SEO対策

Googleが重視するようになったと言われる『権威性』ってなんだ?

今回は、コンテンツSEOを行う上で、絶対に押さえておきたい『権威性』とはどのようなものなのかについて解説していきたいと思います。この記事を読んでいただいている方の多くは、「SEO対策」や「権威性とは?」「E-A-Tとは」というキーワードでネット検索し、ここにたどり着いたのだと思います。つまり、自社サイトのSEO対策を検討し「コンテンツを作らなくてはいけない」状況になり、いろいろと調べていると「Googleが権威性を重視するようになった」と言う情報を見かけ、そもそも「権威性ってなんなのだ?」と疑問に思ったのだと思います。

権威性は、Googleが定める検索品質評価ガイドラインにおける、重要な評価基準の一つとなっているものです。逆に言えば、自社サイトの上位表示を目指すのであれば、権威性をはじめとしたE-A-Tを高めることが非常に重要だと考えなければいけないわけです。そこでこの記事では、皆さんが気になるであろう「権威性ってなんだ?」と言う部分や、E-A-Tを高めるためのポイントについて解説していきたいと思います。

近年では、Webサイトのアクセス数やCV率向上のためにコンテンツSEOが重要と言われていますが、何も考えずにコンテンツだけを作っていたのではなかなか思うような効果は出せませんよ!

権威性とは?

それでは、Googleが検索品質評価ガイドラインにおける評価基準の一つに定めている権威性が何なのかをご紹介していきましょう。なお、権威性は「E-A-T」に含まれているものでの、ここでは「E-A-T」についても合わせて解説しておきます。

最近よく見かける「E-A-T」について

WebサイトのSEO対策について調べると、ほぼ確実に「E-A-T」と言う用語が登場してくると思います。「E-A-T」は、Webサイトにおける『専門性・権威性・信頼性』を意味する言葉で、「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとった略語です。なお、Googleが定める検索品質評価ガイドラインにおいては、この「E-A-T」が「ページ品質評価の最重要項目」と定義されていますので、決して無視することが出来ないものと考えてください。

現在では、ホームページ作成を行う場合、この『E-A-T』を意識して作成しなければいけません。そこでここでは、「E-A-T」のそれぞれの項目についてどのような意味を持っているのかをご紹介します。

①Expertise(専門性)

まずは「Expertise(専門性)」です。これは、Webサイトが特定の分野に特化していること、専門的な情報を提供していることなどを意味する指標になります。Webサイトが特定の分野に関する専門性を備えていれば、ユーザーが抱える悩みや課題を解決するためのサポートになることから、Googleが高評価を与えるわけです。

なお、E-A-Tの3要素の中では、この「Expertise(専門性)」が最も重要度が高い指標であるとされているため、Webサイトの制作を行う時には、できるだけ特定の分野に的を絞って専門性を深めることが有効です。

②Authoritativeness(権威性)

E-A-Tの3要素の中で、何の指標なのか最もわかりにくいのが『権威性』です。簡単に言うと、Webサイトに権威があるかどうかを示す指標とされており、要は他の人から見て、情報を発信している人や企業、団体が優れているとみなされているかどうかの指標です。
なお、権威性はリンクによって判断されるとされており、他のサイトからの被リンクが多ければ、「有益な情報を扱っている」とGoogleが判断するとされています。

ただ、何の関連性もないようなサイトからのリンクなど、適当にリンクを集めているだけでは何の意味もないということを忘れてはいけません。リンクの量も判断材料の一つですが、何より「どこからリンクされているのか?」という質が重要です。

③Trustworthiness(信頼性)

最後は信頼性です。言葉からその意味はある程度分かると思います。この指標は、Webサイトを訪れるユーザーが、そこに掲載されている情報を信頼できるのかどうかを示すものです。具体的には、webサイト内のコンテンツを誰が作成しているのかと言った情報ですね。例えば、医療従事者ではない個人が医療についてコンテンツを作っても、その情報は決して信頼できる物とは言えないですよね。つまり、医療に関するコンテンツであれば、医師がコンテンツを作成している、税に関する情報なら税理士が作成しているなど、ライターの情報などを公開すれば信頼度が高くなります。他にも、企業情報を適切に掲載することで、Webサイトの信頼性が高まります。

ちなみに、取り扱っている情報の鮮度も信頼性に大きく影響しますので、古い情報ばかりのサイトは信頼性が低下してしまうと考えましょう。これが、更新が止まったサイトが上位表示されにくくなる理由です。

権威性が重要視される理由は?

ここまでの説明で、Googleがコンテンツに何を求めているのか、ある程度予想することができるのではないでしょうか?E-A-Tを評価基準として重視するのは、専門性が高い情報を、その道の専門家がきちんと解説しているコンテンツほど信頼性が高く、ユーザーにとって有益になるという考えの元、この評価基準が重視されるようになっているのです。

当たり前と言えば当たり前ですが、実は、数年前までのSEO対策は、とにかく被リンク数を増加させるという方法が非常に強力な対策となっていました。これは、「たくさんのサイトからリンクされている=有益な情報なのだろう」という判断基準のもと、検索順位付けが行われていたからです。しかし、こういったSEO対策が主流になってしまったことで、「コンテンツの品質」など関係なく上位表示が可能な状態になってしまい、実際に、ユーザーが何らかの疑問や問題を抱えて検索したところ、低品質なコンテンツばかりが上位に表示されるようになってしまっていたのです。

そこで、Googleがこういった状況を問題視し、従来有効とされていたSEO対策(機械的なリンクの大量設置、隠しテキストの設置など)をブラックハットSEOとしてペナルティの対象とし、その反対に、高品質なコンテンツの指標としてE-A-Tが導入されたわけです。これにより、現在ではwebサイトを用いて集客するには、継続的に高品質なコンテンツを公開していくというコンテンツSEOが重要になったのです。

権威性を高めるには?

それでは、現在のSEO対策で誰もが重視しなければならない権威性について、これを高めるにはどうすれば良いのかについても解説していきましょう。ここでは、比較的容易にできる権威性を高めるための対策をご紹介しておきましょう。

①運営者情報を詳細に記載する

権威性を高める最も簡単な方法としては、「誰がコンテンツを作成しているのか?」がわかるように、著者名や会社情報などを詳細に記載しておくということです。権威性と言うものは、そもそもコンテンツの内容云々ではなく、「誰が言っているのか?」「誰が書いているのか?」といった点で判断されます。したがって、専門家がきちんと作成していることがわかるように、そういった情報は、詳細まで記載すべきと考えてください。
もちろん、ユーザーからしても「この人が書いている情報なら大丈夫だろう」という判断ポイントになります。

②有資格者など専門家に取材・監修してもらう

コンテンツ制作にあたっては、その道の専門家や有資格者に取材したり、監修してもらうことも重要です。例えば、税金関連のコンテンツであれば、税理士資格を持っている人に監修してもらうだとか、特定の分野の大学教授や研究員などに取材するだとかすれば、権威性の向上が期待できます。
自社のWebサイトを作る時には、その道の専門家が誰なのかをよく考え、取材や監修を依頼するのもオススメです。なお、社内に有資格者がいるのであれば、それをサイト内に記載しておきましょう。

③権威性の高いwebサイトから被リンクされる

権威性を高める要素として被リンクが重要と言うのは上でもご紹介しましたね。そして被リンクは、その分野の中でトップクラスと言えるような権威性のあるwebサイトからの被リンクほど高評価を受けます。権威性の高いwebサイトから被リンクを受けた場合、自分のWebサイトの権威性も高まると考えて間違いありません。
なかなか難しい事ですが、高品質なコンテンツを作り、適切に情報発信していくことで、被リンクを受けられることも多いので、まずはコンテンツ作りを頑張りましょう。

④サイテーションの獲得

SNSなど、インターネットで他の人から自社名やサービス名を言及されることをサイテーションと言います。サイテーションは、リンクなしの引用や言及なので、被リンクとはなりませんが、それでも他のwebメディアなどで評価をされているということから、権威性を高める要因にはなるとされています。

⑤記事の論拠を明記

意外に見落とされがちなのが、コンテンツの内容について、その根拠を示すということです。権威性を高めるためには、情報の出典元や引用元を明記することが重要です。役に立ちそうな情報だとしても、その情報の出元が分からないのであれば、ユーザーは本当に信用してよいのか判断できませんよね。したがって、情報の出典元を明らかにするための情報はきちんと掲載しておきましょう。
なお、出典や引用元は、官公庁や新聞社、研究機関など、権威性が高いと判断されるWebサイトがオススメです。

⑥記事の公開日や更新日を明示

webサイトの権威性は、コンテンツがいつ公開されたのか、最後に更新がされたのは何時なのかを明示することでも高めることができます。一般的に、記事を公開した日付については、明示しているサイトが多いのですが、新しい情報などを追記したとしても、その日付などは表示されるようになっていないケースが多いです。
しかし、新しい情報の追記や内容の修正を行った時には、その更新日がわかるようにしておく方が権威性が高まるとされています。

⑦コンテンツのテーマを統一する

上でも少し触れていますが、Googleは専門性の高い内容を専門家が解説しているWebサイトをユーザーにとって有益と判断するようになっています。つまり、Webサイト内で取り扱う情報については、あまり手広くするのではなく、ある程度は統一性を持たせておいた方が権威性が高まります。例えば、弊社のサイトのように、SEOやサイト制作など、web関連の記事に統一していますよね。それが突然、プロ野球などスポーツなどのコンテンツを投稿し始めたらユーザーにどう思われるでしょうか?
そもそも、Web制作会社のサイトなのですし、関連性のないコンテンツを公開しても、その情報の信用性は薄いと判断されるでしょう。

⑧継続的な記事の投稿が必要

権威性が高いと判断されたWebサイトでも、長い間何の更新もされなければ、「古い情報しか掲載されていない」と判断され、権威性を失ってしまいます。権威性を維持していくためには、定期的にコンテンツを投稿し続けることが非常に重要なのです。新規コンテンツの投稿が難しい場合でも、ニーズの高い記事の編集や追記などで対処すると良いでしょう。
おすすめなのは、週に1回記事を投稿するなど、ルールを決めて継続していくことです。

専門性・信頼性を高めることも重要

権威性はあくまでも『E-A-T』と呼ばれる3要素の一つでしかありません。つまり、SEO対策を検討した場合には、権威性だけでなく、専門性や信頼性を高めることも大切になるわけです。ここでは、専門性と信頼性を高めるためのポイントについて簡単にご紹介しておきます。

専門性を高めるには?

まずは専門性を高めるためのポイントです。対策としては非常に単純ですが、実際にやってみようと思うとなかなか難しいのが専門性を高めるという対策です。専門性を高めたいのであれば、以下のような点に注意して、コンテンツ作りを進めると良いでしょう。

  • ・特定のジャンルに絞って、コンテンツを展開する(リフォームでも屋根に集中するなど)
  • ・専門知識の量を増やす
  • ・専門家や有資格者などへの取材を行い、コンテンツにする
  • ・コンテンツ制作者を明確にする(専門家がコンテンツを作成している事が前提です)

専門性を高めていくためには、権威性を高めるのと同様に、あるい程度、ジャンルを絞ったコンテンツ展開をしていくことが有効です。当然、コンテンツの内容は、専門的な知識や情報を提供していることが重要ですので、知識量を継続的に増やしていかなければいけません。なお、専門家に監修してもらうのであれば、自分自身が知識を増やしていく必要などはないかもしれませんね。

ちなみに、いくら専門性が高いコンテンツ展開をしていたとしても、そのコンテンツを誰が作っているのか、何の専門家でどんな資格を持っているのかがわからなければ、評価してもらえません。したがって、所属団体や所有資格などの情報をきちんと掲載していくようにしましょう。

信頼性を高めるには?

最後は信頼性を高めるためのポイントです。信頼性を高めるためには、以下のポイントに注意してください。

  • ・専門性が高いサイトからの引用を行う
  • ・誤字脱字を避ける
  • ・詳細に情報開示を行う

Webサイトの信頼性を高めるためには、自社情報の開示はできるだけ詳細なものにしましょう。上述したように、コンテンツそのものに関しても、公開日だけでなく更新日を公開する方が良いですし、運営会社情報についても、会社の住所やメールアドレス・電話番号だけでなく、所有資格などの記載もあった方が良いです。他には、引用情報などは、官公庁や研究機関など、信頼性がそもそも高いWebサイトから行い、そこからのリンクを取っておくことでユーザーだけでなく検索エンジンからの信頼性を高めることができます。個人ブログなどからの引用はやめた方が良いです。

誤字脱字に関しては、しっかりとチェックし、なるべくなくすようにしましょう。あまりに誤字脱字が多いと、ユーザーから「このサイトは信用できない…」と判断されてしまう可能性があります。

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まとめ

今回は、SEO対策を考えた時、絶対に押さえておきたい『E-A-T』について解説してきました。自社サイトを検索上位に表示させたいと考え、SEO対策会社などを打ち合わせを行うと、サイトの権威性や専門性について指摘されることが多いのですが、そもそも「Webサイトの権威性」とは何なのだろうか…と感じてしまう方が多いのではないでしょうか?この部分に関しては、上述したように、Googleが定める検索品質評価ガイドラインにおいて非常に重要な評価項目となっているので、絶対に軽視することができないと考えておいた方が良いですよ。

特に、現在のSEO対策は、継続的にコンテンツの投稿を行うことが大切とされており、常にE-A-Tのことを考えておかなければ、上位表示が逆に難しくなってしまうケースもあるのです。なかなか、一般の方では適切な対処ができない部分でもありますので、「コンテンツを投稿しているのに上位化しない…」とお悩みの方は、弊社までお問い合わせください。

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