SEO対策

ドメインパワーって何?取得するドメインによって何らかのパワーが変わるのか?

新規でホームページの開設を検討した場合、ホームページのデザインなどを考える前にサーバーやドメインの取得をしなければいけません。サーバーに関しては、月額1,000円前後のレンタルサーバーサービスを利用すれば、各種登録作業などもそこまで難しいわけではありません。

しかし、ドメインに関しては、何を基準に選べば良いのだろうか…と疑問に思ってしまう方も多いのではないでしょうか。特に、新規でのホームページ制作になると、これからホームページそのものに実績をつけていき、Googleから評価を受けるための対策をいろいろと行っていかなければいけません。要は、ホームページが検索上位に表示されるためにSEO対策を頑張る必要があるという意味なのですが、SEO対策を検討した場合、ドメインにも注意をする必要があるのです。

例えば、ホームページの制作を我々のような制作会社に依頼した場合、ドメインの取得時に「費用は掛かりますがドメインパワーが高いものを選びますか?」といった質問を受けるケースがあるのです。こういった質問を受けた場合、「取得するドメインによって何らかのパワーが変わるのか?」と不思議に感じてしまう方が多いのですが、実はドメインパワーが高いものを選ぶ方がSEO対策上有利に働くのは事実なのです。

そこでこの記事では、ホームページのSEO対策を考えた時、決して無視することができない『ドメインパワー』が一体どういったものなのかについて簡単に解説していきます。なお、ドメイン取得後にこれを上げる方法についても少し解説しておきます。

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『ドメインパワー』ってなんだ?

それではまず、SEO対策を考えた時に、意外に重要な要素になると言われる『ドメインパワー』について、これが何を意味しているのかを解説しておきましょう。

ホームページをweb上に公開する場合、ドメインと呼ばれるものを取得しなければならないのですが、このドメインは、インターネット上の『住所』のようなものと表現されます。分かりやすい例を挙げると、このサイトであれば『nutex.jp』と言うドメイン名を取得して使用しています。なお、このドメインについて、いくつかの種類が存在しており、商業用のWebサイトは「.com」をよく利用し、日本国内の企業であれば「.jp」や「.co.jp」などを利用するケースが多いです。ちなみに、どのドメインを利用するのかによって、取得・維持にかかるコストが変わりますので、その辺りは注意しておきましょう。

ドメインパワーと言うものは、こういったWebサイトを公開するために取得するドメインが、検索エンジンからどれほど信頼されているのかを表す指標のようなものと考えてください。

皆さんもご存知の通り、ユーザーが何らかのキーワードを使って検索した際には、その検索キーワードに最も関連性が高いと考えられるページから上位表示されていきます。逆に言えば、自社のWebサイトが対象顧客の目に触れるためには、ユーザーがどのようなキーワードで検索するのかを予想し、検索されたときに上位に表示されるよう、高品質なコンテンツを用意しておくといった対策が行われるようになっています。これが一般的にSEO対策と呼ばれるものなのですが、実はSEO対策もコンテンツの質だけでなく、サイト全体の評価も関わっているのです。つまり、あるキーワードで特定のページが表示されてほしいと考えた時でも、サイト全体の評価であるドメインパワーが関係していて、ドメインパワーが高いほど上位表示されやすくなっているわけです。

『ドメインパワー』が重要と言われる理由

ホームページを制作する際、ドメインは必ず取得しなければならないのですが、多くの場合、会社名やサービス名に関連したドメイン名があいているか確認し、取得可能であればそのドメインを取得するという流れになります。要は、ドメインの取得時に、ドメインパワーなどについて何も考えずに取得するケースも多いのです。

しかし、SEO対策のことを重視した場合、会社名やサービス名を重視するのではなく、「ドメインパワーが高いものの中から、自社のドメインとしておかしくないものを選ぶ」と言った真逆の視点でドメインを選択するケースが多いです。上述したように、SEO対策を考えた時には、特定のコンテンツの質のみが関連しているわけではなく、サイト全体の評価、つまりドメインパワーが重要となることから、取得時のコストが多少高くてもドメインパワーが高いものを勧められるわけです。

ここでは、SEO上、なぜドメインパワーが重要とされているのかについても簡単に解説しておきます。

Googleページランク

以前は、Googleでは「ページランクスコア」という指標が存在していました。これは、その名称通り、Webページに対するGoogleの評価点のような物で、10段階で評価され、ページランクが高いものほど上位表示されやすかったのです。

このページランクスコアに関しては、2016年以降、表示されなくなっており、その代わりに、ドメインレーティング(DR)やドメインオーソリティ(DA)と言うものがページランクの代わりとなる指標として残っています。つまり、ドメインが持つパワーが、以前あったページランクスコアの代替えとなったと考えられ、上位表示を行う上で重要視されるようになったわけです。

なお、ページランクスコアが表示されていた時代でも、「ページランクが高いサイト=ドメインパワーが強いサイト」とみなされていましたので、以前からSEO対策を行う上ではドメインも重要な要素の一つという点は変わっていません。

コンテンツSEO対策との相性が良い

近年のSEO対策事情を鑑みると、継続的に良質なコンテンツを公開し続けるということが重要になっています。もちろん、単にコンテンツを作れば良いのではなく、権威性や専門性の確保、独自性のあるコンテンツにするなど、同業他社が公開しているコンテンツに打ち勝たなければ、上位表示されなくなってしまいます。

現在では、どのような企業でも「コンテンツの制作が必要」と理解していますので、上位表示されるためにコンテンツの制作を頑張っているはずです。そのため、自社が制作したコンテンツについては、同業他社が既に公開している情報があるていうケースがほとんどなのです。それでは、こういった同じようなコンテンツについて、Googleは何をもってして順位付けしているのでしょうか?
コンテンツのボリュームや情報の網羅性、権威性なども重要になるのですが、上述したように「サイト全体の評価」もコンテンツの順位に関わってきます。つまり、ドメインパワーが強いサイトほど、コンテンツが上位表示されやすくなっているので、コンテンツSEOが重要視される現在では、ドメインパワーが注目されるようになっているのです。

インデックスが早くなる

ドメインパワーが強い方が、検索エンジンに早くインデックスされるようになります。ちなみに、インデックスとは、Webページが検索エンジンのクローラーによって登録されることを言います。Webページは、公開しただけでは意味がなく、インデクスされて初めて検索結果に表示されるようになるのです。

つまり、コンテンツを顧客に見てもらうためにはいち早くインデックスしてもらえる方が有利になるわけですね。基本的に、検索エンジンはドメインパワーが強いサイトを優先的に巡回し、インデックスをしていくとされています。つまり、ドメインパワーの強さは、検索結果に表示される期間が短くなることから、SEO上でも重視されるのです。

『ドメインパワー』を上げる方法は?

それでは最後に、ドメインパワーを上げるための方法についてもいくつかご紹介しておきます。ドメインを取得する時に、ドメインパワーが強いドメインを取得しようと思えば、通常よりもかなりのコストがかかってしまうと考えておきましょう。また、自社の会社名やサービス名に合致するようなドメイン名がどうしても見つからないなんてケースもあります。

こういった場合、ドメインパワーは無視して、ひとまずサービス名などに合致するドメイン名を取得し、ドメインパワーを徐々に強くしていくことが大切です。それでは、ドメインの取得後に、ドメインパワーを強くするにはどうすれば良いのでしょうか?以下で見ていきましょう。

『良質』な被リンクを増やす

ドメインパワーを強くするための手法として有名なのが、良質な被リンクを獲得していくという方法です。被リンクとは、相手から自分のサイトに向けたリンクのことで、こういった被リンクを獲得することは、「サイト(ページ)を評価している人がいる」と言う判断を検索エンジンがするため、自分のサイトの評価が高くなるのです。

ただ、注意しておきたいのは、何でもかんでも被リンクを増やせば良いというものではないということです。例えば、被リンクを増やすために、リンクのみを羅列するようなサイトを制作し、そこからリンクを返しても、良質な被リンクとは判断されません。それどころか、無理矢理被リンクを増やすという方法は、ブラックハットSEOとして、ペナルティの対象になってしまうリスクがあります。

良質な被リンクは、相手先のドメインパワーがそれなりに高くて、自然な形でリンクが発生していることが大切です。例えば、自社の製品と関連性の高いWebサイトにリンクを貼ってもらうだとか、SNSなどで勝手に拡散が発生するなどすれば、検索エンジンは評価しれくれます。

コンテンツの質や量を高める

実は、コンテンツSEOを頑張るという行為は、サイト全体の評価を上げる行為ですので、ドメインパワーを高める対策にもなります。現在の検索エンジンは、ユーザーにとって有益な情報であるということを何よりも重視していますので、コンテンツの質や量を高める行為は、「ユーザーにとって有益なサイト」とみなしてもらえることから、サイトの評価が高まる対策になるのです。また、有益な情報の公開を継続的にしていれば、それを見たユーザーがSNSなどで拡散してくれるようになるので、被リンクの獲得にも繋がります。

このように、質の高いコンテンツを制作するというコンテンツSEO自体が、ドメインパワーを強める対策にもなるのです。

サイトを長く運営する

これは対策とまでは言えないのですが、Webサイトの運営期間が長くなればなるほど、ドメインパワーは高まると言われています。実はWeb業界には、「ドメイン年齢」と言う言葉があるほどで、長期間同じドメインを利用することは、それだけでそれなりのパワーになるのです。

例えば、サイトのリニューアルなどを考えて、今までのWebサイトとは全く異なるコンセプトのものにする場合、「ドメインごと変えた方が良いのかな?」と考えてしまうケースもあるでしょう。しかし、ドメインを新たに取得した場合、一からドメインパワーを強化していかないといけないので、特別な不都合が無い限りは同じドメインを使い続ける方が有利です。

サイトの更新頻度

Webサイトの更新頻度は、ドメインパワーに影響すると考えてください。ただ、「更新していれば強くなる」のかと言うと、そういうわけではなく、更新しなければドメインパワーが落ちてしまうといった方向です。

SEO対策では、サイトの更新頻度も重要とされているのですが、これはGoogle側が、ユーザーが欲しがるのは最新の情報と考えるからです。もちろん、歴史に関する情報など、基本的に情報が大きく変わるようなことはない事柄を扱う場合、更新頻度は少なくなると思いますが、一般的にはどのような情報も常に新しい技術などが更新されていくのが普通です。それなのに、1年以上も何も更新されていないというサイトになると、「古い情報しか掲載されていない」と言う判断になり、ドメインパワーが落ちてしまう訳です。したがって、適切な頻度でサイトの更新を行っていくことが重要と考えてください。

なお、更新することを目的として、中身のないコンテンツばかりを増やしていくという行為は、コンテンツSEO上、不利に働いてしまうので更新する時は、クォリティにも注目してください。

まとめ

今回は、Webサイトの制作を検討している方がおさえておきたい、ドメインパワーについて解説してきました。

ホームページを制作するのであれば、ドメインの取得が必須となりますので、制作自体は外部企業に依頼する場合でも「ドメイン名の希望はありますか?」と言った質問を受ける機会があると思います。このような場合、基本的には、企業名やサービスの名前に関連したドメイン名を取得する方が多いのですが、そのような場合、ドメインパワーを無視して完全に新規取得をすることになるでしょう。

しかし、SEO対策の面を考えると、コンテンツを投稿しいち早くインデックスされ、そのコンテンツが対象ユーザーの目に触れる位置に掲載されるようになってほしいはずです。ただ、新規でドメインを取得した時には、何の実績もないWebサイトですので、高品質なコンテンツを作ってもなかなか上位に表示されるようなことが無いわけです。こういったことから、近年では、ドメインパワーが強いオールドドメインが高値で取引されているわけです。

なお、弊社としては、初期コストがかかっても良いからいち早く上位化を目指したいと考えているお客様には、ドメインパワーの高いドメインの取得をオススメしています。コンテンツSEOを頑張っていれば、いずれそのサイトは上位化されるようになると思いますが、やはり即効性はかなり違いますし、サイト全体の評価につながることから、将来的にも上位化がし易くなるという点が非常に大きなメリットになるのです。こういった細かな対策については、制作会社のノウハウ部分になるので、サイト制作時の打ち合わせでどのような提案をしてくれるのかで、その業者の技術力などを計ると良いでしょう。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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