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Webサイトに生じるエラーについて。何が原因でどんな対処をすれば良いの?

Webサイトを閲覧している時には、以下のようなサイトエラーの表示に出くわすことも珍しくありません。

  • ・404 Not Found
  • ・お探しのページが見つかりませんでした
  • ・403 Forbidden(アクセスしようとしたページは表示できませんでした)

こういったサイトエラーは、「404」「500」「503」などといった3桁の数字と共に表示されるのが特徴で、それぞれの数字が「エラーの原因」を示しています。当然、自社のWebサイトにこういったサイトエラーが生じた時には、出来るだけ早く原因を取り除き、正常な状態に戻さなければいけません。

そこでこの記事では、皆さんもよく見かけることがあるだろうサイトエラーについて、何が原因でそのエラーがおきていて、どういった対処をすべきなのかをご紹介していきます。

サイトエラーとは?

サイトエラーを簡単に解説すると、「リクエストした特定のページが、何らかの理由により表示されない」という現象のことを指しています。例えば、以下のような状況をイメージしていただければわかりやすいですね。

  • ・お気に入りに登録していたWebサイトにアクセスしたら、ページが表示されなくなっていた
  • ・ページ内のリンクをクリックしたら、リンク先のWebサイトが見れなくなっていた

サイトエラーは、このような状況のことを指しています。

エラーコードが表示される

上述のようなサイトエラーが生じた際には、「何が原因なのか?」を知らせるため、エラーコードが表示されます。エラーコードは、エラーの種類と原因ごとに分類された「数字の文字列」のことで、主に以下の4つの原因により表示される数字が変わります。

  • ・サーバー
  • ・ネットワーク
  • ・システム
  • ・ウェブサイトに関する設定

具体的なエラー原因の例を挙げると、Webサイトへのアクセスが集中してしまいサーバーがダウンした…とか、アプリケーションやOSの処理でサーバーに何らかの不具合が生じた…などと言ったパターンがあります。

ちなみに、Webサイトのエラーコードは、すべて「3桁の数字」で表されるというルールがあります。そして、100番台、200番台、300番台、400番台、500番台のエラーコードに分類されていて、何番台のエラーコードなのかによってエラーの原因が推測できるといった感じになります。
つまり、Webサイトに何らかのエラーが生じた時には、表示される数字(エラーコード)を元に、原因を推測し解決策を探すという行動になることから、このエラーコードは問題解決のための非常に重要な手がかりとなるわけです。

それでは以下で、Webサイトのエラーコードについて、表示される数字が何を意味していて、どのような対応が正解なのかをご紹介していきましょう。

404エラー(404 not found)

Webサイトのエラーコードとして最も有名なのが「404 not found」というステータスコードでしょう。皆さんも、過去に一度は目にしたことがあると思うこのエラーコードは、何が原因で生じているのでしょうか?

ここでという「404 not found」の基礎知識について簡単に解説しておきましょう。なお、「404 not found」は、以下のような時に表示されるエラーコードです。

404 not foundの意味
404エラー(404 not found)とは、ページが存在しない場合に表示されるエラーコードです。

それでは「ページが存在しない!」場合に表示される404エラーが起こる原因と、実際に起こった時の対処法についてご紹介していきましょう。

原因① 過去に存在していたページが削除された

この原因は、お気に入りに登録していたページに、久しぶりにアクセスしてみるといった場合に生じることがあります。要は、もともと存在していたWebページが、何らかの理由で既に削除されてしまっているというケースですね。ページが既にないのにもかかわらず、そのページにアクセスすると「404 not found」というステータスコードが表示されます。

対処法

・「ページが削除されている」ことで見れないわけですので、404エラーが表示されるのは正常な対応とも言えます。したがって、まずはTOPページなどに戻り、類似コンテンツが無いか探してみるという対処が正解です。
・自社サイトの場合は、404エラーによって閲覧者が離脱してしまう可能性もあるので、Webサイト内に設置されているリンクに404エラーが表示されるようなことがある時には、適切なリンクに張り替えましょう。

原因② URLの入力ミスなど、元々ページが存在しない

手動でURLを打ち込んだ場合には、URLの入力ミスで存在しないページにアクセスしている可能性があります。他にも、サイト側がリンク設置の際に、間違ったURLを設置してしまい、もともと存在しないページに誘導している…なんてケースも考えられます。このような場合、ページが存在しないわけですので、「404 not found」が表示されます。

対処法

・閲覧者側であれば、URLの入力ミスが無いか確認し、正しいURLを入力してください。
・設置されたリンクにミスがある場合、閲覧者では基本的にどうすることもできません。サイト運営者側の場合、ページ離脱が考えられますので正しいURLを入力してください。

原因③ リニューアルなどによりURLが変わっている

Webサイトを運営していると、サイトのフルリニューアルなどによって既存のWebページのURLを新しいURLに変更するケースがあります。一般的に、こういったケースでは、元のページをリダイレクト設定(301リダイレクト設定、とも呼ばれます)して、自動的に新しいページに移動させるという対処を行っています。ただ、中には、何らかの理由でリダイレクト設定を行わないなんてことがあり、この場合には404エラーが表示されます。

対処法

・自社のWebサイトでなければ、基本的に閲覧者側からできることはありません。
・自社サイトの場合は、新しいページへのリダイレクト設定を行っておきましょう。また、設定後は正しく機能しているのかきちんとチェックしてください。

原因④ リンク切れしている

リンクを設置した時点では見ることができたページでも、一定期間が経過するうちにページ自体が削除される、URLが変わってしまうなどといった理由で見れなくなる可能性があります。このような場合、もともとあったリンクを踏んだ時には、404エラーが表示されます。

対処法

・自社のWebサイトでなければ、基本的に閲覧者側からできることはありません。
・自社サイトの場合は、正しいURLを確認して、リンクを設置しなおしましょう。
・もし、元々あったページの新しいURLが確認できない場合、リンクそのものを削除するのがオススメです。リンク切れは、ユーザーにとって良い体験にならないので、リンク切れの放置はサイトの評価が下がる原因となります。

その他の400番台エラーについて

400番台のエラーでは、「404 not found」が特に有名なのですが、このほかにもさまざまなエラーが存在します。基本的に400番台のエラーは「クライアントエラー」に該当していて、クライアントからのリクエストに誤りがある時、処理に失敗した時などに表示されます。

400 Bad Request(不正リクエスト)

これは、あなた(クライアント)からのリクエストを適切に処理することができず、無効な場合に表示されます。

対処法

・キャッシュ、またはCookieを削除する
・ブラウザを変更する

401 Unauthorized(認証エラー)

アクセスしようとしたページが、権限が与えられた人だけが閲覧できるページで、あなた(クライアント)にアクセス権が無い場合に表示されます。ページを表示するため、IDとパスワードを入力する必要があるケースでは、ID/パスワードの入力間違いをすると、同じく認証エラーページが表示されます。

対処法

・自分の権限の有無を確認する
・ID/パスワードに間違いがないか確認する

403 Forbidden(アクセス禁止)

「403 Forbidden」は、サイト管理者によって、第三者からのアクセスを禁止されているページにアクセスした場合に表示されます。もしくは、アクセス制限などがなされていない場合でも、何らかの理由でアクセスが集中してしまうことで、サーバーに大きな負荷がかかり、ページにつながりにくくなってしまっている場合に、この403エラーが表示されます。

対処法

・アクセス制限の場合、基本的に閲覧者にできることはありません。サイト管理者に連絡ができる状態であれば、アクセスを許可してもらえるように問い合わせするという方法が考えられます。
・アクセス集中がおきている場合は、時間を空けてから再度アクセスしてみると良いでしょう。

408 Request Timeout(タイムアウト)

通常時であれば体感する機会などないのですが、実はWebサーバーの通信時間は決まっているのです。そして、その通信時間を超えても、アップロードやダウンロードができなかった場合には、タイムアウトとなって「408 Request Timeout」が表示されます。
ちなみに、「408 Request Timeout」は、アクセスの集中によりネットワークの遅れが生じている時にも表示されることがあります。

対処法

・ネットの接続速度が低下していないか確認してみましょう。
・他のWebサイトにアクセスしてみて、それが問題なく表示する場合、アクセス集中による408エラーが考えられます。時間を置いてから再度アクセスを試みましょう。

500番台のエラーコードについて

次は、500番台のエラーコードについて、それぞれの原因や対処法を見ていきましょう。なお、500番台のエラーコードは、Webサーバー側のエラーに該当し、何らかの理由でサーバーがリクエスト処理に失敗したことにより表示されます。

500 Internal Server Error(サーバー内部エラー)

このエラーコードは、サーバー内部に何らかの問題が生じており、リクエストを実行できない場合に表示されます。サーバー内部でエラーが起こっている状態のため、プログラムに何らかの問題があるケースが多いです。このほかにも、すでに閉鎖されたWebサイトにアクセスしたときには「500 Internal Server Error」が表示されるケースが多いです。

対処法

・プログラム内にミスが無いか確認する
・パーミッションの設定(ファイルやディレクトリへのアクセス権)に間違いがないか確認する
・サーチコンソールのサーバーエラーの項目にて、エラーを起こしているURLを確認することができます。

501 Not Implemented(未実装エラー)

クライアントからのリクエストがあったものの、そのリクエストに対応するために必要な機能が、Webサーバー側に実装されていない場合、「501 Not Implemented」が表示されます。

対処法

・サーバー会社に対応してもらう必要があります

502 Bad Gateway(不正なゲートウェイ)

ゲートウェイ・プロキシサーバーで不正な要求を受け取り、その要求を拒否した場合に表示されるエラーコードです。ゲートウェイとは、ネットワーク間でデータをやりとりする際にルーターのような役割を担う機械のことなのですが、このゲートウェイとして作動しているサーバーに何らかの問題が生じているという意味です。
この他にも、リクエストの時間が制限時間を超えたことで、サーバーへの接続がキャンセルされて、接続が切られてしまった時にもこのエラーが表示されます。

対処法

・ページの再読み込みをしてください

503 Service Unavailable(サーバー過負荷)

このエラーは「503 Service Unavailable」や「503 Service Temporarily Unavailable」と単語が変わって表示されることがあります。意味合い的には、アクセス集中などにより、サーバーへのアクセス数が制限を超過してしまい、一時的にサイトが閲覧できなくなる場合に表示されます。
他には、Webサイトのメンテナンスなどにより使用できない時にも、503エラーが表示されます。503エラーに関しては、サイトが一時的に閲覧できなくなることから「サーバーが落ちた!」などと表現されることが多いです。ただ、このケースではサーバーが落ちているわけではなく、アクセスしてきている人が多すぎるので、入場制限を掛けているといったイメージです。

対処法

・アクセス集中の場合は、しばらく時間をあける
・自社サイトで、早くこの状態を解消したい場合、「サーバーに負荷をかけているプラグインを停止する」「サーバーの転送量をアップする」「サーバー会社に相談する」などといった対応があります。

504 Gateway Timeout(サーバー間のエラー)

これは、サーバー間の通信エラーにより、制限時間内にゲートウェイ・プロキシサーバーが処理を完了することができず、タイムアウトした時に表示されます。

対処法

・時間を置いて、ページの再読み込みをしてください

やりまっせのWeb集客サービス

100番台・200番台・300番台のステータスコードについて

ここからは、100番台・200番台・300番台のステータスコードについてご紹介しておきましょう。

100番台(処理の継続に関するコード)

100番台のステータスコードは、クライアントからのリクエストは受け入れられて、処理が継続されることを示しています。

  • ・100 Continue・・・継続してリクエストしても問題がない状態を表します
  • ・101 Switching Protocols・・・プロトコル切替。サーバーがリクエストを遂行するため、プロトコルを切り替えることを表しています
  • ・102 Processing・・・処理が継続していることを表します

200番台(処理の成功に関するコード)

200番台は、サーバーがクライアントからの要求を正常に受け取ったことを示しています。

  • ・200 OK・・・サーバーへのリクエストが処理され、クライアントからの要求が成功したことを表します
  • ・202 Accepted・・・クライアントからのリクエストは受理したものの、処理はまだ完了していないことを表します
  • ・204 No Content・・・クライアントからのリクエストは受理したものの、返すべき情報が無い事を表しています

300番台(追加処理を必要とするコード)

300番台のステータスコードは、クライアントの要求を完了するためには、クライアントのWebブラウザが追加の操作をする必要があることを示しています。

  • ・301 Moved Permanently(恒久的に移動しました)・・・リクエストしたページが恒久的に移動する場合に返されます
  • ・302 Found(発見しました)・・・リクエストしたリソースが一時的に移動されている時に返されるコードです
  • ・307 Temporary Redirect(一時的リダイレクト)・・・リクエストしたページが一時的に移動されている場合に返されます

まとめ

今回は、Webサイト周りのエラーコードについて、エラーコードが表示される原因や、実際に表示されたときにどういった対処をすれば良いのかについて解説してきました。この記事でご紹介しているように、エラーコードごとの意味を知っておけば、どういったことが原因でそのエラーが出ていて、何を改善しなければならないのかが理解できますので、サイトを運用する際に、エラーコードでいちいち焦らなくて済むようになります。

なお、普通にWebサイトの運用をしているだけでは、見かける機会などほとんどないエラーコードなどもありますが、念のため頭に入れておくのがオススメですよ。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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