SEO対策

SEO対策を検討しているなら「意味のない対策」と「意味のある対策」をきちんと押さえておこう!

今回は、企業のホームページ担当者様の悩みの種となる場合が多いSEO対策について解説していきたいと思います。

今の時代、どのような業種の企業であっても、ホームページによる情報発信やWeb集客が欠かせません。実際に、ほとんどの企業様は、開業に合わせてホームページを公開するといった対処をしていますし、自社のサービス内容や最新情報などについてはホームページ上で公開するようにしているのではないでしょうか?

ただ、どのような企業もホームページを所有する現在では、綺麗なホームページを制作し、Webに公開してだけでお客様の目に触れるかというと、そうではなくなっているのです。多くの企業は、同業他社に先んじるため、ホームページなどで自社の強みなどをアピールしているのですが、待てど暮らせどホームページのアクセス数が一向に増えない…なんて悩みを抱えてしまうケースは非常に多いです。そういった場合に検討されるのが、SEO対策やWeb広告運用なのですが、この辺りの施策も何の計画性もなく行っていては、考えているような効果を得ることができない時代になってきています。

特にSEO対策については、上位表示に効果的な手法が時代の流れとともに変わってきてしまっており、数年前までは「上位表示のためには必須!」と言われていたような対策が、今ではペナルティの対象になってしまう…など、正反対の結果をもたらせてしまうようになっているのです。したがって、これからSEO対策を行い、自社サイトの上位表示を目指そうと考えているのなら、何を行うべきなのかだけでなく、何を行ってはいけないのかも知っておく必要があります。

そこでこの記事では、「もはや意味のないSEO対策」と「意味のあるSEO対策」について、具体的に解説しておきたいと思います。

SEO対策そのものに「意味がない」という人も

近年では、Webサイトの上位表示を目指す手段として長年先頭を走ってきた、SEO対策そのものに対して「意味がない!」と論じる方も登場しています。ただ勘違いしてほしくないのは、Web集客のことを考えた場合、SEO対策の立場については、今現在でも変わらずに重要な施策といえます。もしあなたが、競合他社のサイトよりもWeb集客を効率的に行いたいと考えるのであれば、SEO対策は必要不可欠な取り組みと考えるべきです。

それではなぜ、一部で「SEO対策そのものが意味なし」と言われるようになったのでしょうか?これについては、真面目に対策を講じてみたものの、期待していたほどの効果を得られなかった…という方も少なくないからだと思います。SEO対策の難しいところは、正しい施策を継続的に行っていかなければならないですし、常に進化する検索エンジンの傾向をきちんとつかみ、適切な対策を取り続けなければ、上位表示を維持することが非常に難しい点です。例えば、リスティング広告などのWeb広告であれば、広告費を掛ければ必ず希望する位置に自社の広告を表示することが可能です。しかし、SEO対策の場合、あくまでもGoogleなどの検索エンジンが掲載順位を決めるわけですので、良かれと思った対策が間違っていれば、思うような場所に表示されることはないのです。そして、現在のSEO対策に関しては、一昔前とは様変わりしており、小手先のテクニックではいつまでたっても期待するような効果が得られなくなっています。

つまり、現在のWeb集客事情を考えた場合、「意味のあるSEO対策」をきちんと行っていかなければならないのです。それでは、現在、どのようなSEO対策が無意味で、また効果が期待できる施策とはどのようなものなのでしょうか?以下で見ていきましょう。

意味のないSEO対策とは?

それではまず、現在のSEO対策業界において「もはや意味がない」と考えるべき施策をご紹介していきましょう。なお、「意味のないSEO対策」を簡潔にまとめると、ユーザーのためにならない施策と表現されているケースが多いです。

これは、現在の検索エンジン(Google)が「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」を使命にしていることから、ユーザーの検索行為の邪魔になるような対策について評価しなくなっているからです。以下に、現在では意味のないSEO対策になってしまう施策の具体例をいくつか挙げていきますので、業者から下で紹介するような施策を提案された場合、その業者は疑うべきと考えてください。

①自作自演の被リンク獲得

一昔前までのSEO対策では、大量な被リンクが売られていたように、「被リンクを増やせば上位表示される」というのは常識のような状態でした。そして、現在でも、被リンクの数がSEO対策にとって重要という考えが残っており、無理矢理被リンクを増やすという施策が行われています。

しかし、被リンクを増やすにしても「不自然な自作自演の被リンク獲得」に関しては、SEO対策としての効果は期待しづらいです。現在では、検索エンジンそのものが、検索順位向上を目的とした自作自演リンクの対策に乗り出していると言われており、不自然な被リンクと判断された場合、上位表示の効果が無いどころではなく、ペナルティの対象になってしまうのです。検索エンジンが、不自然な自作自演リンクと判断する恐れがあるケースは以下のようなものです。

  • ・自社に関連性が全くないWebサイトなどからのリンク
  • ・リンク元WebサイトのサーバーIPアドレスが同じ
  • ・同一Webサイト、同一コンテンツから大量のリンクが貼られている
  • ・短期間で大量の被リンクを獲得している

上記のようなリンクは、不自然だと判断され、上位表示のためだけに行われているブラックハットSEOとしてペナルティを受けてしまう可能性が高いです。なお、勘違いしてほしくないのは、被リンクが現在でもSEO対策にとって重要な立ち位置にあるのは確かです。例えば、ユーザーにとって有益なコンテンツを作り、それが自然な形でSNSなどで拡散し、被リンクを獲得するといったケースは、効果的なSEO対策になります。

②文章が不自然になるようなキーワードの詰め込み

SEO対策は、特定のキーワードで検索されたときに、自社のWebサイトもしくはコンテンツが上位表示され、アクセス数を増やしていくという目的で行われます。そのため、上位表示されてほしいキーワードについては、コンテンツ内にたくさん詰め込んだ方が良いという考えがあるわけです。確かに、一昔前までのSEO対策では、隠しテキストを使ってキーワードを詰め込むといった対策なども普通に行われていました。しかし、コンテンツ内のキーワード出現率・含有率については、もはや過去の遺物ですので、こういった考え方は忘れてもらって構いません。実際に、Googleは以下のように説明しています。

「犬」で検索する場合、必要なのは「犬」という単語が何百回も出現するページではありません。それを踏まえて、検索アルゴリズムでは、「犬」というキーワード以外で関連性の高いコンテンツ(犬の画像や動画、犬種のリストなど)がページに含まれているかどうかを評価しています。
引用:Googleより

もちろん、上位表示したいキーワードですので、使わないわけにはいきませんが、あくまでもコンテンツの内容を見ているユーザーが不自然に感じないよう適切に使うことが重要と考えてください。現在の検索エンジンでは、キーワードの詰込みは、意味がないどころかペナルティの対象になってしまうリスクが高まります。

ちなみに、一つのコンテンツ内に検索意図が異なる複数のキーワードを詰め込むといった行為もNGです。このようなことをしてしまうと、各キーワードに対する評価が分散してしまうことになり、どのキーワードでも期待していたような順位に表示されない…なんてことになる場合が多いです。
SEO対策のためにコンテンツを制作するという場合、「1コンテンツ1キーワード」が基本になると考えておきましょう。

③あまりに長文なコンテンツ

コンテンツSEOが重視されるようになっている現在では、弊社のお客様からも「コンテンツは何文字以上書かないといけないのですか?」といった質問を受けるケースが多いです。これは、コンテンツSEOの代行業者などが「2000文字以上のコンテンツを〇万円」など、あたかも最低限の文字数の決まりがあるような表現を行っていることから、「上位表示するには長文のコンテンツが必要だ」と勘違いされている方が多いからだと思います。

この部分に関しては、上位表示を狙って「無理に長文コンテンツを作成する」という対策は無意味だと考えておきましょう。もちろん、さまざまなキーワードで検索した際、上位に表示されているコンテンツは、それなりに文字数が多い傾向にあります。しかし、これはコンテンツの文字数が評価されて上位に表示されているわけではなく、検索エンジンは、コンテンツの専門性・網羅性・信頼性など、その内容を評価して上位に表示しているのです。要は、「ユーザーが必要とする内容は何か?」を追求してコンテンツ作りをした結果、長文のコンテンツになっているだけなのです。要は、検索エンジンは、文字数を見て順位を決めているわけではないということです。

SEO対策のためにコンテンツを作る場合、対策を施したい任意のキーワードに対して、そのワードで検索したユーザーがどのような情報を求めるのかを考え、過不足なく情報を掲載していけば、文字数など関係ないと考えておけば良いです。実際に、1000文字以下のコンテンツでも、特定のキーワードで上位表示されるコンテンツなど山ほど存在します。

④検索エンジンが評価しなくなった項目の対策

4つ目は、検索エンジンが既に評価しなくなった項目部分への対策です。要は、この部分に何らかの対策を行っても、検索順位に影響しないと検索エンジン側が言っているわけですので、無意味なSEO対策になってしまうということです。

検索エンジンが評価しなくなった項目の具体例をあげると「metaキーワード」です。metaキーワードは、そのページがどのようなキーワードと関連しているのかを示すという役割りがあったのですが、スパムに弱いという特徴から、現在ではほとんどの検索エンジンが順位判定に影響を与えないとしています。今どきの検索エンジンは、コンテンツの内容全体を総合的に分析し、検索順位はその内容に基づいて決められているわけです。したがって、過去のコンテンツなどについて、「metaキーワード」を設定していくといった作業は無意味な作業になってしまいます。

ちなみに「metaディスクリプション」についても、順位判定に影響を与える項目からは外れていますので、順位付けに直接的な影響を与えることはなくなっています。ただ、検索結果のサイトの説明文のような位置に表示されることから、「ユーザーがクリックするかどうか?」の行動に大きな影響を与える可能性があるとされています。つまり、metaディスクリプションについては、設定しておいた方が望ましいと考えてください。

意味があるSEO対策とは?

ここまでは、もはや行っても意味のないSEO対策の具体例についてご紹介してきました。上述した施策の中には、SEO対策を生業にしている専門業者の中にも、いまだにお客さまから費用をとって行っているようなケースもあると言われています。この記事を読んでいただいている方の中に、上述したような行為を提案されたことがあるという場合、上位表示が期待できないだけでなく、最悪の場合、ペナルティを受けてしまうリスクがあるので、絶対に行わないようにしましょう。

それでは、Web集客を成功させるため、「意味のあるSEO対策」がどのような施策なのかについても、簡単に解説していきましょう。簡単に言うと、「ユーザーにとって有益な施策」を行うことが上位表示を目指すときに最も重要と考えておきましょう。以下で、いくつかの具体例をご紹介しておきますので、参考にしてみてください。

①自然な被リンク獲得

上述しているように、ユーザー目線で有益なコンテンツを制作し、それが多くの方の目について、SNSなどで勝手に拡散していくといった感じに、自然な形で集まる外部リンクの獲得は、非常に効果的なSEO対策になります。そもそも、外部から自分のWebサイトに向けたリンクというのは、そのコンテンツなりが第三者に評価されているという意味でもあります。つまり、自然な形で多くの被リンクを獲得していくことができたというのは、それだけ多くのユーザーにとって有益だったとみなされ、効果的なSEO対策になるわけです。

自然な形での外部リンク獲得を目指す場合、以下のような事が基本となります。

  • ・自社Webサイトの信頼性を高める
  • ・良質なコンテンツを制作して、さまざまなチャネルで発信する

SNSを多くの方が利用するようになった現在では、ネット上で話題になるような良質な独自コンテンツを制作することで、自然な形で拡散され、被リンクを獲得できるようになります。

また、自社サイトそのものの信頼性を高めていくことで、他のサイトから『参考元』としてリンクを貼ってもらえるケースが増えていきます。例えば、特定の業界の第一人者といった立ち位置になってくると、他の企業がコンテンツの信頼性を高めるための参考元として、引用のためのリンクを貼ってくれるようになるのです。

②Googleガイドラインに沿ったサイト設計

SEO対策を意識する場合、何より重要になるのが「Googleガイドラインに沿ったサイト設計」です。というのも、日本国内でも、検索エンジンの主流はGoogleになってきているわけですので、Googleが上位表示のために重視しているポイントはおさえておかなければならないですよね。この部分を無視してしまうと、他に何を行ったとしても自然検索での上位表示は難しいと考えておいた方が良いです。

なお、Googleが重視するポイントについては、別の記事で解説していますので、以下の記事を参照してください。

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③ページの軽量化

ページを開こうとしても、ローディングが長くてなかなか開かないWebサイトは、ユーザーにとっても使い勝手が非常に悪く、嫌われる傾向にあります。実際に、ページの読み込み時間が長くなるにつれ、離脱率が急激に高くなるとされていますので、検索エンジンは「より軽量なサイト」を評価するようになっています。つまり、ページの読み込み時間の短縮は効果的なSEO対策とみなされるわけです。

ページの読み込み時間が長くなってしまう要因は、ほとんどの場合、画像や動画などです。したがって、この辺りの軽量化を行っていくことが良いでしょう。

④独自性の高いコンテンツの制作

これは、ホームページの制作時点で考えておきたい対策です。Googleは、「オリジナルで有益なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。」と2017年2月が公表しています。

つまり、他のWebサイトにはない、自分たちだけのコンテンツを追求することが非常に効果的なSEO対策になるのです。最近では、さまざまな業種のホームページに施工事例的なコンテンツが掲載されるようになっていますが、これは、SEO上非常に強いコンテンツになるからです。

まとめ

今回は、ホームページなどを活用したWeb集客を考えた場合、欠かすことができない施策となるSEO対策について解説してきました。

SEO対策について覚えておいてほしいのは、検索エンジンなどの進化に合わせて、上位表示に影響を及ぼす施策がかなり変わってしまうことがあるということです。この記事では、現在のSEO対策を考えた場合、「もはや意味がない」と考えるべき施策と「効果的と考えられる」施策、両方をご紹介していますが、現状効果的と言われている対策についても、将来的に意味がなくなってしまう可能性は十分にあると考えなければならないのです。

というのも、現在「意味がない」「ペナルティのリスクが高い」と言われているようなSEO対策についても、一昔前までは、上位表示を目指すには絶対に行わなければならない施策だったのです。要は、SEO対策は、生き物のようにどんどん姿を変えていくものですので、常に「効果的なSEO対策の施策」に関する情報を取り入れられるよなアンテナを貼っておかないといけないということです。

今の時代、本気でSEO対策に取り組むには、専門業者に依頼しなければならない…と言われるのは、こういった情報更新が非常に速い業界だという点も一因です。現在、社内人員でさまざまな施策を行っているものの、なかなか期待するような効果が現れない…と悩んでいる方がいれば、お気軽に弊社までお問い合わせください。

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スタッフK

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大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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