンテンツを見た人がシェアなどの行動を起こしやすくするための仕掛けをしておくことも大切です。そして、この場合、シェアされた後にどのように表示されるのか、できるだけ目立つような表示になるような仕組みも取り入れておきましょう。要は、Webサイトそのものに、OGP(※Open Graph Protcol)の設定をきちんと行っておくことで、シェアされたときの表示のされ方が全く変わるのです。以下に、OGPを設定している場合とそうでない場合について、それぞれがどのような表示になるのかをご紹介しておきましょう。

■OGPがきちんと設定されている場合

■OGPが未設定の場合

上の画像2つを比較してみると分かりますが、OGPをきちんと設定していれば、シェアされた先でもコンテンツが目立ちますので、多くの人が流入してくれると期待できます。さらに、シェアする人からしても、きちんとした形で表示されるコンテンツの方が望ましいと考えるはずです。

OGPがきちんと設定されているかどうかは以下のサイトを利用すれば分かりますので、一度自分のWebサイトが設定されているのか確認しておきましょう。

> Card validator
> Meta for Developers

やりまっせのWeb集客サービス

まとめ

今回は、コンテンツSEOを進めるうえで、多くの方が疑問に思っているポイントについて解説してきました。この記事でご紹介したような内容については、弊社がサポートしているお客様からも何度か質問を受けたことがありますので、実際に「どうなんだろうな?」と思っていた方が多いのではないでしょうか?

SEO対策については、効果的と言われる手法が、時代とともに移り変わっていっていますので、その時代に合わせた手法で対策に取り組まなければいけません。特に、SEO対策で怖いところは、過去に「非常に効果的な手法」と言われていたような手段が、現在ではペナルティの対象になっている…というものも多い点です。そして、SEO対策の請負業者の中には、いまだに過去の手段を使ってSEO対策を行っているような業者が存在しており、中には気づかずにそういった業者にSEO対策を依頼し、サイトが上位表示されるどころか検索エンジンから削除されるという致命的なペナルティを受けてしまった…なんてケースもあるのです。

現在、コンテンツSEOがGoogleのガイドラインに最も沿った手段と言われるのは、「ユーザーの目線に立って、必要とされる情報を公開する」という地道な対策だからです。ただ、誰にでも時間をかければできるといった簡単な手段とは考えない方が良いですよ。

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