広告運用

即効性を求めるならWeb広告がオススメ?Web広告の種類と成果を出すための選び方をご紹介!

インターネットを利用して、企業がユーザーにアプローチする手法は多様ですが、Web広告はその他の手段と比較すると、即効性が高い集客方法と考えられています。インターネットを介した顧客へのアプローチ手段では、自社サイトを検索上位に表示させるSEO対策が有名ですが、効果が見えてくるまでにそれなりに長い時間がかかってしまうということが悩みの種となってしまいます。

そこでここ数年、SEO対策に並行してWeb広告の出稿を検討するお客様が増加しているのですが、Web広告にもさまざまな種類が存在していることから、素人ではなかなか運用が困難で成果を出せない…という声をよく耳にするようになっています。

そこでこの記事では、Web広告の種類やそれぞれの特徴をご紹介したうえ、自社にとって最適なWeb広告がどれなのかを選ぶときのポイントも解説しておきます。これからWEB広告を始めたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

WEB広告のメリットと効果について

企業のWeb担当者であれば、SEO対策と並んで『Web広告』という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか?Web広告は、その名称通り、インターネット上で配信される広告全般のことを指しており、検索エンジン上に表示される広告はもちろん、各Webサイト内に表示される広告、SNS上に表示される広告など、これらすべてを総称して『Web広告』と呼ばれます。なお、インターネット上の広告であることから、別称で「インターネット広告」「デジタル広告」などと呼ばれるケースもあります。

一昔前までは、企業が配信する広告は、TVなどのマス広告が主流だったのですが、スマートフォンやタブレットの普及により、インターネットが非常に身近な存在になったことで、ユーザーの情報収集手段としてインターネットが利用される機会が急増したのです。このような背景から、企業もマス広告からWeb広告へとシフトしていき、一気にWeb広告市場が拡大しています。

それでは、その他の広告手段と比較した時に、Web広告にはどのようなメリットが存在するのでしょうか?ここでは、テレビCMや新聞チラシなどのオフライン広告では得られないWeb広告のメリットを簡単に解説しておきます。

SEOと比較すると即効性が高い

WEB上で行われる主なマーケティング施策は、Web広告よりもSEO対策の方が有名です。

SEO対策は、ユーザーが自社に関連するキーワードで検索行為を行った時、検索エンジンの検索結果に自社サイトのページを上位表示させるための施策です。現在では、上位に表示されるためにさまざまなコンテンツを継続的に発信するコンテンツSEOと呼ばれる手段が多く採用されるようになっています。これは、ユーザーにとって有益な記事コンテンツを作成し、ユーザー・検索エンジン両方から高く評価されるという施策になります。

ただ、こういったSEO対策については、高品質なコンテンツを制作すれば即座に検索エンジンから高い評価を受けられるわけではありません。例えば、対策を施したいキーワードに関連するコンテンツをいくつも製作したり、ドメインパワーを高めたりする必要があり、対策を施してから効果が出るまでにそれなりに長い期間がかかってしまうのが一般的です。なお、コンテンツSEOを行う場合には、そもそもコンテンツ制作のリソースを用意するためにも準備期間がそれなりにかかってしまう場合も多いです。

要は、SEO対策は、本格的な施策を行っても、効果が出始めるまでに長い期間がかかってしまうという点が大きなデメリットな訳です。一方、Web広告はというと、SEO対策と比較して、短期間で効果が出始めるというのが非常に大きな特徴になります。Web広告の中には、すぐに始められるようなスピーディな広告もありますし、広告出稿の仕方によっては、開始したらすぐにユーザーの目につく位置に表示されることも難しくありません。つまり、Web広告の大きなメリットは、とにかく「即効性の高い集客手法」という点です。

なお、長い目で見た時には、ユーザーにとって有益な情報を継続的に発信するSEOであれば、Webサイトそのものの信頼性を高めることができますので、さまざまなキーワードで上位表示を獲得することが可能です。Web広告は、ユーザーに対してピンポイントに情報を発信するのですが、SEOの場合、思わぬキーワードで上位表示され、多方面から集客できる可能性があります。

明確なターゲティングが可能

Web広告の大きなメリットは、非常に細かくターゲットを設定することが可能な点で、特定のユーザーに絞って広告を発信できるという特徴があります。

例えば、テレビCMや新聞広告などは、不特定多数の人に広告を見てもらうという手法で、自社のターゲットでない人にも情報が届きます。一見すると、より多くの人に情報を届けられる有効な手法のように感じますが、自社のサービスや商品に全く興味が無いユーザーの目に留まっても、コンバージョンにつながる割合はかなり低くなってしまうのです。このタイプの広告手法は、無駄な広告費がかなり掛かってしまうことが大きなデメリットです。

その一方で、Web広告の場合、地域や性別、年齢やユーザーの趣味趣向など、非常に細かく属性をターゲティングしたうえで広告を配信することが可能です。近年では、ターゲティングの精度もかなり向上しており、ユーザーの検索キーワードやWeb上での行動履歴、スマホなどからの位置情報までもターゲティングの項目に用いることができるようになっています。

つまり、自社の商品やサービスに興味を持ってくれそうなユーザーに絞って、広告の配信を行うことができるようになるので、無駄な広告費を大幅に減らし、効率的な広告展開ができるようになるのです。

広告配信の期間や費用を柔軟に設定できる

Web広告の大きな特徴として、広告の出稿期間やかける広告費を柔軟に設定できるので、効果を見ながら臨機応変な運用が可能だということです。

例えば、「ひとまず3カ月間だけ広告を出してみよう」という方針であれば、広告出稿期間を3ヶ月に設定することで、一定期間経過すると広告の配信をストップするなんてことも可能です。もちろん、広告を出稿している3ヶ月の間に効果測定を行い、途中で設定を柔軟に変更することも可能です。

更に、Web広告は、かける広告費の上限金額や1クリック単価の上限も設定することができますので、想定以上の広告を打つなんて心配がありません。月額の広告上限を設定しておけば、広告費を使い切った時点で広告が表示されなくなるので、無駄な広告費が発生することはありません。

こういった柔軟さはWeb広告の大きな利点です。

効果測定が容易

Web広告をスタートする場合、Googleなどの管理画面を用いて広告の設定を行います。そして、広告運用のためのサービスには、非常に充実した解析ツールも用意されています。例えば、広告の表示回数やクリック数など、効果測定に必要な情報は複雑な設定なども必要とせず、簡単に手に入れることが可能です。

テレビCMや新聞広告など、従来の広告手法は、広告費として大金を投じたとしても、どれぐらいのユーザーに情報を届けられたのか、そして商品の購入・サービスへの問い合わせなどのコンバージョンにどれだけつながったのかという効果測定が非常に困難というデメリットがありました。

Web広告の場合、用意されたツールを使うだけでもかけた広告費がどれほど効果をもたらせたのか測定でき、検証と改善を繰り返しながら広告を運用することができます。さらに、各種数値は、リアルタイムで更新されていきますので、スピーディな判断が可能な点もメリットになります。

WEB広告の種類とそれぞれの違いについて

それでは、さまざまな手法が存在するWeb広告について、それぞれの特徴と、Web広告ごとに何が違うのかを簡単に解説しておきます。詳しくは下で紹介しますが、一口にWeb広告といっても、以下のようなさまざまな種類の広告手法が存在しています。

  • ・リスティング広告
  • ・ディスプレイ広告
  • ・純広告(バナー広告)
  • ・アドネットワーク広告・DSP広告
  • ・リターゲティング広告
  • ・アフィリエイト広告
  • ・動画広告
  • ・SNS広告
  • ・記事広告・タイアップ広告

それぞれの広告は、「配信される媒体が異なる」という違いがあるのですが、それ以外にもいくつかの違いがあるのでまずはWeb広告ごとの違いを解説しておきます。

課金形態が異なる

Web広告ごとの大きな違いは「課金形態」です。初めてWeb広告を出稿する際には、戸惑ってしまう方も多いので、以下に主な課金形態をご紹介しておきます。

  • ・クリック課金制(CPC)⇒ユーザーがクリックするたびに広告費が発生する
  • ・インプレッション課金制(CPM)⇒広告が表示されるたびに広告費が発生する
  • ・エンゲージメント課金制(CPE)⇒シェアやクリックなど、ユーザーの特定の行動をトリガーとして広告費が発生する
  • ・視聴単価制(CPV)⇒主に動画広告で採用される課金形態。動画が視聴されるごとに広告費が発生する
  • ・成果報酬(CPA)⇒商品購入や資料請求といったコンバージョンごとに広告費が発生する

Web広告業界では、上記のようなさまざまな課金形態が存在しており、どの広告を利用するのかによって広告費のかかり方が変わってくるのです。したがって、Web広告の出稿を検討した時には、どのような課金形態になっているのかをチェックしたうえで最終判断を下しましょう。

運用のしやすさが異なる

Web広告の運用を行う場合、ある程度のスキルと知識を持った専任の担当者が必要になります。Googleのアカウントを作成することで、誰でも広告を出稿することは可能なのですが、「効果が出ているのか?」「自社の商品ならどの広告を出すべきか?」など、Web広告に関する専門的な知識が必要になる場面も多いです。そして、さまざまな種類の広告があるのですが、広告ごとに運用のしやすさが全く異なるというのも大きな特徴です。

リスティング広告などは、社内人員で運用しているケースも多いのですが、効果測定などが適切にできていない場合、Web広告の専門会社に外注するのがオススメです。

ターゲットが異なる

Web広告は、どの広告を利用するのかによって広告を配信する媒体が異なるので、ターゲットとなるユーザー層も大きき異なります。例えば、検索結果画面に広告が表示されるリスティング広告と、各SNSに広告を出稿するSNS広告では、ターゲットが全く異なるというのは理解できるはずです。

さらに、同じSNS広告でも、TwitterとInstagramでは、利用しているユーザー層が異なるので、広告のターゲット層も違ってくるのです。したがって、Web広告を出稿する時には、それぞれの広告ごとにユーザー層をきちんと把握し、最も自社のターゲットに近いユーザーに広告をぶつけることができるように、広告の種類を選ばなければいけません。

このように、一口にWeb広告といっても、さまざまな面で違いが存在しています。それでは以下で、広告ごとの特徴をご紹介していきます。

リスティング広告について

Web広告の中で最も主流と言えるのがこのリスティング広告です。中には「Web広告=リスティング広告」といった間違ったイメージを持っている方もいます。

リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用して、ユーザーが何らかのキーワードで検索した際、その検索結果ページの上部(下部に広告スペースはあります)に表示されるというWeb広告です。検索されるキーワードに関連する広告が表示されるという仕組みから「検索連動型広告」などとも呼ばれています。

なお、リスティング広告は、ユーザーがクリックするごとに課金されるクリック課金制で、クリック単価はキーワードごとに企業が入札を行うというシステムになっています。

リスティング広告のメリット

広告を表示したいキーワードを設定できる点が大きなメリットです。自社の商品やサービスに関連性が高いキーワードを設定すれば、購買意欲が高いユーザー層に広告をぶつけることができるため、広告クリック後のコンバージョン率が比較的高くなると期待できます。
リスティング広告のエリアは、オーガニック検索よりも上のエリアになるので、ユーザーの目につきやすい点もメリットと言えるでしょう。
リスティング広告のデメリット

リスティング広告は、広告を配信したいキーワードを各企業が選ぶことができます。そしてクリック単価は、そのキーワードに広告を出したい方が入札するという仕組みになっています。そのため、人気のキーワードになってくると、クリック単価が驚くほど高騰してしまいます。高単価のリスティング広告は、広告費の上限をきめておかないと、莫大な費用がかかってしまうリスクがあります。ただ、あまりに低い上限金額にすると、広告出稿から数日で広告費がなくなり、表示されなくなるなんてこともあります。
なお、リスティング広告は、設定したキーワードを使用するユーザーにしか広告を届けることができません。そのため、キーワード検索をしない潜在層へのリーチが難しい点もデメリットです。

ディスプレイ広告について

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなどの広告枠に広告を出稿する仕組みです。バナー広告をイメージしていただければわかりやすいのですが、表示される広告は、画像バナーだけでなく、テキストや動画などさまざまなタイプを選ぶことができます。

ディスプレイ広告のメリット

ディスプレイ広告は、ターゲティングが可能な点がメリットです。リスティング広告のように、検索キーワードを指定することはできないのですが、ターゲットの属性や閲覧履歴を指定することが可能です。そのため、うまくターゲティングを活用すれば、顕在層だけでなく潜在層へのアプローチも可能です。
なお、ディスプレイ広告は、リターゲティング(リマーケティング)機能が存在しており、一度自社のWebサイトを訪れたユーザーに対し、広告を再表示することが可能です。
ディスプレイ広告のデメリット

ディスプレイ広告は、潜在層へのアプローチも可能とご紹介しましたが、基本的に商品購入やお問い合わせなどのコンバージョンにはつながりにくい広告と言われています。どちらかというと、認知度向上を主目的として利用すべき広告で、広告流入からのコンバージョンを狙っているのであれば、費用対効果が高い広告手法とは言えません。

※下で紹介するアドネットワーク広告・DSP広告以外のディスプレイ広告は「純広告(バナー広告)」と呼ばれる場合があります。

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アドネットワーク広告・DSP広告について

Web広告を調べていると、アドネットワーク広告やDSP広告というものをよく目にすると思います。これらは、ディスプレイ広告のなかの一つなのですが、簡単にご紹介しておきましょう。

アドネットワーク広告・DSP広告については、複数の広告媒体に一括で広告を配信できる仕組みと考えてください。両者の違いは、アドネットワークは多数の広告媒体を集めた広告ネットワークを指すのに対し、DSPは複数の広告媒体にまとめて広告を配信するツールという点です。

アドネットワーク広告・DSP広告のメリット

複数の広告媒体に一括で広告配信を行うことができる仕組みですので、効率的な広告運用が実現する点がメリットです。広告配信に関するデータに関しても一元管理することができますので、複数の広告媒体の成果を比較しながらPDCAを回すことができます。
アドネットワーク広告・DSP広告のデメリット

複数の広告媒体に一括で広告配信をできる仕組みですが、広告媒体のカテゴリの指定はできるものの、広告配信を行うWebサイトを細かく指定することができない点がデメリットになります。例えば、自社の商品・サービスとはかけ離れた類のWebサイトに広告が掲載されてしまい、イメージを棄損されてしまうリスクが考えられます。また、細かなターゲット指定ができないので、見当違いなターゲット層に向けて広告を配信してしまうなんてこともあるでしょう。

リターゲティング広告

リターゲティング広告は、過去に自社のWebサイトに訪問したことがあるユーザーに対して配信できる広告です。ちなみに、「リターゲティング広告」はYahoo!での名称であり、Googleでは「リマーケティング」と称されています。

リターゲティング広告のメリット

過去に自社のWebサイトに訪問したことがあるということは、少なからず自社の商品・サービスに関心を持っていると考えられます。リターゲティング広告は、そういった通常よりも「関心度が高いユーザー」に限定して広告の配信が可能で、再度の訪問を促したり、購買意欲を高めたりすることが期待できます。
リターゲティング広告のデメリット

デメリットとしては、インターネットサーフィンをしている時に、何度も広告が表示されることで、ユーザーにマイナスなイメージを持たれてしまうリスクがある点です。ユーザーの視点から考えれば、一度しか訪問していないWebサイトなのに、その後何度も同じ広告が表示されるようになると「しつこい」と感じてしまうでしょうし、なんとなく不気味に感じてしまう方もいます。要は、ユーザーに悪印象を与えてしまう恐れがあるのです。

アフィリエイト広告について

アフィリエイト広告は、アフィリエイターと呼ばれる方が、自身のブログやSNSなどで企業の商品・サービスを紹介し、広告を貼るという仕組みです。アフィリエイターの記事を見たユーザーが、記事内に設置されたリンクから商品を購入したり、サービスに加入したりすることで広告費が発生します。

広告に関しては、一般的にはASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に広告を登録しておくことで、アフィリエイターを仲介してもらうことができます。

アフィリエイト広告のメリット

アフィリエイト広告は、一般的にコンバージョンに至った場合に広告費が発生する成果報酬型となります。そのため、広告運用時の費用対効果が非常に高い点が大きなメリットです。なお、広告費とは別にASPの利用料はかかりますが、Web広告の費用と考えれば微々たるものです。
広告条件を良くすれば、複数のアフィリエイターが自社の紹介記事を作成してくれますので、商品・サービスの露出度が増え、認知度向上にも役立ってくれます。
アフィリエイト広告のデメリット

自社の商品・サービスを紹介するアフィリエイターについて、広告主が選ぶわけではない点がデメリットです。ASPに登録されている広告条件(基本的に成果報酬額)をアフィリエイターが見て、どの広告の記事を作成するかは、アフィリエイター自身が決定します。つまり、多くのアフィリエイターに、自社を紹介してほしいなら、魅力的な広告条件にする必要があります。
ただ、目立つ広告条件にした場合、悪質なアフィリエイターに選ばれてしまう可能性も高まりますので、誇張表現や著作権侵害など、広告主の信頼をも壊してしまう記事を制作される恐れがあります。

動画広告について

動画広告は、名称から分かるように動画コンテンツを活用したWeb広告です。現在では、スマホが広く普及したこともあり、動画サイトなどで動画を視聴する機会が増えています。そのため、動画広告の市場は年々拡大傾向にあるのです。

動画広告のメリット

動画広告は、視覚的な訴求力が非常に高く、バナーを用いた画像広告や、リスティングなどのテキスト広告では伝わりきらない情報まで伝えることが可能です。したがって、商品・サービスの良さを最大限までアピールしたいと考えるのであれば、動画広告が最適でしょう。
動画広告のデメリット

動画広告は、動画のクオリティがコンバージョン率に直結すると言われています。ただ、動画のクオリティを上げようと思えば、企画・撮影・編集などの作業に多大な時間がかかることになり、広告の制作に莫大なコストがかかります。要は、費用対効果があまり良くない点がデメリットです。

ちなみに、動画広告は主に「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」に分けられていますので、それぞれを簡単にご紹介しておきます。

インストリーム広告

インストリーム広告とは、動画コンテンツの中に動画広告を挿入する手法です。分かりやすい例を挙げると、YouTubeで動画を視聴している時に、途中で広告が流れてきた経験は誰にでもあると思うのですが、それがインストリーム広告です。

インストリーム広告は、以下のタイミングを選んで設定することが可能です。

  • ・プレロール・・・動画コンテンツが再生される前に動画広告を流す
  • ・ミッドロール・・・動画コンテンツの再生中に動画広告を流す
  • ・ポストロール・・・動画コンテンツの再生後に動画広告を流す

動画広告は、きちんと視聴してもらうことができれば、認知度アップにつながるのですが、スキップされてしまうことも多いです。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、Webサイトのバナーを設置する場所やSNSのフィードなどに動画コンテンツを広告として配信する方法です。

上述したインストリーム広告は、テレビCMのように、動画の合間に広告を挟むという方法なのですが、こちらはヤフーのトップ画面など、動画コンテンツ外の広告になります。つまり、普段Youtubeなどで動画を見ない層にもアプローチすることが可能です。

ただ、不特定多数に広告を配信する方法ですので、無駄になる広告費も意外に多いので注意しましょう。

SNS広告について

SNS広告は、TwitterやFacebookといったSNS上に掲載されるWeb広告です。SNSを利用するユーザーは年々増加傾向にありますし、ターゲティングさえしっかり行えば、高い効果が見込めると言われています。

SNS広告の特徴は、その他のWeb広告以上に細かくターゲティング設定することが可能な点です。

SNS広告のメリット

非常に細かなターゲティング設定が可能ですので、精度の高い広告出稿が可能な点がメリットです。SNS広告は、リーチしたいターゲットを絞って広告を表示できますので、認知度アップや商品購入など、目的に合わせてターゲットの設定を柔軟に変更できます。なお、広告フォーマットや配信方法なども多彩に用意されていますので、広告色を抑えて配信することも可能です。
SNS広告のデメリット

SNSは投稿を流し見している方も多いので、広告色を抑えて配信すると、広告と気付いてもらうことができないなんてこともあります。広告効果を期待するのであれば、広告そのものに工夫が必要となりますので、制作費用が高くなってしまう点がデメリットです。

ちなみに、SNS広告は、Facebook広告・Instagram広告・Twitter広告・LINE広告などが主流となっていますが、流行するSNSが次から次に移り変わっていきますので、時代の流れを常に読まなければいけません。また、SNSごとに、利用者の年齢層がかなり違ってきますので、自社にとって最適なSNSがどこなのかは慎重に検討すべきです。

記事広告・タイアップ広告について

最後は、記事広告やタイアップ広告と呼ばれるWeb広告です。この手法は、自社サイト以外のWebサイトに、PR用の記事を掲載してもらうという方法です。自社以外のWebサイトと連携することから、タイアップ広告などとも呼ばれています。

分かりやすい例を挙げると、旅行社のWebサイトに、観光地の紹介記事を掲載してもらうといった方法になります。要は、専門雑誌に記事広告を掲載してもらうWeb版をイメージしていただければあながち間違いではありません。

記事広告のメリット

記事広告を掲載してもらうWebサイトの影響力によっては、非常に多くのユーザーの目に広告が触れることになります。たとえ、自社の商品やサービスの認知度が低くても、タイアップ先のブランド力が高ければ、自社の信頼性も一気に高めてくれますので、コンバージョンも期待できます。
また、コンテンツ記事の形で広告を出稿するわけですので、通常のバナー広告やリスティングなどの文字数が制限される広告と比較すれば、魅力を最大限まで伝えられる点も大きなメリットです。
記事広告のデメリット

1本の記事広告を出すために、細かな打ち合わせやインタビュー、写真撮影など、さまざまな作業が必要になります。また、媒体側の記事作成や校正などを待ち、必要であれば修正作業などをしなければならないことから、広告出稿までにかなりの手間と時間がかかるのがデメリットです。

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自社に最適な広告を選ぶには?

Web広告は、上述のようにさまざまな種類が存在しています。正直、細かく分けていくとさらに分類することができますし、Web広告の出稿を考えた時、最初のハードルとして立ちはだかる問題が「どの広告手法が最適なのか?」という問題と考えましょう。

ここでは、さまざまあるWeb広告手法について、自社に最適な方法を見つけるための選び方のポイントをご紹介しておきます。

目的に合わせて選ぶ

一つ目のポイントは「何のためにWEB広告を配信するのか?」という目的から最適な広告を選択するというポイントです。

例えば、「自社の商品・サービスのことをまだ知らない潜在層の認知度を向上させるため」と「購買意欲が高い顕在層にアプローチして商品購入・サービスへの加入を促したい」という目的は、方向性が大きく異なりますよね。

前者の目的であれば、不特定多数の方の目に触れるようなディスプレイ広告や、媒体そのもののブランド力が高い場所で広告を掲載してもらうようなタイアップ広告が最適です。その一方、後者の目的であれば、ユーザー自身が何らかのキーワードで検索行為を行うことが予想できますので、リスティング広告が最も手っ取り早いと考えられます。

このように、Web広告を出稿する目的から最適な広告手段を検討すると、効果的な手段が見つかります。

予算から選ぶ

Web広告を選ぶときには、予算の面から検討するのもオススメです。

例えば、少額から効果を見ながら広告運用をしてみたいと考えているのであれば、広告の上限金額を設定できるようなリスティング広告やSNS広告がオススメです。また、少ない予算でも、とにかく費用対効果を良くしたいというのであれば、アフィリエイト広告のような成果報酬型が適しています。

潤沢な広告予算があり、潜在層の認知度も合わせて向上させたい場合、純広告や記事広告、動画広告なども候補に入れると良いでしょう。上述しているように、Web広告は、それぞれで課金形態が異なりますので、予算から選ぶと、使用できない広告手法を弾くことができますので、探しやすいです。

ターゲット層から選ぶ

最後は、顧客対象となるターゲット層から最適な広告手法を選ぶという方法です。

例えば、自社で取り扱う商品が10代や20代前半の若者向けという場合、最適なWeb広告はSNS広告になるでしょう。こういった若者世代は、検索行為をSNSで行うようになっていますし、頻繁にSNSを確認しますので、広告を目にしてもらえる可能性が高くなります。

反対にある程度年齢が高い層を対象とするのであれば、純広告やリスティング広告が良いでしょう。このような、自社のターゲット層が、どこに存在しているのかをしっかりと検討し、効果的な場所に広告を配信するようにしましょう。

まとめ

今回は、さまざまな種類が存在するWeb広告について、それぞれの手法の特徴や、自社に最適な広告手法を選ぶためにはどうすれば良いのかについて解説してきました。

この記事でご紹介したように、一口でWeb広告といっても、どれを選択するのかによって課金形態やどこに広告が表示されるのか、どういったターゲット層にアプローチできるのかが全く異なるということは頭に入れておいた方が良いですよ。Web広告は、「SEOと比較すると、即効性が非常に高い」と紹介されることから、どの手段でも、広告費を掛ければ即座に反応が返ってくると考えてしまっている方も多いです。

しかし当然そのようなことはなく、商品やサービスの特性に合った場所に広告を出さなければ、なかなか思うような成果を出すことはできません。Web広告は、社内人員でも運用することは可能ですが、「どの広告を選ぶべきか?」「クリック単価はいくらぐらいにすべきか?」など、専門的な知識が必要な場面も多いです。したがって、本当に効果の出るWeb広告運用にするのであれば、専門業者に相談するのが最も早いと考えておきましょう。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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