SEO対策

SEO対策の基本!Googleが推奨している対策とは?

中小企業庁が公表した調査結果によると、日本国内企業のホームページ開設率については、大企業で95.6%、中規模企業で80.4%となっており、ほとんどの企業がインターネットを介した情報の発信により、集客をしているという状況になっています。

現在では、ほとんどの方がスマートフォンを所有していますし、何か疑問に感じることがあった時や欲しいものがあった時には、インターネットで検索してみるという行動に出るのが一般的です。こういった状況下にあることから、ほとんどの企業が自社のホームページを作成し、情報発信や集客を行っているのだと思います。
しかし、国内企業の8割以上がホームページを作成している現在では、検索された時に自社のホームページが上位表示されるようになるのは、簡単なことではありません。実際に、高い費用をかけて綺麗なホームページを作ったのに、一向にホームページからの反響がない…と悩んでいる企業様も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、ホームページからの反響を増やすため、最低限知っておかなければならないSEO対策の基本をご紹介します。

そもそもSEO対策とは

“SEO”とは英語では”Search Engine Optimization”と表記される言葉の略語です。日本語では「検索エンジン最適化」と訳されるのですが、その意味は以下のように説明される場合が多いです。

検索エンジン最適化とは、検索エンジンのオーガニックな検索結果において、特定のウェブサイトが上位に表示されるよう、ウェブサイトの構成や記述などを調整すること。
引用:Wikipedia「検索エンジン最適化」より

インターネットで検索する際には、いくつかのキーワードを利用して検索するのが一般的です。したがって、自社のサービスや商品に関連するキーワードで検索が行われた際に、自社のホームページが上位に表示されるようにするための行為の総称が『SEO対策』と呼ばれます。
なお、一口にSEO対策と言っても、上位表示のためのアプローチ方法はいくつかの手法が存在しています。近年では、ユーザーにとって有益なコンテンツを継続的に発信するといったコンテンツSEO対策がもてはやされていますが、それでも、基本となるホームページがGoogleのガイドラインに違反している場合、上位表示が難しくなります。

それでは、SEO対策とはどのようなことをしなければならないのかについても簡単に解説してみましょう。現在のSEO対策は、大きく分けると『内部SEO』『外部SEO』『コンテンツSEO』の3つに分類できますので、それぞれについて簡単に解説します。

内部SEOとは

内部SEOは、自分のホームページの中で行う対策のことです。

ホームページは、ただ作れば良いというものではなく、ホームページの構造などの質によって検索エンジンからの評価がかなり違ってしまいます。コンテンツSEOが重要視される現在では「ボリュームのあるコンテンツが重要」などという話をよく耳にしますが、それ以前の問題として内部SEOがイマイチだと上位表示が難しくなります。

内部SEOの種類については、タグの最適化や内部リンクの設置、ページの表示速度など多岐にわたる評価ポイントが存在します。内部SEOは、SEO対策の土台となる部分となりますので、きっちりと行っておきましょう。そうしなければ、下で紹介する外部SEOやコンテンツSEOの効果を最大限発揮できなくなります。

外部SEOとは

外部SEOは、内部SEOと真逆で、自社のホームページ外に対して行う対策のことです。最もわかりやすい外部SEOは、「被リンクの獲得」でしょう。被リンクは、外部サイトから自社サイトに向けてリンクでつないでもらうことを指しており、近年では、質の高いコンテンツを作成し、引用などとして使われることで被リンクを獲得したり、SNSで拡散されることで被リンクを獲得する方法が一般的です。

注意が必要なのは、外部サイトからの被リンクについて、何でもかんでも獲得すれば良いというものではなく、被リンクの品質が重要です。被リンクの獲得数も評価ポイントになっていますが、一昔前に行われていた「被リンクを購入する」「被リンクを目的とした低品質なサイトからのリンク」などについて逆効果になってしまいます。

コンテンツSEOとは

3つ目はコンテンツSEOです。これは、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作成し、継続的なアクセスを狙う手法となります。Googleは『Googleが掲げる10の事実』というものを公開しており、その中でGoogleがユーザーの利便性を第一に考えることが重要とされています。つまり、SEO対策においては、ユーザーの悩みを解決できるようなコンテンツを制作することが上位表示に効果的に働くと考えられるのです。

注意が必要なのは、コンテンツSEOでは、コンテンツを公開することが大切なのではなく、『ユーザーにとって有益』なコンテンツを発信することが重要です。したがって、まずはコンテンツの量よりも質を重視してコンテンツの作成を行っていくようにしましょう。

Google重視するSEO対策のポイント

Googleは、初心者向けにSEO対策に関するスターターガイドラインを公表しています。「初心者向けのスターターガイドライン」と聞くと、「自分はそれなりにWEBの知識があるし不要」と考えてしまう方がいます。しかし、スターターガイドラインで紹介されている対策については、「最低限行ったおかなければならない」対策でありますので、これに沿っていないホームページは、その他の対策を行ったとしても上位表示が難しくなってしまうと考えなければいけません。

つまり、自社のホームページを上位表示させるためには、誰もが確認しておかなければならないSEOガイドラインですので、ここでは主なポイントを解説します。ちなみに、細かな部分まで含めると数百もの項目になるので、その辺りは、Googleの公式ページで確認してください。

> Google検索セントラル

①Google がコンテンツを見つけられるようにする

Googleに自分のホームページを評価してもらうための第一歩は「Googleがサイトを見つけられるようにする」ことです。当たり前のことのように思えますが、この基礎中の基礎をおざなりにしている方は多いです。

Googleに自分のサイトを見つけてもらうための最適な方法は、サイトマップを作成し、送信するという方法になります。Googleのクローラーは、「各ページが適切にリンクされていれば、通常、サイトのほとんどのページを検出できます。」としていますが、いち早くGoogleにサイトを見つけてもらうためには、サイトマップを作成し、Googleに送信するのが重要です。

②クロールさせたくないページをGoogleに伝える

SEO対策においては、不用なページ、低品質と評価されそうなページへのクロールをブロックすることが非常に重要です。というのも、質の低いページをクロールされてしまうと、その評価がサイト全体の評価に関わってくるので、検索順位が下がってしまう可能性があるからです。

不用なページ、低品質なページのブロックは、robots.txtを送信することで可能です。robots.txtは、検索エンジンに対して、アクセスやクロールに関する許可を伝えるためのファイルとなります。これを送信することで、低評価を受けそうなページのクロールを防止できるので、その他のコンテンツへの影響がなくなり、検索順位が下がる心配がなくなります。

③Googleがコンテンツを理解できるようにする

この部分は、検索ユーザーに向けた対策にもなるので少し詳しくご紹介します。Googleによると、「Googlebot がページをクロールするとき、平均的なユーザーが見るのと同じ状態でページを参照できる必要があります。」と説明しています。
皆さんが何らかのキーワードで検索した際に、どのページをクリックするのかを決めるため、検索結果に並ぶコンテンツのタイトルやディスクリプションを確認すると思います。要は、Googleのクローラーもこれと同様に、コンテンツの内容を理解するのにタイトルやディスクリプションを参照するのです。したがって、基本的なSEO対策として、以下のような点に注意しましょう。

■各ページに固有の正確なタイトルを付ける
各コンテンツには「titleタグ」を使用してタイトルを設定します。各コンテンツのタイトルは、ユーザーと検索エンジンどちらに対しても、ページの内容を簡潔に伝えるという役割を持っています。ユーザーからすれば、検索結果画面で初めて見る部分がタイトルとなり、自分が求めている内容なのかについて、タイトルから推定しクリックするかどうかを決定します。つまり、一目で内容が判断できるような良質なタイトルは、クリック率の向上が期待でき、SEO対策においても重要になるのです。
なお、Googleでは、以下のようなタイトルについて「避けるべき事項」として以下のようなポイントを紹介しています。

タイトルに関するNG事項

  • ・ページのコンテンツと関連のないテキストを title 要素で使用する。
  • ・「無題」や「新しいページ 1」など、デフォルトのテキストや曖昧なテキストを使用する。
  • ・サイトのページ全体または多数のページにわたって同じタイトルを利用する。
  • ・ユーザーにとって有益ではない極端に長いタイトルにする。
  • ・タイトル内に不要なキーワードを乱用する。

■メタ ディスクリプション タグを使用する
メタディスクリプションは、検索結果画面でタイトルの下に表示されている2行ほどのページ概要のことです。この部分は、ユーザーと検索エンジンに、ページの内容を簡潔に伝えるという役割を持っています。ディスクリプションの文字数について、Googleは特に言及などしていませんが、PCは120文字程度、スマホは60文字程度が最適と言われています。

このメタディスクリプションは、直接的なSEO効果はないとされているため、個別に設定せず、自動的にページの前半部分を読み出すような設定にしている方が多いです。しかし、適切なディスクリプションが設定できていれば、各コンテンツのクリック率向上が期待でき、SEO対策に役立ちます。つまり、本気で上位表示を狙う場合には、きちんと設定した方が良いでしょう。

メタディスクリプションのNG行為は以下のようなものです。

タイトルに関するNG事項

  • ・ページの内容と関連のないメタディスクリプションを記述する。
  • ・「これはウェブページです」や「野球カードについてのページ」のような一般的な説明を使用する。
  • ・キーワードだけを羅列した説明を記載する。
  • ・サイトのすべてのページや多数のページにわたって 1 つのメタディスクリプションを使用する。

■見出しタグを使用する
見出しタグはページの飾りつけのためだけに使用されるのではありません。Googleガイドラインでは、わかりやすい見出しを使用することで、ユーザーがコンテンツ内を移動しやすくなるとしているのですが、見出しタグを適切に設定していれば、ページの内容を検索エンジンに伝えることができるので、SEO上の効果も期待できます。

ちなみに、見出しはh1~h6まで存在しているのですが、h1については1ページに1つしか使うことができません。したがって、コンテンツの中身に見出しを設定する場合、h2~h6を使用して構成すると良いでしょう。

注意が必要なのは、検索エンジンに内容を伝えようという考えで、むやみやたらに見出しを使用してはいけないということです。意味のない見出しの利用は、ユーザーの利便性が下がってしまうことに繋がり、直帰率が高くなってしまいます。そうなると、サイト全体の評価低下につながる恐れがあるので、適切な見出し設定を行ってください。

■構造化マークアップを追加する
「構造化マークアップ」については、いまいち聞き馴染みが無いという方も多いかもしれませんね。これについて、Googleは以下のように説明しています。

構造化データとは、検索エンジンがページの内容をより適切に認識できるように、検索エンジンにコンテンツを伝えるためにサイトのページに追加できるコードです。検索エンジンではこの解釈を利用して、検索結果にコンテンツを効果的に(目を引くように)表示できます。つまり、そのサイトのビジネスがターゲットとするお客様を引きつけるのに役立ちます。
引用:検索セントラル

実は、検索エンジンというものは、HTMLを正確に理解することができません。したがって、検索エンジンがサイトの内容を理解しやすくなるように構造化マークアップしてあげる必要があるのです。構造化マークアップを施すことによって、より正確な情報を検索エンジンに伝えることができるようになります。まだ行っていない場合は、必ず行いましょう。
構造化マークアップをきちんと行っておくことにより、検索結果でスニペットとして目立つ位置に表示される可能性があります。リッチスニペットや強調スニペットに表示されると、他のコンテンツと差別化された位置に表示されるので、より多くの人にコンテンツに流入してもらえる可能性があります。

④ナビゲーションについて

どのようなWebサイトでもナビゲーションが用意されていると思うのですが、一般的には「サイト訪問者が必要とするコンテンツをすばやく見つけられるように」というのがナビゲーションの役割と考えられています。ただ、ナビゲーションの役割は、ユーザーに対してだけでなく、「サイト所有者が重要と考えるコンテンツを検索エンジンが理解する」ためにも役に立つのです。

適切なナビゲーションの設置は、Googleがサイト全体を正しく理解するのを手助けしますので、ページ数が多いWebサイトは必ずナビゲーションを設置しましょう。

> ナビゲーションについてもっと詳しく

⑤コンテンツの情報を伝えるわかりやすい URL

意外と無視されてしまうのですが、各コンテンツのURLは、内容が分かりやすいものにするのが重要です。URLをきちんと設定すると、検索エンジンがサイトを効果的に整理することができるようになりますし、ユーザー側にとってもページの内容を予想しやすくなります。

コンテンツのURLは、コンテンツ内容のキーワードやカテゴリなどから考えて設定するのがオススメです。何の意味もない文字や数字の羅列のURLを見かけることも多いのですが、このようなURLはユーザーから不審に思われ、クリックを避けられる可能性が高まります。手間に思うかもしれませんが、ページのURLは、内容から適切なものを考え、出来るだけ簡潔なものを設定しましょう。

URLに関するNG事項

  • ・不必要なパラメータやセッション ID を含む長い URL を使用する。
  • ・「page1.html」のような一般的なページ名を選ぶ。
  • ・「baseball-cards-baseball-cards-baseballcards.html」のような過剰なキーワードを使用する。
  • ・含まれているコンテンツと関連のないディレクトリ名を使用する。

⑥コンテンツの最適化

近年のSEO対策では、継続的にコンテンツを発信することが重要視されています。しかし、「コンテンツを発信する」という部分だけに注目してしまい、逆効果になっているケースも少なくありません。例えば、なんでも良いからコンテンツをUPすれば良いという考えなのか、事業とは全く関係のない個人ブログのような情報発信をしているような企業を見かけることもありますが、これらのコンテンツは検索エンジンから高く評価されるどころか、低評価をつけられてしまい、サイト全体の評価を下げてしまう可能性するあるのです。

上述しているように、Googleというのは、ユーザーの利便性を何より重視しているわけですので、コンテンツに関しても、ユーザーが求めている情報なのかを重視します。したがって、意味のないコンテンツを発信するぐらいなら、何も発信しない方がマシなケースまであると考えておきましょう。コンテンツの最適化については、以下のような点に注意しましょう。

■興味深く有益なサイトにする
Webサイトの集客方法として、最も優れた方法になるのが「人を引きつける有益なコンテンツを作成する」ということです。正直な話、これができていれば、細かなSEO対策に取り組まなくても、爆発的にサイトの知名度を高めることが期待できます。というのも、現在では、多くの人がSNSを利用するようになっており、「良いコンテンツ」に出会った時には、SNS上で他のユーザーにも知らせるという行動に出るようになっています。

したがって、SNS上の口コミによって自然な形で多くのユーザーから評価されるようになり、さらにその評価がGoogleの評価にもつながるので、上位表示にも役に立つわけです。質の高いコンテンツを作成できれば、ユーザーからも検索エンジンからも高い評価を得られると考えても良いです。

■ユーザーが求めている情報を提供する
Webサイトでコンテンツを発信する時には、事前に自社のサービスや商品に興味があるユーザーが、どのようなキーワードを使って検索するのかを考えておかなければいけません。ユーザーが使用する検索キーワードは、属性やその人の状況などによって異なりますので、検索行動における違いを予測し、コンテンツを作成する際に、キーワードを適度にミックスするなどの対策を行っておくのが良いとされています。自社に興味を持つユーザーが利用するキーワードについては、Google Search Consoleなどを使えば分析できますので、各キーワードの検索ボリュームなどから、今後必要とするコンテンツなども考えると良いでしょう。

なお、コンテンツに関しては、他のサイトが提供していない、新たな情報、オリジナルな情報が好まれます。

⑦画像を最適化する

コンテンツの中には複数の画像を設定すると思うのですが、この画像は意外に重要なポイントとなります。というのも、人は画像を目で見てそれが何なのかを理解することができますが、検索エンジンは「何かの画像」としか判断することができないのです。したがって、検索エンジンが「何の画像なのか?」を理解できるように、画像にalt属性を設定するようにしましょう。alt属性は、何らかの理由で画像が表示されない時の代替テキストという役割があるのですが、それ以外にも、検索エンジンが画像の内容を理解する際の助けになります。

コンテンツ内の画像については、このほかにも、サイズの最適化や軽量化などの対策を施すのがオススメです。

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⑧モバイルフレンドリーについて

Googleは2018年3月27日から、モバイルファーストインデックスを導入しています。これは、近年では、パソコンだけでなく、スマホやタブレットなど、異なる画面サイズのデバイスでサイトにアクセスしてくる人が増えていることから、サイト側がそういったユーザーに対応しているのかという評価ポイントになります。

簡単に言うと、レスポンシブデザインなど、スマホやタブレットへの対応ができているのかという点を評価されます。現在の環境では、モバイルフレンドリーなサイトの方が高評価を受けますし、ユーザーにとっても智弁性が高くなるので、サイト滞在時間が長くなると考えられます。

まとめ

今回は、ホームページを活用して、集客や売上の向上を目指している方に向け、最低限おさえておくべきSEO対策の基礎知識をご紹介しました。この記事でご紹介している対策については、本当に基礎的な部分ですので、これをやったからと言って確実に上位表示されるわけではありません。しかし、Googleがスターターガイドラインの中で言及している内容となるので、やっていなければ、Googleからの評価は低くなってしまい、上位表示恥ずかしくなると思います。

そこまで難しい内容ではないで、ぜひ試してみてください。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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