SEO対策

SEO対策を考えた場合「サイトの更新頻度が大切」と言われるけど、どういうこと?

今回は、SEO対策を行っていく上で、非常に重要と言われている「サイトの更新頻度」について解説していきたいと思います。

皆さんは、SEO対策について調べてみた時に「サイトの更新頻度がSEO上、非常に重要」と言う情報を見かけたことはないでしょうか?なお、我々がお客様のWebサイトを管理運営する際にも、サイトの更新頻度には注意を払っており、お客様にも「きちんと更新作業は行ってください」と言ったアドバイスをするケースは多いです。実際に、ここ数年のWebサイトを見てみると、コンテンツ記事を定期的にUPしているサイトが多くなっていますよね。3日おきだとか5日おきにコンテンツ記事のUPを行っている企業様が多くなっているのですが、果たしてサイトの更新頻度は本当にSEO対策を考えたうえで、必要不可欠な要素になるのでしょうか?

この記事では、これからSEO対策を本格的に行っていきたいと考えている方に向け、サイトの更新頻度がSEOにどのような影響を与えるのかについて解説していきたいと思います。

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サイトの更新頻度は本当にSEOに関係あるのか?

SEO対策について、一度でも調べたことがある人であれば「サイトの更新頻度はSEOにおいて重要」と言う情報を耳にしたことがあると思います。実際に、この情報については、コンテンツ記事を定期的に公開したり、既存記事の修正や追記を行っていくことで、サイトの順位が上昇することも多いです。

そのため、「サイトの更新頻度」がWebサイトのSEOに好影響を与えて、検索順位が改善されたように感じるケースが多いのだと思います。ただ、注意しておいてほしいのは「サイトの更新頻度」だけに注目しても、SEOが改善されるわけではありません。

現在、Googleの検索エンジンは、サイト内に公開されているコンテンツが「ユーザーにとって有益な情報なのか?」によって順位付けを行うようになっています。つまり、前述した「サイトを更新したことにより順位が上がった」と言う事象についても、「サイトを更新した」と言う事実が評価を受けているわけではなく、「高品質なコンテンツになった」ことから上位表示され始めたとみるべきなのです。

「SEOにおいてはサイトの更新頻度が大切」と言われる事から、「更新した」ことへの評価と考えてしまうかもしれませんが、前述のような事例でも、コンテンツに追記したことにより、コンテンツの内容そのものが高評価を受けるようになり、上位表示されるようになったと考えましょう。
最近では、これを理解していない人が増えており、更新頻度がとにかく大事だからと、中身の乏しいコンテンツを頻繁に更新するといった対策や、更新履歴の日付のみを常に新しい状態にしておくといった、無駄な対策を施している方が増えています。

Googleが検索順位付けをするときに重視するのは、あくまでも「ユーザーが必要とする情報が詰まっている高品質なコンテンツなのか?」であり、更新の頻度そのものではないということを忘れないでください。

サイトを更新するメリットは確かにある

上述のように、「SEOにおいてサイトの更新頻度が大切」と言われるものの、あくまでも評価されているのは「更新したことにより高品質なコンテンツになった」と言うことであり、更新頻度そのものが検索エンジンに対しての効果的なアピールになっているわけではありません。

こう聞くと、「それなら更新頻度を気にせずに、時間がかかっても質の高いコンテンツを作った方が良いのでは…」と考えてしまう方も多いかもしれませんね。もちろん、質の高いコンテンツを作るというポイントは非常に重要ですが、コンテンツ作りに1年も2年もかけるのでは意味がありません。また、サイトの更新頻度を高めるという行為は、直接的ではないにしろ、さまざまなメリットが存在するのも確かなのです。

ここでは、定期的にサイトの更新を行うことのメリット面も簡単にご紹介しておきましょう。

クロール頻度が増す

サイトを更新し続けることのメリットは、クロールの頻度が増していくという点が一つです。もちろん、高品質なコンテンツをUPし続けるということが大前提ですが、それができていれば、次第にサイトそのもののボリュームが大きくなり、クロール頻度が増していくのです。クロール頻度が増していくと、サイト内に公開した内容を、いち早くGoogleがキャッチしてくれるようになるため、評価してもらえるまでの期間が短くなるのです。つまり、戦略的なWebサイト運営を行っていきやすくなるということです。

ちなみに、どのようなサイトでも同じですが、サイトを立ち上げて間もないころはクロールの頻度が少ないので、コンテンツを公開してもなかなかインデックスされにくくなってしまいます。したがって、サイト立ち上げ間もないころは、Googleサーチコンソールの機能である「URL検査ツール」などを利用し、クロールしてほしいページのクロールをリクエストすると良いでしょう。「URL検査ツール」は、インデックスの促進やページ内容の変更をGoogleに認識してもらうための機能として非常に便利です。

なお、Googleにクロールの申請を行う時には、「sitemap.xml」をきちんと作っておくなど、クロールしやすい環境を作っておくことが大切です。なんにせよ、更新頻度を高めて、サイトのボリュームが高くなれば、クロール頻度が増し、サイトの情報を素早くキャッチしてもらえる点は非常に大きなメリットになります。

同じ内容でも新規記事の方が評価されやすい

意外に軽視されがちなのですが、「同じ内容を解説したコンテンツ」がある時、実は新しく追加された記事の方が古い記事よりも評価が高くなるというポイントも、サイトの更新頻度を高めることのメリットになります。定期的にコンテンツを作成しUPしている方であれば経験があると思うのですが、サイト内に同じような内容のコンテンツを作成した場合、前から公開していたコンテンツよりも新しく追加した記事の順位が高くなるという現象です。普通に考えれば、それなりの期間公開し、ユーザーからのアクセスがあるコンテンツの方が評価されそうなものなのですが、実は、ニュース記事などに関しては、新しい記事の方が上位化されやすいという傾向があるのです。

なぜかというと、時間と言うものは常に経過し続けるわけですし、どれだけ有益な情報が掲載されていたとしても、公開から数年経過すれば「記事の内容が古くなっているのでは?」と思われてしまいますよね。実際に、記事を公開してしばらくはGoogleの検索順位で1位を獲得していたようなコンテンツも、数カ月すれば徐々に順位が落ちていくものです。これは、「古い情報が掲載されている」とGoogleが判断することで、似たような内容についてのコンテンツで作成日が新しい物ほど「最新の情報が掲載されている」と判断し上位化するからなのです。

つまり、サイトの更新頻度を高めていけば、常に最新の情報を公開し続けることになるので、何かしらのコンテンツが評価を受けやすくなるということです。「サイトの更新を頑張ってください!」とお客様に伝えると、「更新するためのネタが無い!」と言う返答を良くいただくのですが、同じ内容について視点を変えた情報を定期的に更新していけばよいだけなので、本来、コンテンツSEOと言うものはネタ切れするはずがない対策と考えてください。毎回新たな内容のコンテンツを作成するのはなかなか難しいものですし、サイトの更新頻度を維持するためには、「ユーザーから評価を受けたことがあるコンテンツを視点を変えて記事にする」「過去に上位表示された高品質なコンテンツを時代に合わせてリライトや追記する」と言った対策はSEO上、非常に効果的な施策となります。

なお、このポイントは、途中でコンテンツの投稿を辞めてしまったサイトが、徐々に順位が落ちていく原因でもあります。要は、サイト内にあるコンテンツが「古い内容」と判断されていくようになることから、Googleからの評価が下がり、順位が落ちていくわけですね。

ユーザーからの信頼度が高まる

サイトの更新頻度を高めて、最新の情報が常に掲載されている状況と言うのは、Googleからの評価が高まるだけでなく、ユーザーからの評価を高めることにもつながります。

皆さんも、新着情報が数年前から更新されていないサイトと定期的に何らかの情報が更新されているサイトであれば、後者のサイトが好印象になるのではないでしょうか?実際に、適切に最新情報を公開してくれているサイトになれば、「常に有益な最新情報を公開してくれてありがたいな」「〇〇についての最新情報を調べるならこのサイトが良いな(ブックマークしておこう)」とユーザーに思ってもらうことができ、サイト訪問者は勝手に増加していくことでしょう。

サイトを更新していくための注意点

ここまでの説明で、「サイトの更新頻度を高める」と言う行為が、直接的にSEOに有効な訳ではないものの、決して見逃すことができないメリットがたくさん存在するということが分かっていただけたと思います。それでは、実際に自社のWebサイトを更新していくことを考えた時の注意点についても簡単に解説しておきましょう。

「サイトの更新頻度を高める!」と言うのは、口で言うのは簡単ですが、実際に行おうと思えばなかなか難しいものなのです。

コンテンツ制作の進捗管理は小まめに行う

サイトの更新頻度を保つためには、運営がしっかりと管理していく必要があります。企業サイトなどで更新が止まってしまうケースでは、ディレクターが進捗管理を怠るという原因が意外に多いです。他には、コンテンツの構成案の共有が遅れてしまい、外部ライターなどの納品が間に合わなくなって、徐々に更新頻度が落ちていき、最終的に更新がされなくなるというケースも少なくないようです。

コンテンツSEOを行う場合、高品質なコンテンツを継続的にUPし続ける必要があるので、以下のポイントには注意しておきましょう。

  • ・外部協力者との進捗管理は密に行う
  • ・外部協力者が無理なく作業できるスケジュール調整を行う
  • ・専門的なコンテンツであれば、ライターが作業をしやすいように、参考になる情報を提供する
  • ・事前に公開スケジュールを決めるなど、更新が月末などに偏らないようにする

コンテンツSEOについては、外部に協力者がいるケースがほとんどなのですが、そういった作業者との進捗管理やスケジュール調整に戸惑ってしまっている企業が少なくありません。サイトのディレクターは、記事内容の調整などもしなければいけませんが、基本的に外部協力者との進捗調整が主な仕事になると考えておきましょう。
他には、突然外部のライターさんから仕事を断られてしまった場合のリスクヘッジについてもしっかりと考えておく必要があります。最近では、個人のライターなどに直接作業を依頼できるマッチングサイトなどが登場しており、コスト面からそういったサイトでライターを探すケースも増えていると思います。ただ、こういったケースでは、直接ライターの人柄を確認せずに仕事を依頼することになり、いざ納品日になると連絡がつかなくなる…なんてことも少なくないようです。
したがって、月に10記事のコンテンツを公開する予定としているのであれば、万一の時に仕事をふれる予備のライターなども用意しておくのがオススメです。

コンテンツ制作時に迷ってしまうことについて

実際にコンテンツの制作を進めていく場合には、「過去に類似のコンテンツをUPしている」と言う場合、新規で新たなコンテンツとして制作するのか?既存のコンテンツをリライトまたは追記するのか?で迷ってしまうケースがあります。実際に、この問題で悩んでしまっている企業様は意外に多いのではないでしょうか?ここでは、「新規コンテンツとして作るのか、既存コンテンツの編集にするのか?」で迷った時、対ユーザー・対検索エンジン両方の視点で考えてみたいと思います。

■対ユーザー視点

あるコンテンツについて、同じ内容を新規コンテンツとして作り直すのか、既存記事に追記またはリライトしなおすのか…迷っているというケースで、対ユーザー視点で考えてみます。

対ユーザーの視点で考えれば、コンテンツに対するユーザーニーズをしっかりと考えてみると良いでしょう。例えば、過去に類似コンテンツを公開している場合でも、より深掘りするような詳しい情報をユーザーが欲しがっているのか、それとも時間が経過して最新情報を欲しがるようなコンテンツ内容なのかを考えれば、必然的にどちらの方法が良いのか分かるはずです。

そもそも、コンテンツを制作する時には、きちんとペルソナを設定しているはずですし、「そのキーワードで検索した人がどこまでの情報を知りたいのか?」を考えれば、ユーザーに最適な手法はすぐに見つかるはずです。例えば、記事が視点別に分かれていて、それぞれ詳しく書かれている方が分かりやすいのかな?と思うのであれば、新規の記事として新しく作り直せば良いでしょう。逆に、時間の経過とともに、情報がどう変わってきたのかまでを知りたがっているのかな?と考えられれば、既存記事に追記する形でコンテンツ制作をするのが良いでしょう。

このように、コンテンツに設定したペルソナから、ユーザーが何を求めているのか、何を知りたがっているのかをしっかりと検討し、そのニーズに合った記事を作成すると良いでしょう。

■対検索エンジン視点

次は、対検索エンジンの視点から考えてみましょう。まず、類似情報のコンテンツを新たに作るのか迷った時、既存コンテンツの評価が高く、上位表示されているという場合、基本的には既存記事のリライトや追記で対応するのがオススメです。

なぜかというと、以下のような理由があるからです。

  • ・同じテーマに関してコンテンツにする場合、同様の視点からコンテンツを作ると、内容が似てしまい類似コンテンツとみなされたり、コンテンツの評価が分散して、両方とも上位化しにくくなってしまう恐れがあります。
  • ・高評価を受けているコンテンツに関して、さらに最新情報の追記をしていくという行為は、既存記事の評価上昇が見込めますので、さらなる上位化が目指せます
  • ・新規コンテンツがインデックスされるまでの時間を考えると、既存コンテンツのリライトの方が評価が早くなる
  • ・2021年2月に発表された「passage ranking」については、リライトによる情報追加により、その記事の評価を上げられる可能性がある施策であるから。(アメリカから導入が始まっており、いずれ日本でも導入されると予想されているので、今のうちに対策を行っておきましょう)

このように、新たなコンテンツを制作するにしても、内容が類似してしまうという場合は、既存コンテンツのリライトや追記で対処する方が対検索エンジンを考えた場合、有利に働きます。ただ、コンテンツのテーマに関して、全く別の視点から記事にしていくなど、あるテーマのキーワードを強化したいという場合は、新規コンテンツとして制作し、相互リンクさせるなどと言った方法がオススメです。

まとめ

今回は、多くの方が少し勘違いしている「サイトの更新頻度」とSEOの関係についてご紹介してきました。SEO対策についてネット検索すると、上位化を目指すのであればサイトの更新頻度が大切と紹介されていることもあり、頻繁に更新さえしていれば、上位化されることになると考えてしまっている方もいます。もちろん、この記事でご紹介したように、サイトの更新頻度を高めるのには、それなりに多くのメリットがあるのですが、直接的にSEOに有効かと言うとそうではないのです。

SEO対策として更新頻度を考えるのであれば、「高品質なコンテンツの公開頻度を高める!」と言うのが一番正確な言い方になると思いますが、「高品質なコンテンツ」を作るというのがなかなか難しいわけですね。この記事内では、サイトの更新頻度とSEOの関係や、実際にSEO対策にも効果的に更新作業を行っていくためのポイントをご紹介していますので、今後のサイト運営の参考にしてみてはいかがでしょうか?

なお、コンテンツSEOに関しては、社内人員で行うのが望ましいと考える人もいるのですが、正直な話、本業がありながら、SEO対策会社に勝てるコンテンツを作るのは至難の業だと考えておいた方が良いですよ。そもそも、社内人員でコンテンツの制作を行っている場合、意外に早くサイトの更新が滞ってしまう…と言うケースがほとんどで、業者に任せているライバル企業がネット集客に成功してしまい焦って相談してくるという場合が多いです。コンテンツSEOは、一見そこまで難しく見えませんが、時間も手間も、コンテンツ製作上のコツも沢山ありますので、素人さんではなかなか成功に近づけないと考えておきましょう。なお、弊社では、日々のサイト更新はもちろん、SEOのためのコンテンツ制作なども請け負っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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スタッフK

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大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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