SEO対策

検索順位が下がる主な理由と、順位下落時にチェックしたいポイントについて

Webサイトを用いて集客や販売を行う場合、SEO対策に力を入れて、検索順位の向上を目指すのが一般的です。しかし、SEO対策がある程度成功して上位表示がなされていたはずのキーワードで、突然コンテンツの検索順位が下落してしまう…なんてことも珍しくありません。実際に、弊社にも、検索順位が下がってしまったことに対する相談が入ることは少なくありません。

それでは、今まで上位表示を保っていたコンテンツの検索順位は、なぜ下がってしまうことになるのでしょうか?この記事では、SEO対策に取り組むうえで、絶対に抑えておきたい「検索順位が下がる」理由や、実際に順位が下落した時のチェックポイントをご紹介します。

検索順位が下がってしまう原因

WEB集客を考えた場合、リスティング広告などの広告運用を考えていないのであれば、自社のWebサイトが検索上位に表示されるようにならなければいけません。皆さんも、Webサイトを作る理由というのは、それを見たユーザーが、商品の購入をしたり問い合わせをしてきたりすることが目的ですし、今の時代、SEO対策は必要不可欠といっても良いでしょう。

それでは、SEO対策に成功して一度上位表示されたら、それで安心しても良いものなのでしょうか?実は、SEO対策はそこまで単純なものではなく、一度上位表示されたとしても、さまざまな要因で順位が下落してしまうことがあるのです。ここでは、一度上位表示されたコンテンツの順位が、下落してしまう主な要因についてご紹介します。

①Googleからペナルティを受けた

Googleは、良質なコンテンツを上位表示する目的などで、ガイドラインを定めています。そして、Googleが定めるガイドラインに違反していることが判明した場合、ペナルティを受けてしまい、Webサイトの評価と順位が大きく下がることになります。

ペナルティ対象の一例について

以下のような行為はペナルティの対象となります。

  • ・自動生成されたコンテンツの公開
  • ・無断複製したコンテンツを公開
  • ・十分な付加価値のないアフィリエイトサイト

Googleからペナルティ判定を受けるものは他にもいろいろとあるので、詳しくはGoogleのガイドラインで確認してください。
なお、Googleのペナルティ判定については、担当者が目視でガイドライン違反を判定する物を「手動ペナルティ」、Googleのクローラーが自動的にガイドライン違反を判定するのが「自動ペナルティ」と呼ばれます。

Googleからペナルティを受けてしまうと、評価が戻るまでにかなりの時間がかかってしまいます。また、今まで高評価を受け、上位表示されていたコンテンツの順位も大きく下落してしまいます。そして、その後、問題点を改善したとしても、元の順位には戻れなくなるケースもありますので、ガイドライン違反は絶対に避けましょう。

参照:Google 検索の基本事項

②WebサイトのUXが低下した

検索順位を上げるためにSEO対策に自ら取り組んでいる方は多いと思いますが、意外に多いのが、SEOばかりを重視してしまい、その結果Webサイトそのもの使い勝手(UX)が悪くなってしまうという悪循環です。例えば、コンテンツ内に過度にキーワードを埋め込んだり、コンテンツの文字数を稼ぐため意味のない文章を量産する、過度なアニメーションを設定したりと、ユーザーにとっての使いやすさを無視してしまうケースがあるのです。

Googleは、何よりも『ユーザーファースト』であることを重要視していますので、UXが低下してしまうと、SEO対策の取り組みは逆効果になってしまいます。SEO対策に取り組む場合でも、ユーザー目線での取り組みを忘れないようにしましょう。

③Googleのアップデート

Googleの検索エンジンは、現在でも日々進化しており、皆さんが考えている以上の頻度でアップデートが行われています。そして、検索順位にも大きな影響を与える「コアアップデート」が行われたときに、今まで上位に表示されていたコンテンツが突然表示されなくなる…なんてこともあるのです。

コアアップデートは、サイトの評価基準そのものが変化しているわけですので、今まで高評価を受けていたサイトの順位が普通に下がってしまうことも多いです。なお、コアアップデートが行われるときには、必ず事前告知が行われますので、常にGoogleからの情報を受け取れるようにしておき、アップデート後の状態をチェックできる体制を作っておくのがオススメです。

④不自然なリンクが増えた

SEO対策の有効な手段としてリンクの設置があります。外部リンクに関しては、一昔前と比較すると、効果が薄くなっていると言われていますが、それでもGoogleからの評価が高いサイトからの外部リンクは現在でもSEOに有効な手段です。また、自社サイト内のコンテンツについて、適切にリンクでつないでいくことは、UXの向上にもなり、SEO効果の高い施策として知られています。

しかし、「リンクの設置が効果的と聞いた」という認識で、何も考えずに過度なリンクを設置する行為や、悪質なサイトからの意図的な外部リンク集めは、Googleからの評価を落とす原因となり、検索順位が下落してしまう恐れがあります。

⑤競合他社との関係で順位が落ちた

これは、自社のWebサイトやコンテンツに大きな問題は特にないパターンです。Webサイトを活用した集客は、何もあなただけが目指しているのではなく、競合他社もせっせとSEO対策の取り組みを行っているはずです。つまり、自社サイトに問題が無くても、競合他社があなたのコンテンツよりも評価の高いコンテンツを制作したとすれば、相対的に検索順位が落ちてしまうことになるわけです。

この場合は、あくまでも競合他社のコンテンツが高評価をされているだけで、あなたが公開しているコンテンツの評価が落ちたわけではありません。例えば、ユーザーは最新情報を求めているとGoogleは考えていますので、時事問題であれば、コンテンツの公開日なども上位表示に関係してきます。あなたのコンテンツが1年前に作ったコンテンツで、競合他社が、同じような内容のコンテンツを1年後に出したのであれば、順位が入れ替わってもおかしくありません。このほかにも、Googleのアルゴリズムは、日々小さなアップデートが行われていますので、その影響で順位が入れ替わるケースもあるでしょう。

⑥Googleの不具合

最後は、Googleの不具合が原因となるパターンです。あまりイメージできないかもしれませんが、過去にこれが原因となって、検索順位が大幅に入れ替わったという事例が実際にあるので、決して無視はできない要因と考えておきましょう。

Google側の不具合であれば、Googleの公式Twitterなどで何らかの告知が出ると思います。したがって、不具合が原因の場合は、安心して待っておけば問題ありません。

検索順位が下がった時のチェックポイント

ここまでは、上位表示されていたコンテンツの検索順位が下がってしまう原因について解説しました。それでは、実際に上記のような原因で検索順位が下がってしまった時にはどうすれば良いのでしょうか?

もしあなたのWebサイトで、検索上位を獲得していたコンテンツが、突然順位が大きく下がった場合、その原因を突き止めるのが第一の対策となります。原因が分からなければ、どこを改善すれば良いのかも見えてこないため、対策の施しようがないわけです。

ここでは、検索順位が大きく下がってしまった時のチェックポイントをご紹介します。

①警告のメールが来ていないかチェック

一つ目のチェックポイントは、Googleから何らかの警告が出ていないかを確認しましょう。

手動ペナルティを受けている場合、Googleからガイドライン違反に関する警告メールが届くことがあります。その警告メールには、違反内容も記載されていますので、指示通りに修正することでペナルティが解除されます。

②Google Search Console(グーグルサーチコンソール)

次にチェックするのは、Google Search Console(グーグルサーチコンソール)です。ちなみに、Google Search Consoleは、Webサイト完成時にきちんと設定しておく必要があります。ここでは、設定が完了している前提でご紹介します。

Google Search Consoleでは、Webサイトが何らかのペナルティを受けている場合、Google Search Console内で知らせてくれる機能が存在します。Google Search Consoleの管理画面に入り、「セキュリティと手動による対策→手動による対策・セキュリティの問題」と推移すれば、ペナルティの有無やその内容を確認することが可能です。

また、「URL検査→URLの入力」でURL検査を行えば、Googleでの登録状況やエラーの有無などを確認することが可能です。これを行った時、インデックスされなくなっている、モバイルユーザビリティに問題が生じているという場合、順位下落の原因はそれだと分かります。

Google Search Consoleでは、Webサイトの問題が生じている場合に、それを特定することが可能ですので、そこから改善策を練ると良いでしょう。

③Googleのアップデートが行われていないかチェックする

次は、Google側のアルゴリズムに何らかのアップデートが行われていないかをチェックしましょう。

Googleでは、検索順位に大きな影響を与えるアップデートが行われる場合、公式サイトやSNSなどにより、アップデート内容を告知しています。また、このほかにも、SEO対策を専門とする業者のSNSなどをチェックすると、アルゴリズムの変更情報などが公表されている場合があります。

そして、Googleのアルゴリズムが要因となって検索順位が下がっている場合、それに対応したサイトに作り替える必要があります。

④UXが悪くなっていないか

上述しているように、Googleは、ユーザーが使いやすい、見やすいサイトであることを検索順位を決める際の重要な要素の一つとしています。逆に言えば、良かれと思って行ったSEO対策の結果、サイトのUXが低下してしまうなんてことになれば、検索順位が下落してしまう恐れがあるのです。

Googleによるサイトの見やすさを決めるポイントは以下のような点ですので、この辺りに問題が無いか、今一度Webサイト内を確認してみましょう。

  • ・Webページの読み込み速度(LCP)
  • ・視覚的な安定性(CLS)
  • ・インタラクティブ性(FID)

上記のポイントは、Googleが重要視しているコアウェブバイタルと呼ばれる非常に重要な指標です。これらに何らかの問題が生じている場合、コンテンツの質をキープしていても、順位が低下してしまいますので改善しましょう。

⑤Webサイトの変更が原因となっていないか?

検索順位が大幅に下がってしまったという場合、順位が変動する前に、Webサイトの大幅な変更を行っていないか、チェックしてみましょう。なお、コンテンツ内のテキストを少し変えた、サイト内の画像を変更したといった内容であれば、基本的に検索エンジンに影響を与えないので、原因は他にあるでしょう。

ただ、Webサイトの変更点が、コンテンツのタイトル、URL、ディスクリプションといった部分の変更なら、順位に影響を与えてしまった可能性が高いです。この他にも、リダイレクト設定やSSLに関する変更、ナビゲーションなどサイトの根本部分の変更などは、検索順位に影響を与える可能性が大です。

こういった大幅な変更を加えた後のサイトの順位が大幅に下落したという場合、変更箇所を元に戻すと順位が元に戻ることがあります。

⑥競合サイトを確認

検索順位が1~3つほど落ちただけで、そこまで大きな動きが無いという場合、単に競合サイトの評価が高くなって、あなたのコンテンツが追い抜かされただけの可能性があります。

この場合は、上位表示をキープできているわけですので、そこまで焦る必要はありません。ただ、SEO対策による順位付けは、どうしても競合サイトとの関係がついて回りますので、自分のWebサイトよりも高い評価を受けているWebサイトがあれば、きちんと分析しておきましょう。そうすることで、自社のWebサイトに何が足りないのか見えてきますので、足りない部分を補うことで、順位が改善していくことが考えられます。

⑦悪質なリンクの設定

上述したように、リンクの設置は、一昔前ほどのSEO効果はなくなっているとされるのですが、それでも何の効果が無いというわけではありません。ただ、悪質なリンクの設置に関しては、確実に検索順位に悪影響を与えるので、注意しなければいけません。

例えば、コンテンツの内容と全く関係のない低品質な内部リンクの設置や、好ましくない外部からのリンクがあれば、これらを削除しましょう。Google Search Consoleの「リンク」というメニューを使えば、外部リンクや内部リンクの一覧を見れますので、削除したい外部リンクがあれば、サイト運営者にメールなどでお願いすると良いでしょう。このほかにも、Search Consoleの「サイトへのリンクを否認する」という機能から、外部リンクの削除依頼が出せます。

まとめ

今回は、WEB集客を考えた時、非常に重要になるWebサイトの検索順位について、一度上位表示されたコンテンツの順位が下がってしまう要因について解説してきました。この記事でご紹介しているように、上位表示されたコンテンツが、ある日突然順位が下がってしまう…なんてケースは珍しくなく、その原因もさまざまなことが考えられます。もちろん、検索順位を元の状態に戻したい場合には、「なぜ順位が下がったのか?」という部分を明確にして、問題点を改善しなければならないでしょう。

現在、自社サイトの順位低下に悩んでいるという方がいれば、この記事でご紹介した要因と被るような問題が無いか、今一度自社サイトを確認してみると良いでしょう。なお、Googleのガイドライン違反を犯していた場合、問題を改善しても順位がなかなか元に戻らない…なんてケースが多いです。この場合は、しばらくの間はリスティング広告などを使って無理矢理上位表示をさせるか、上位表示獲得用に別のサイトを作るなどの対策を検討しましょう。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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