ワードプレス活用

ワードプレスの高速化について!SEO対策を意識した時に知っておきたい裏ワザ

今回は、WordPress(ワードプレス)を用いてWebサイトの制作を行う場合、絶対に押さえておきたい、SEO対策を意識したWebサイト高速化のための裏ワザをご紹介していきたいと思います。

Webサイトを作るためのツールは、さまざまなモノが登場しているのですが、実は2022年2月時点では、世界中の全ウェブサイトの内43.3%がワードプレスを採用しており、さらにCMSを採用しているものに限ると65.1%をワードプレスが占めるなど、他のCMSを寄せ付けない圧倒的なシェアを誇っています。この記事を読んでいただいている方の中にも、実際にワードプレスで制作したWebサイトの運用を行っているという方も多いと思います。

それでは、ワードプレスで制作したWebサイトの運用にて、「公開している記事の読み込みが遅い…」なんて経験はないでしょうか?ワードプレスは、現状のSEO対策に非常に適している構造をしていると言われていることから、「ワードプレスさえ使用していれば、どのようなサイトでも上位表示される」と考えている方が多いです。しかし、当然そのようなことはなく、記事の読み込みに時間がかかるような状況を放置してしまうと、検索エンジンのクローラーや閲覧者となるユーザーからの評価が下げられてしまい、上位表示を狙うことができなくなります。そうはいっても、ワードプレスのようなCMSを利用する場合、決められたルールの中で制作を進めているわけですので、高速化するための方法が分からない…という方が非常に多いです。そこでこの記事では、ワードプレスを採用したWebサイトを高速化するための、裏ワザをご紹介していきます。

具体的には、以下の対策について、それぞれのポイントをご紹介します。

ワードプレス高速化対策

  • 対策①:画像を最適化
  • 対策②:プラグインを削除する
  • 対策③:下書きコンテンツを削除
  • 対策④:バージョンを見直す

ワードプレスの高速化対策

ワードプレスで作ったWebサイトを運用している時に、サイトの表示速度が遅いと感じたという経験はありませんか?実は、SEOに強いと言われるワードプレスですが、何も考えずに制作を進めてしまうと、どうしても表示速度が遅くなってしまう…という問題があるのです。実際に、弊社にSEO対策を依頼していただいたお客様の中にも、まず最初に表示速度の改善を行わなければ、お話にならない…なんてケースは少なくありません。

ここでは、Webサイトの高速化対策の中でも、専門業者に依頼しなくても可能な方法をいくつかご紹介しておきます。

対策①:画像を最適化

Webサイト内の各コンテンツは、画像とテキストで構成されています。そして、画像は、テキストと比較すると、圧倒的に容量が大きいので、何も考えずに画像を貼付けしていくと、どんどんページの読み込み速度が悪くなってしまうのです。

この部分に関しては、「レイアウトに適したサイズの画像を設置しているのか?」をまず注意してください。ワードプレスでは、「メディアを追加」ボタンをクリックすれば、後はドラッグインで画像を貼り付けすることが可能です。そして、ページ内に配置される画像に関しては、CSSなどを使って、自動でサイズ調整することができるため、アップロードする画像のサイズなどを無視してしまう方が多いのです。ただ、このサイズのことを考えずにアップロードするという行為がサイトの読み込みを遅くしてしまう原因となります。

これから、Webサイト内に画像をアップロードする場合は、きちんと画像サイズを調整してからアップロードするようにしましょう。また、近年では画質を落とさずに、画像を軽量化してくれる無料サービスなどもありますので、そういったサービスも活用すると良いでしょう。

※既にアップロードしている画像の最適化は、プラグインを利用することで調整できます。このプラグインについては、次の章でご紹介します。

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対策②:プラグインを削除する

ワードプレスの一つの特徴として、プラグイン機能が非常に充実しているという点があります。上述したように、ワードプレスは、全世界で圧倒的なシェア率を誇っていますので、Webサイトに何らかの機能を追加したいときには、プラグインを導入することで実現できるケースが多いです。例えば、問い合わせフォーム機能を搭載したい場合、プログラムの知識などが無くても「Contact Form 7」や「MW WP Form」といったプラグインを導入することで、簡単に問い合わせフォームが作れるのです。

ただ、ワードプレスのプラグインは、Webサイトに必要な機能をつけてくれる、使いやすくしてくれるなど、非常に便利な反面、プラグインを導入しすぎると、サイトの表示速度を遅くしてしまうという致命的な弱点があります。皆さんが普段使用しているスマホのことを考えてみても、便利なアプリケーションをたくさんダウンロードすると、容量がなくなったり、スマホの動きが悪くなったりという経験はあるのではないでしょうか?

Webサイトでもこれと同じような現象が起き、何でもかんでもプラグインで実現しようとすると、サイトが重くなってしまいます。したがって、SEO対策のことも意識してワードプレスでサイトを制作する場合は、使用するプラグインを厳選するのがオススメです。

対策③:下書きコンテンツを削除

3つ目は、Webサイトの運用上の注意点です。コンテンツSEOが重要視される現在では、自然検索での上位表示を目指すため、定期的にコンテンツ記事を作成し、公開していくという作業を行っている企業は多いですね。それでは、コンテンツ記事を作成する場合、1件ずつコンテンツを作り公開していくという作業を行っている企業様はどれだけいるでしょうか?

多くの企業は、ワードプレスの機能を用いて、複数のコンテンツを下書き状態にして、徐々にコンテンツの制作を行うといった運用方法になっているのではないでしょうか?このほかにも、過去に公開していたコンテンツを、一時的に下書き状態で保管しているなんてケースも多いですよね。

ワードプレスは、その他のブログ機能と同じように、コンテンツの制作途中でも下書き保存しておき、続きを後日制作するなどといったことが可能です。また、何らかの理由で一時的に隠しておきたいページがあれば、下書き状態にするといった運用も可能です。
ただ、ワードプレスの基本的な利用方法ではあるのですが、下書き状態のコンテンツがたくさんたまってしまうと、容量を圧迫することになりますので、Webサイトの表示速度が遅くなってしまう可能性があるのです。したがって、下書き状態にしているコンテンツの内、不用なものは削除していきましょう。基本的には、下書き状態の記事はすべて削除し、公開している物だけが残っている状態が望ましいです。

対策④:バージョンを見直す

ワードプレスは、PHPというプログラムで動いています。そして、現在でもこのPHPはどんどんバージョンアップがなされており、古いものと新しいものでは、処理速度が大幅に変わってきてしまいのです。

企業のWebサイトは、定期的にリニューアルするのが望ましいとされていますが、それでも5年程度は同じものを使用するケースが多いです。そして、5年もあればPHPのバージョンは確実に変わってしまいます。つまり、長年ワードプレスのアップデートをせずにそのまま運用している場合、最新のものにアップデートしているWebサイトと比較すると、大幅な速度の違いが生じるので注意しましょう。

ワードプレス高速化に役立つプラグイン

それでは次に、ワードプレスを採用しているWebサイトについて、サイトの表示速度を改善するために便利なプラグインをご紹介しておきます。注意しておいてほしいのは、上述したように、何でもかんでもプラグインで対応するという行為は、サイトの速度を遅くしてしまう要因でもあります。ここで紹介するプラグインに関しても、プラグインを使用せずに手作業で行うことも不可能ではありませんので、その他に多くのプラグインを採用している場合、どれを切るのか慎重に検討しましょう。

  • EWWW image Optimizer
    「EWWW image Optimizer」は、画像の最適化を行ってくれるプラグインです。上でご紹介しているように、画像はテキストよりも圧倒的に容量が大きいので、この部分を圧縮できれば、大幅な速度改善が期待できます。サイト内の画像をまとめて圧縮してくれますので、時間をかけることなく簡単に高速化が目指せます。ワードプレスの高速化を検討した場合、非常にオススメのプラグインです。
  • Head Cleaner
    「Head Cleaner」は、タグを最適化してくれるプラグインです。「タグを最適化」と聞いても何のことかよくわからないという方もいると思います。簡単に言うと、Webブラウザとサーバーのやりとりや送るデータの量を少なくしてくれるというものです。やりとりの回数が少なくなれば、必然的にサイトの読み込み速度が速くなり、高速化が期待できます。

ワードプレス高速化のために用いられるプラグインとしては、上記の二つが非常にオススメです。なお、上記と同じような機能を持ったプラグインは他にもありますし、全く機能は異なりますが、高速化が目指せるプラグインも存在します。
ただ、上で紹介したように、プラグインをあまり多くしてしまうと、それが原因で動作が遅くなる可能性があるので、その点は注意しておきましょう。

どうしても速度が改善できない場合、環境が悪いのかも

ここまでは、ワードプレスを使って作成したWebサイトの高速化対策をいろいろとご紹介してきました。もちろん、この記事内でご紹介した以外にも、さまざまな対策は存在するのですが、Webに関する詳しい知識などが無い人でも、比較的簡単に行える対策をご紹介していますので、今までこういったことを考えたことが無かった…という方は、ぜひ試してみてください。

ただ、上述したような対策をいろいろと行ってみたものの、Webサイトのページ表示速度が一向に改善されない…なんてケースもあります。そのような場合、自社のWebサイトは、何をやっても表示速度を改善することができないのだな…と考えてしまうかもしれませんが、そうではないですよ。

上記のような対策を施したものの、それでもページの表示速度が改善されないとしたら、Webサイトそのものの環境が問題になっていると考えられます。要は、Webサイトの運用のために借りている、レンタルサーバーの問題ということです。企業のコーポレートサイトは、レンタルサーバーサービスを利用しているケースが多いのですが、皆さんはサーバー選びをするときには、何に注目してレンタルするサーバーを決めていますか?多くの場合、「ランニングコストはできるだけ安い方が良い!」という考えから、月額費用の安さを最も重視してサーバーを選んでしまっているのではないでしょうか?

実は、レンタルサーバーサービスは、どれを選んでも同じというわけではなく、サーバーによって通信速度や処理速度が決まっています。したがって、あなたの選んだサーバーの性能が低いのであれば、サイト側をいくら改善しようが、速度が速くなることはないのです。要は、多少コストがかかるという点は目をつむって、高性能なサーバーをレンタルする方が、結果的により良い集客効果を期待できるため、安くつく可能性が高いということです。

もちろん、際限なく高いものを選べというわけではなく、Webサイトの種類に合わせて最適な性能をもつものを選びましょうという話です。なお、一般的なコーポレートサイトを運用するのであれば、Xサーバーが最もコストパフォーマンスが良いと思いますよ。

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まとめ

今回は、ワードプレスを採用しているWebサイトについて、比較的簡単にサイトのページ表示速度を改善するための手段をご紹介してきました。

この記事でご紹介した手法は、誰でも比較的容易にできる対策ですので、ぜひ試してみてください。ただ、Webサイト用に借りているレンタルサーバーについて、コストの安さでサーバーを選んだことから、サーバーの性能がそもそも低いという場合、対策を施す前にサーバーを移管するのがオススメです。レンタルサーバーの中には、月額100円程度と、非常に安価なサーバーがあるのも事実ですが、この部分のコストをケチってしまうと、ページの表示速度の問題で上位表示できなくなる可能性が高いです。

いくら安価なサーバーを借りられたとしても、Webサイトの集客力がなくなるのであれば、何の意味もありません。この辺りは、しっかりと認識したうえで、レンタルサーバー選びにも注意してください。

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