ホームページ制作

ホームページ制作の注意点。構築やデザイン段階でやってはいけないことをご紹介【第二弾】

今回は、ホームぺージ制作の注意点第二弾として、実際にホームページの構築やデザインを進める段階でやってはいけないことをまとめていきたいと思います。【第一弾】の記事をまだご覧になっていない方は、ぜひそちらの記事を先にご参照ください。

ホームページ制作の注意点!ホームページは『持っている』だけでは意味がない!【第一弾】

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ホームページ制作の注意点!ホームページは『持っている』だけでは意味がない!【第一弾】

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今の時代、どのような業界の事業者様でも、自社の名刺となるホームページは開設していると思います。ただ、ホームページを開設することが”当たり前”となっている現在でも、ホームページを適切に運用して、集客や売上に役立てられている事業者様は非常に少ないのが実情です。最近では、SNSの利用者が増加していることもあり「ネット上の集客はSNSの運用が重要」と考えている方が多くなっていますよね。確かに、SNSを上手に運用することは非常に重要ですが、ネット上での広告運用を考えた場合、SNSもホームページありきで運用すべきだという点を忘れてはいけません。

この記事では、実際のホームページ制作段階に入った『構築段階』や『デザイン段階』でやってはいけないことについて解説していきます。

ホームページの制作!『構築段階』でやってはいけないこと

それでは、ホームページの構築段階でやってはいけないことについて解説していきましょう。この段階までくれば、基本的には業者が作業を行いますので、しっかりした知識と技術を持った制作会社と契約していれば、特に心配はないと思います。ただ、近年では、制作コストを抑えようと考え、個人のwebデザイナーに仕事を投げるというケースも増加しており、こういった場合に致命的なミスをしてしまうという事態に陥ることがあるのです。

ホームページの構築段階と言うのは、制作の初期段階になるのですが、この時点でのミスでも「Google検索で検索結果の上位表示(SEO対策)に悪影響を受ける」と言った致命的な結果をもたらせてしまうこともあります。ホームページを制作する理由は、ユーザーに見てもらい、サービスへの入会や製品を購入してもらうことが目的となるわけですので、検索結果の上位表示が難しくなる…と言うのであれば、ホームページを制作する意味すらなくなってしまいますよね。

ここで紹介するポイントの中には、少し技術的な内容もあるのですが、構築段階でミスをしないようしっかりと目を光らせておきましょう。

レンタルサーバーについて

通常、企業が、一般的なコーポレートサイトを制作する場合、レンタルサーバーサービスを利用することになります。サーバーは、HPを置いておく場所などと表現されるのですが、ホームページを公開する場合、必ずサーバー必要になります。そして、このサーバーに関しては、容量やサーバーの性能などによって費用が異なるので、多くの方は「安ければ安い方が良い!」と考えてしまうのです。なお、レンタルサーバーの中には、無料で使えるものや月額数百円程度の物もあり、ホームページの維持費を考えると、無料は非常に魅力的に感じてしまうものです。しかし、あまりに安すぎるレンタルサーバーは、以下のようなデメリットがあるのでオススメできません。

  • ・容量が著しく小さいので、継続的なコンテンツの投下が難しい
  • ・WordPressなど、一部のCMSが利用できない
  • ・独自ドメインが利用できない
  • ・セキュリティや速度の問題がある

上記のように、一企業がホームページを構築するために用意するサーバーとして、不適格な理由がたくさん存在します。無料のサーバーなどになると、サポートなども受けられませんし、突然サービスが終了してしまう…なんて恐れもあり、後々困ってしまう可能性も非常に高いです。なお、WordPressを利用する場合、弊社では「エックスサーバー」が、費用対効果などを考えると最もオススメだと思います。

※まともな制作会社であれば、無料や格安のレンタルサーバーを勧めてくることなどほぼないと思いますので、万一、無料のサーバーを…と言われたら、その制作会社は注意が必要です。

SSL対応について

一般の方からすれば「SSL」と聞いても何のことかよくわからない…と言う方が多い事でしょう。これは、ネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みのことで、第三者による改ざんやデータの盗み見を防止するための仕組みと理解しておけば良いと思います。

現状、ホームページを閲覧するユーザーが「SSLに対応しているか?」を気にするかと言うと、そこまで気にしていない方の方が多いと思います。ただ、SSLに関しては、Googleが推奨しており、現在ではGoogleクロムでホームページを閲覧する際に、非対応のサイトはアドレスバーに「保護されていない通信」と注意喚起がなされるほどです。ちなみに、SSLに対応していなくても、ホームページを閲覧することに支障は出ません。

こう聞くと、「別にSSLなんて対応しなくても良いのでは?」と思う方がいるのですが、これに関しては「検索エンジンであるGoogleがSSLを推奨している」と言うことがポイントになるのです。要は、アドレスバーにまで「安全ではない」という表示をするGoogleですから、何らかのキーワードで検索されたときには、SSL対応をしているサイトから優先的に上位表示することになりますよね。つまり、SSL対応を行っていない場合、SEO的に致命的な不利を受けてしまう危険があるのです。なお、SSL対応を行う場合、年間1万円以上のコストがかかるのが一般的ですが、上述したエックスサーバーであれば、無料SSLサービスがあるので、この部分のコストを削減できます。

URLの正規化について

これは、少し専門的な話になってしまいます。内容的には特に難しくないのですが、社内でホームページ制作に挑戦した場合によく見られるミスなのでご紹介しておきます。URLの正規化は、同じページを表示するURLが複数存在する場合、それを統一しましょうというものです。「何のことだ?」と感じた方も多いと思うので、もう少し詳しく解説しておきます。例えば、弊社のホームページで考えた場合、

  • http://nutex.jp/
  • https://nutex.jp/
  • https://www.nutex.jp/

上記のURLは、全て同じ内容のページを指しているわけですよね。これを正規化させていない場合、同じ内容の異なるURLのページがネット上に存在することで、検索エンジンの評価が分散してしまうことになり、せっかくの良いコンテンツでもSEO的な評価が低くなってしまう訳です。つまり、上位化しないという意味です。これは、Googleが公表しているスターターガイドにも記載されている内容です。

ある1つのコンテンツに対して、張られるリンクのURLがユーザーによって異なると、そのコンテンツに対する評価がURLごとに分かれてしまう恐れがあります。これを防ぐために、サイト内でページをリンクするときには、常に特定のURLを使用するようにしましょう。
引用:Google資料より

制作自体は専門業者に任せている場合でも、「URLの正規化は大丈夫ですか?」と質問すれば良いと思います。

パンくずリストについて

次は『パンくずリスト』についてです。パンくずリストも、SEO対策の面を考えると必要不可欠と考えておきましょう。「パンくずリスト」は、童話の「ヘンゼルとグレーテル」で、兄妹が道しるべの為にパンくずを森の中に点々とおいていったエピソードが由来となって名付けられたもので、ホームページを閲覧しているユーザーに対し、自分がサイト内のどの位置にいるのかを示すナビゲーションの一種となります。通販サイトなどで商品の詳細ページまでたどり着くと、ページ上部に、以下のようなリストが表示されています。

HOME > トップス > Tシャツ > 商品A

上記のように、ページの階層ごとにリンクが設置されていて、ユーザーが自分がどこにいるのかを確認できるようにするのがパンくずリストです。このパンくずリストは、サイトのユーザビリティの向上だけでなく、クローラビリティーの向上や、サイト構造の理解度が高いなど、間接的にではありますが、SEO対策にも重要な要素になります。SEO的に「パンくずリストが無ければ評価が低くなる」と言うものではなく、適切なパンくずリストを設置するには、自ずと綺麗なツリー構造になっていくので、SEOに適したサイト構造になるという感じです。

モバイルフレンドリーについて

今の時代、ホームページの制作を行うのであれば、PCだけでなくスマホやタブレットに対応するように、レスポンシブ対応が当たり前になっています。ただ、このような状況でも、「うちはBtoBの商材だから、スマホで見ないだろうし、PCだけにして制作費を下げてよ!」などと言う企業も意外に多いという事実があるのです。

はっきり言っておきますが、こういった考えは大間違いですよ。今の時代、BtoCやBtoBに関係なくモバイル対応は必要不可欠です。弊社が運営サポートを行っているBtoBがメインの企業で考えても、スマホやタブレットで閲覧するユーザーの割合はかなり多くなっています。それなのに、モバイル対応を無視したサイトを作ってしまうと、以下のようなデメリットが生じます。

  • ・文字が小さすぎて見えなくなる
  • ・ページが途中で切れてしまい、ページから離脱されてしまう

モバイル対応がされていないホームページは、スマホなどでアクセスした場合、とても見れるような状況ではないので、せっかくの見込み客を手放してしまうことになります。さらに、モバイル対応に関しては、

今や、ユーザーによるウェブサイトの閲覧では、モバイル デバイスからモバイル版のサイトにアクセスして閲覧する頻度が、デスクトップ パソコンから閲覧する頻度と同じかそれ以上になっています。そのため、モバイル デバイスで表示できるようにウェブサイトをデザインする必要があります。
引用:Google

このように、Google側が非常に強く推奨しているという事実があります。そして、モバイル対応がされていないホームページに関しては、SEO的にペナルティになるというような状況ですので、上位化の可能性が致命的になってしまいます。今の時代、制作会社側から「モバイル対応がいらない業種です」なんてことを言うことはないと思いますので、この部分のコストを削減しようとは考えないでください。

WordPressについて

WordPressは、世界ナンバーワンのCMSなどと言われており、通常のコーポレートサイトであれば、日本国内でもほとんどの場合ワードプレスが採用されます。ただ、利用者が非常に多いCMSだということもあり、攻撃目的のハッカーなどからは、非常に狙われやすいというデメリットも存在します。そのため、WordPressを利用する場合、セキュリティ面には十分に注意したほうが良いです。

そして、この部分が、個人のwebデザイナーなどに仕事を依頼した時に困ってしまうポイントでもあります。ワードプレスは、利用者が非常に多いCMSであることから、ワードプレスの機能を拡張してくれる便利なプラグインがたくさん存在します。そのため、そこまでホームページ制作に知識が無い方でも、プラグインをたくさんぶち込めば、それなりに役に立つホームページが出来上がるわけです。そして、たくさんぶち込んだプラグインが、あなたのサイトのセキュリティーホールになってしまうのです。

ワードプレスそのものは、世界中で利用者がいることから、現在でもセキュリティ面の強化はどんどん進んでいます。しかし、プラグインに関しては、そうではなく、数年すると更新が完全に止まってしまい、穴ができてしまう訳です。プラグインは、ホームページ制作の知識が無い人でも、機能を持たせることができるのですが、将来的なリスクを詰め込んでいっているということも頭に入れておいた方が良いですよ。

まともな制作会社であれば、可能な限りプラグインを排除する方向で制作を進めます。

ホームページの制作!『デザイン』でやってはいけないこと

次は、ホームページのデザインに関するやってはいけないことをご紹介していきましょう。デザインに関しては、人によって感じ方が異なる部分でもありますので、下で紹介するポイントが全て正解だとは、思わなくても良いとは思います。
ただ、筆者が長年ホームページの制作や運用に携わってきたところ、デザインの部分で間違ったこだわりを発揮してしまう方が意外に多いというのも事実なのです。ここでは、代表的なデザイン部分でのやってはいけないというポイントをご紹介しておきます。

アニメーションを無駄に多用する

最近は、「ホームページに動きをつけたい!」と言うデザインの要望が非常に多いです。これは、アニメーションがあることで、「ユーザーを飽きさせない」「見てほしい情報に目線を誘導することができる」など、ポイントを押さえてうまくアニメーションを利用すれば、非常に効果的なのは間違いありません。

ただ、アニメーションでさまざまなことができると知ったお客様の中には、やたらとアニメーションをつけたがり、「何を強調したいのかすら分からない…」と言うような状況になってしまうケースがあるのです。皆さんも、ホームページを閲覧している時に、スクロールしていくのに合わせて、横からコンテンツの内容がスライドインしてくるといったサイトに出会ったことはあるでしょう。要は、全ての内容がスライドインしてくることから、単に動きがあるだけで「目線の誘導などは全くできていない…」と言うパターンですね。これであれば、動きを無くして赤文字で書くだけの方が、情報は伝わるかもしれませんね。

さらにもっとひどいのは、四方八方からテキストや画像がスライドしてきて、目線が分散してしまうようなサイトです。ここまでくると「鬱陶しいサイトだな…」などと、ネガティブな印象を与えてしまうリスクまであります。ホームページのデザインを進めていく上で、アニメーションをつけるにしても、「何を強調するのか?」「ユーザーに何を見てほしいのか?」などの目的をきちんと設定しないと無駄になります。フラッシュ全盛期にもあったのですが、「初回はすごいな」と思ってもらえるけど、2回目以降はイライラさせるだけで、費用対効果が悪いデザインになってしまう…と言うのと同じような現象がアニメーションでも起きています。

文字の大きさについて

ホームページのデザインを進める時には、ユーザー目線ではなく、「担当者の感覚」で文字の大小を判断してしまうケースが意外に多いです。最近多いのは、「余白を上手に使うことで、オシャレですっきりした印象のデザインができる」と言った情報を仕入れたのか、文字や画像を小さく表示してほしいといった要望です。もちろん、前述のようなデザイン手法があるのは事実ですが、中には、デザインのことだけを考えて「ユーザーが文字を読むのに苦労する」レベルまで小さくしてほしいと要望されるケースまであるのです。

よく考えてほしいのですが、自社のホームページを制作する目的は、会社のサービスなり商品なりを見込み客に見てもらい、サービスへの加入者や購入者を増加させたいというのが目的になるわけですよね。それなのに「デザインは良いけど、内容が確認しにくい」ホームページになってしまうと本末転倒ではないでしょうか?あなたが見せたいのが、ホームページの綺麗さなら、いくらでもデザインにこだわれば良いのでしょうが、サービスや商品を売りたいのであれば、デザインの綺麗さよりも「内容が見やすい」「必要な情報がどこにあるかすぐにわかる」と言ったことの方がよっぽど重要です。

ホームページを制作する時には、あくまでもユーザー目線で「見やすいデザインなのか?」が最重要だと考えてください。

デザインの統一性について

広告やWeb制作のデザインにおいてコンセプトや雰囲気に一貫性をもたせることを『トーン(tone)&マナー(manner)』、略してトンマナと言うのですが、制作会社などに依頼せず、社内人員などでホームページの制作を行っている場合、トンマナが統一されていないケースが意外に多いです。例えば、以下のような状態になっているホームページです。

  • ・ターゲットに即したデザインになっていない
  • ・各ページごとにレイアウトが異なる
  • ・各ページごとに文字の大きさが異なる
  • ・特定のページのみ、急にデザイン性が変わる

上記のように、ホームページ全体でトンマナが統一されていない場合、ユーザーは「サイトを離脱したのか?」などと混乱してしまう可能性があります。また、企業によって、部署ごとにホームページ用の担当者をつけるといった事をするケースがあるのですが、こういった場合もいろいろな人の意見に引っ張られてしまい、統一感のないホームページになってしまいがちです。

他には、制作会社とホームページの運用会社を変える場合には、後から追加するコンテンツによってトンマナが崩れてしまうケースが多いので注意しましょう。

まとめ

今回は、ホームページの制作を成功さるため、制作時にやってはいけないこと第二弾をご紹介してきました。この記事では、いよいよ本格的にホームページの制作に手を付ける段階である、構築段階やデザイン段階でのやってはいけないことをご紹介しています。

デザイン部分に関しては、人によってとらえ方がかなり異なる問題でもあるので、筆者の考えが絶対に正解なのかと言うとそうではない場合もあるとは思います。ただ、長年この業界にいて思うのは、成功するホームページと思ったような効果が出せないホームページのデザイン的な違いは上述したようなポイントなのではないかと思います。
なお、構築段階のミスに関しては、デザイン以上に致命的な問題になりがちですので注意しておいた方が良いですよ。例えば、ホームページ用のサーバー一つとっても、いくら安くてもあまりにスペックが低ければ、サイトの表示速度が遅くなってしまい、上位化されなくなる、訪問者がいても表示が遅いことを理由にすぐに離脱してしまうなど、本当に「ホームページを公開しているだけ」に終わってしまう恐れがあるわけです。構築段階の問題に関しては、なかなか素人さんだけでは解決策が思い浮かばないケースも多いですし、個人で活動しているwebデザイナーなどであれば、知らないケースも普通に多いです。ホームページは、ただ作るだけでは意味がありませんので、幅広い知識を持って、成功に導いてくれる業者と組んだ方が、結果的にホームページにかかるコストは安くなると思います。

制作後も、SEO対策やSNSとの連携など、考えなければならないことはたくさんあるわけですので、きちんと『集客できるホームページ』の作り方を知っている制作会社に相談するようにしましょう。現在、ホームページ制作をご検討中の方や、ホームページを公開してしばらくたつのに、何の音さたもない…と困っている方がいれば、お気軽に弊社までお問い合わせください。

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スタッフK

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