広告運用

Google広告の出稿は審査を通過する必要がある?そもそも広告審査の基準って何?

現在では、どのような業種であってもWebサイトを用いた集客が非常に重要な時代になっています。Webサイトを効率的に活用する方法としては、まず自然検索されたときに自社のホームページが上位に表示されるというSEO対策が重要視されていますが、コンテンツのボリュームや専門性、権威性などが重視される近年では、Webサイトを公開してさまざまな対策を行ったとしても上位表示されるまでに半年以上かかってしまうなんてことも当たり前のようにあります。

そのため、出来るだけ早くWebからの問い合わせや購入を増加させるため、リスティング広告などのWeb広告の出稿を検討する企業が多くなっています。実際に、弊社がホームページ制作をサポートしている企業様の中にも、サイトの公開に合わせて広告運用のサービスもスタートしたいという要望は非常に増えています。ただ、こういったケースでも意外に見落とされがちなのが、Googleなどにリスティング広告を出したいと考えても、Google広告の審査に通らなければ広告を出すことができないという事実です。現在では、さまざまなWeb広告手法が存在しているのですが、多くの方は広告費用さえ払えば好きな場所に広告を配置できると考えてしまっています。

実は、Googleなどに自社の広告を掲載するためには、Google広告側が定めている審査基準に通過しなければいけないのです。そこでこの記事では、Google広告審査の基準や落ちてしまう原因について解説していきたいと思います。現在、社内人員のみで広告の運用を行おうと考えている方は、絶対におさえておくべきポイントですので、ぜひ参考にしてみてください。

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Google広告審査の概要について

まずは、Googleの広告審査がどのようなものなのかについて簡単に解説しておきましょう。どのような媒体に広告を出稿する場合でも、何らかの審査を受けることになると思うのですが、Googleでもいくつかの審査基準が設けられており、Googleに広告を掲載するための審査は必ず行われます。なお、ここでいうGoogle広告とは、Googleが提供しているオンライン広告の総称で、以前は「Googleアドワーズ」と言う名称で呼ばれていました。

Google広告にはさまざまな種類が存在するのですが、それぞれの広告に対して、いくつかの基準が設けられており、広告を掲載するためには、それらの基準を満たしているのかをGoogle側に審査してもらう必要があります。なお、審査に関して、ほとんどの場合、申し込みから一営業日以内に完了するという日程ですので、審査のせいで広告スケジュールが大幅にずれるなんてことは少ないでしょう。ただ、業種や広告によっては、これ以上の日数がかかってしまうケースもあるので、2営業日以上過ぎても審査結果の通知などが来ない場合、問い合わせをしてみると良いでしょう。

Google広告の審査方法について

Google広告を出稿したい場合、審査を免れることはできませんので、どのような仕組みで審査が行われているのかはきちんと押さえておいた方が良いでしょう。

Google広告は、専用の管理画面で広告の作成や編集を完了すると、自動的に審査プロセスがスタートします。なお、Google広告審査で、対象となる項目については『広告見出し・説明文・キーワード・リンク先・画像および動画』などとなります。

広告審査プロセスでは、前述のポイントについて、「システムによる自動評価」と「人による評価」の両方を組み合わせることで審査を行っているとされています。なお、筆者が思うに、ほとんどの部分はロボットによる自動審査が行われているのみだと思います。どちらにせよ、Google側が定めている広告ポリシーが遵守されているのかを確認し、掲載の可否判定を行っているとされています。

ちなみに、広告審査にて何らかのポリシー違反が見つかった場合、管理画面の広告ステータスに『不承認』と表示され、広告主に掲載不可だという事実が知らされる流れになります。ただ、一度不承認になったとしても、Google側に指摘された部分を修正・改善することで、再審査に通過することは可能です。なお、Google広告の再審査については、管理画面で修正点を改善し、広告を完成させれば自動的にスタートする仕組みです。ただ、指摘された修正点に不服がある場合は、手動で再審査を申請する流れになります。

Google広告の審査基準について

それではここから、Google広告を出そうと考えている方が知っておきたい、「広告を出すために何を審査されるのか?」について解説していきましょう。それぞれのポイントについてそこまで複雑で難しい基準が設けられているわけではないので、きちんと「何を見られているのか?」を理解し、それに通過できるように広告文などを作れば広告審査のステップで躓くようなことは少ないと思います。

ここでは、Googleの広告審査を通過するためのポイントをご紹介しておきます。

Googleの広告ポリシーを遵守しているのか?

Google広告の審査を通過するためには、何よりもまず「Googleが定めている広告ポリシーを守っている」と言うことが重要になります。Googleは、広告運用に関するポリシーを明確に定めていて、それを公式に明言しています。したがって、それが守られていない広告に関しては、どれだけの費用を支払うといっても広告の掲載を断られてしまうと考えてください。

Googleの広告ポリシーについては、特設ページで詳しく解説されていますが、大きく分けると以下の4つに分類されています。

  • 禁止コンテンツ
    Google ネットワークで宣伝することが禁止されているコンテンツ
  • 禁止されている行為
    Google での広告掲載で禁止されている手法
  • 制限付きのコンテンツと機能
    宣伝は可能でも制限があるコンテンツ
  • 編集基準と技術要件
    広告、ウェブサイト、アプリに関する品質基準

禁止コンテンツとは、偽造品や危険な商品やサービス、不正行為を助長する商品やサービスなどとされており、制限付きのコンテンツは、性的なコンテンツ、アルコールやギャンブルなどが該当します。Googleでは、広告を出稿する際には、このような明確なポリシーを定めていますので、これらに該当する広告に関しては審査を通過できないと考えておきましょう。なお、広告ポリシーの詳細については、Googleの特設ページを確認しておきましょう。

> Google 広告のポリシー

Google広告の入稿規定を遵守しているのか?

Google広告では、質の高いユーザビリティを重要視していますので、広告に関しても細かな入稿規定を設けています。例えば、広告のタイトルや説明文などについて、ユーザーが理解しやすい文章になっているのか、洗練された表現になっているのかが重要とされています。こういった入稿規定の基準が守られていない場合、広告の審査を通過することができないと思っておきましょう。

この入稿規定が意外に細かいので、Googleが禁止している広告文などの表現をいくつかご紹介しておきます。

  • 一般的に認められていないつづりや文法を使っている
    「花が購入しましょうこちらで」「こちらで鼻を購入しましょう」(「こちらで花を購入しましょう」の表現を誤った例)
  • 内容の意味が不明、または筋が通っていない
    内容が意味不明または一般的すぎる広告文、漠然としてあいまいなプロモーション内容、途切れていたり不完全だったりする広告文
  • 全角文字の文字数制限を超過している
    日本語、中国語、韓国語などで使用される全角文字は 1 文字が半角 2 文字分に相当するため、仮にすべて全角文字を使用した場合は、許容される文字数は半角文字の場合の半分になります。
  • 句読点や記号を不適切な方法、または本来の用途と異なる方法
    「@ home」のように「at」の意味で使用する「@」
  • スペースの過剰な使用や、強調目的での使用
    「f l o w e r s」「buyflowershere」「生 花 大 特 価」など
  • 広告文での電話番号の直接記載
    「0120-0000-0000 までお電話」など、広告文に直接電話番号を掲載

引用:広告ポリシーのリスト

このように、非常に細かく入稿規定が定められています。他にも禁止事項が存在しますので、詳しくはGoogleの公式ページで確認しておきましょう。

> 広告ポリシーのリスト

広告の内容とキーワードが関連しているか?

この理由で審査を落ちてしまうケースが意外に多いと言われています。要は、広告主が設定したキーワードと広告の内容が一致していないと判断されてしまうというケースです。特に、リスティング広告では、キーワードが重要視されていますので、設定されているキーワードが広告文に一度も登場しないなどとなると、内容がキーワードと関連していないと判断され審査に落ちてしまう訳です。

通常、リスティング広告の広告文などを考える時には、設定しているキーワードが広告文に一度も登場しないなんてことはあり得ません。しかし、文字数制限があることから、広告主の伝えたい思いを優先してしまうことで、どうしてもキーワードが入らず、本来の広告の姿から逸脱してしまう…なんてことがあるのです。そしてそのような広告になった場合、審査の時点で弾かれてしまうと考えてください。

TVCMなどであれば、とりあえず興味を持たせるために「あのCMは何を言いたかったのだろう?」と言った抽象的な仕上がりにわざとして、ネット検索をしてもらうという手法を採用するケースもあります。しかし、Web広告と言うものは、購買意欲が高い人にぶつけるためのもので、そこからさらに深掘りすることを求めるようなことはないのです。したがって、ユーザーに伝えたいことがダイレクトに伝わるような広告にしないと、審査を通過しなくなると考えおきましょう。

過剰表現や誇大表現はNG!

これも広告出稿時には、広告主側が無意識に行ってしまいがちなミスです。誰でも自分の商品やサービスに自信を持っていると思いますし、出来るだけ多くの人に利用してほしいと考えるものです。しかし、その思いが行き過ぎてしまい、「過剰表現」や「誇大表現」を使って広告の審査に落ちてしまうのです。Googleは、ユーザーに対する信頼性や透明性の高さ、健全さを重視していますので、明らかな過剰・誇大表現の使用はNGとされています。

分かりやすい例を挙げると、ダイエット食品の広告で「必ず〇Kg痩せる!」とか、投資関連の広告で「誰でも〇〇万円以上の利益を出せる!」といった過剰な表現を使ったタイトルや広告文です。

Google側は、こういった過剰・誇大表現が行われた広告については、ユーザーにとって悪質な広告とみなすことから、ほぼ間違いなく審査に落ちてしまうと考えておいた方が良いです。Web広告は、同業他社との争いでもありますので、少しでもクリック率を上げたいと考えて、過剰ともいえる表現を行う方が後を絶ちません。しかし、そういった広告は、審査で落とされてしまい、土俵にも乗れなくなってしまうので、商品の良さを的確に伝えられる広告文を作るようにしましょう。

リンク先ページは適切か?

これはどちらかと言うと、単純なミスにより起こってしまう審査落ち例です。要は、ユーザーがクリックした先のページが不適切だという理由で審査に落とされてしまうというケースです。

例えば、広告のリンク先として設定しているページURLが打ち込みミスなどで「404エラーになる」、URLを間違って「広告内容に一致しないページを設定している」などが多いです。他にも、悪質・不正なリンクを設定している場合も審査で落とされていまします。

広告出稿する時には、リンク先のページ上をきちんと確認し、広告内容と一致するページなのか、リンク先のページがエラーにならないかは確認してから審査してもらいましょう。

Google広告の審査に落ちた時はどうする?

Google広告の審査に落ちてしまった時には、「Web広告を出せないのでは…」と不安に感じてしまうかもしれませんが、安心してください。上述したように、万一、何らかの理由でGoogle広告の審査に落ちたとしても、問題点を解消すれば再審査してもらうことができ、それで審査を通過できれば、何の問題もなく広告を掲載することができます。したがって、広告の審査に落ちてしまった時には「何が理由で審査に落ちたのか?」を確認し、修正・改善していくと良いでしょう。

なお、審査に落ちた理由については、以下の手順で確認することが可能です。

  • ①「Google広告」にログイン
  • ②「広告と広告表示オプション」をクリック
  • ③広告リストの「ステータス」部分で、不承認となった広告にカーソルをあわせる
  • ④審査に落ちた理由を確認する

上記の手順でGoogle広告の審査に落ちた理由が確認できます。したがって、出稿したい広告について、問題となっている部分を改善してください。広告の編集を完了させると、再審査が自動的に開始されます。なお、何度修正しても審査落ちしてしまう場合は、Google広告のサポートデスク(メールや電話、チャット)に問い合わせしてみると良いでしょう。上述したように、Google広告の審査は、ロボットなどによる自動審査だけでなく、人が審査を行っている場合があるので、人的ミスにより審査落ちしているなんてケースも考えられます。

まとめ

今回は、リスティングなど、Web広告の出稿を考えている方が絶対に押さえておきたい、Googleの広告審査についてご紹介してきました。この記事でご紹介しているように、Googleに広告を掲載する場合には、Google側が定めている広告のルールを守らなければならず、何らかの違反があれば審査の段階で落とされてしまい広告が表示されることが無いのです。

もちろん、審査基準に関してはそこまで厳しいものではないのですが、Web広告運用に慣れていない方であれば、自分の商品・サービスを必要以上によく見せようと考えてしまい、過剰・誇大な表現をしてしまい、審査落ちするなんてケースが多くみられます。特に、ライバル企業よりも魅力的な広告に見せるためには、タイトルや広告文を工夫しなければならないので、慣れていない方はつい広告ポリシーに違反した行為をしてしまうケースが多いみたいなのです。そして、とにかく審査基準を満たそうとすれば、どこにでもある目立たない広告になってしまい、考えていたような効果が出ずがっかりする…なんてことも多いです。

Web広告の運用については、誰でも簡単に始めることができますが、効果的な広告にするためには、専門業者だけが知っているコツもたくさん存在しています。今まで、Web広告を出しても、あまり満足のいく結果が得られていない…なんて方は、広告出稿の方法が悪いのかもしれませんので、お気軽の弊社までお問い合わせしてみてください。

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スタッフK

WEB業界15年以上
大小含めて15000以上のキーワードを得意のライティングでトップページに押し上げてきました。

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