費用対効果が高いと言われるリスティング広告の分かりやすいメリットについて

2022年3月12日 2022年03月16 広告運用スタッフK

以前、このサイト内でご紹介した「WEB広告の種類について！広告運用を依頼する前に広告の種類と効果はきちんと押さえておこう」と言う記事の中でも言っていますが、インターネット戦略で集客や売上を増やすことを考えた場合、SEO対策などよりも即効性が高いと言われているのが、Web広告です。ただ、一口に『Web広告』と言ってもさまざまな種類が存在しており、どの広告を出稿すれば良いのか、一般の方ではなかなか判断がつかない状況になっています。

SNS広告、動画広告、純広告などど、たくさんの広告の種類が存在しますし、自社が取り扱う商品の広告を考えた場合、どこに予算をかけるべきなのかが最初の壁として立ちはだかるものです。

結論から言ってしまいますが、さまざまある広告手法の中でも、リスティング広告は費用対効果の高さが最大のメリットになる手法だと言え、例えば商品の購入者を増やしたい、問合せ数を増やしたいと考えているのであれば、基本的にリスティング広告を選んで間違いないと思いますよ。実際に、電通さんが公表したデータによると、2019年度のインターネット広告媒体では、なんと約40%をリスティング広告が占めているとされており、「多くの方に選ばれる広告＝それだけ効果がある人気の広告」と理解できるわけです。

そこでこの記事では、現在、Web広告運用をご検討中の方のため、ネット広告で最も人気が高いと言われるリスティング広告について、分かりやすいメリット面を簡単にまとめておきます。

WEB広告の種類について！広告運用を依頼する前に広告の種類と効果はきちんと押さえておこう

リスティング広告のメリット面について

それでは、リスティング広告の分かりやすいメリットについて解説していきましょう。なお、冒頭でご紹介しているように、リスティング広告のメリットを大雑把に紹介すると「費用対効果が非常に高い」となると思います。一般的に、リスティング広告は、購買意欲の高い顧客層に効果的なアピールができることから、商品購入や問い合わせを獲得しやすい広告とされています。

それでは、他のWeb施策と比較して、リスティング広告の費用対効果の高さはどこから得られるのでしょうか？ここでは、リスティング広告のメリットを細分化して紹介しておきます。

メリット①　「購入が近い」顧客層に広告を出せる

リスティング広告は、配信するキーワードを自由に設定することができます。逆に、自社の商品を購入する人が「何と検索するのか？」を的確に分析することができれば、商品購入や問い合わせと言う行動に最も近い顧客層に直接広告をぶつけることができるようになるのです。例えば、ヤフーのトップページ上部右側に常にバナー広告が表示されてますが、これは純広告と呼ばれるタイプのWeb広告になります。日本国内では多くの方がヤフーを使って検索していますので、ここに広告を出せば多くの人の目に触れると考えるわけですね。しかし、純広告は、自社の商品にあまり興味を持っていない人も広告の配信対象に含まれていますので、かけた広告の多くが無駄な費用に思えてしまう場合もあるのです。

これがリスティング広告の場合どうでしょうか？例えば、Tシャツを売りたいと考えている通販サイトなどであれば、「Tシャツ　メンズ」「Tシャツ　通販」などというキーワードで検索した人に自分のサイトを見てほしいと思いますよね。こういったキーワードで検索している人は「Tシャツを購入しようとしている人」と考えられるので、自社の通販サイトを見せれば、通常よりも高い確率でTシャツの購入に繋げることが可能です。

このように、リスティング広告は、「特定の商品を探しているユーザーの検索キーワード」をあらかじめ指定しておくことができますので、購入もしくは問い合わせに非常に近い顧客層をサイトに流入させることができ、費用対効果が非常に高い広告となるのです。

メリット②　小額でも効果を出すことができる

リスティング広告は、①で紹介したように「購入もしくは問い合わせに近い人」に向けて直接的な広告を出すことができます。そのため、他のWeb施策と異なり、少額でも成果が出やすいという特徴を持っています。実際に、弊社が広告運用をサポートしているお客様の中にも、月額5～10万円程度の予算でかなりの成果を出せているお客様はたくさんいらっしゃいます。

例えば、SEO対策の場合で考えてみると、リスティング広告とは真逆の性質を持っていると考えられます。SEO対策も「特定キーワードで検索されたときに自社サイトが上位に表示されるための施策」になります。ただ、方法論が全く異なり、SEO対策の場合、サイトの構造を整えたり、上位表示したいキーワードに関連する良質なコンテンツを継続的に投稿したりと、コツコツと対策を続けていくという手段になります。そのため、近年のSEO対策は、効果が出始めるまでに半年程度かかるというのが一般的で、長ければ1年程度は待たなければならないケースもあるのです。もちろん、SEO対策には、リスティング広告のような広告運用では絶対に得られないメリットがあるのですが、それでも効果を出すためにはそれなりのコストがかかってしまうものです。

これが、リスティング広告（Google広告）の場合、1円単位で広告予算を操作することが可能です。他の広告媒体だと、最低出稿金額が決められたりしますが、リスティング広告の場合は、完全に自分たちが予算を決めることができ、小額からでも何の問題もなくスタートできるのです。
弊社のお客様を例に出すと、リスティング広告のサポートをする場合、10～20万円程度の月額予算を決めてスタートする方が多いのですが、様子見したければ3～5万円程度の少額でスタートすることも可能です。そして、予算が少なくても、キーワードの選定に間違いが無ければ成果を出すことも可能です。

メリット③　即効性が高い

リスティング広告は、他のWeb広告と比較しても、その即効性の高さがメリットになると言われています。と言うのも、リスティング広告は、最速で即日配信も可能な広告ですので、思い立ったその日に広告を出稿し、すぐに成果に繋がる可能性すらある稀有な広告手法なのです。なお、広告を配信する前に審査が発生しますので、「絶対に即日配信可能な訳ではない」と言う点は注意しておきましょう。それを加味しても、スピーディな広告配信が可能なことに違いはありません。

さらに、広告を配信すれば、設定したキーワードの検索結果ページの上部に表示されます（必ずではありませんが）ので、自社の商品に関連が高いユーザーの目につきやすくなります。つまり、リスティング広告は、広告配信までが非常にスピーディなうえ、目立つ位置に表示されるのも早いことから、素早く見込み客を集めることができるようになるわけです。
ただ、今まで何の準備もしていない企業様の場合、まずはアカウントの作成から入りますので、知識が無い方がスタートする場合、多少の時間はかかると考えておきましょう。また、弊社のような広告配信をサポートする企業に広告運用を依頼した場合でも、アカウント設計・配信準備のため、それなりの時間を頂くのが一般的です。多くの企業は、契約してから実際の広告配信までには10日～14日程度の準備期間を設けています。

リスティング広告の注意点もおさえておこう！

ここまでは、リスティング広告のメリットをご紹介してきました。上述のように、リスティング広告は、良い面だけを見れば「費用対効果が高く、その上、即効性もある！」という、非常に優れた広告手法のように見えます。しかし、何の注意点もないのかと言うとそういうわけではないので、以下の点はきちんと頭に入れておきましょう。

リスティング広告で成果を出すには知識とノウハウが必要

ここまでの情報を見て、「リスティング広告なんて、そんな効果ないでしょ！」「昔自分で広告を出したけど、何の成果もなかったけど？」と、上述したようなメリットを感じられなかったと反論したい方も少なくないでしょう。

これは、『リスティング広告で成果を出すためには知識やノウハウが必要』と言う部分を見落としているのが原因です。そして、リスティング広告で成果を出せるようなノウハウを習得するにはそれなりの時間がかかってしまうものです。

過去にリスティング広告で失敗した…と言う方の多くは、「リスティングなんて、テキトーなキーワードで広告を出せば良いんだろ！」と安易に考えてしまっていたのが原因なのではないでしょうか？特定のキーワードを設定して広告を出せば、検索結果の上位に出るのがリスティング広告ですが、適切なキーワードを選定できている方は意外に少ないです。
リスティング広告を出稿する時には、「キーワードは何にするのか？」「いくらで入札するのか？」「表示されるときのタイトルや広告文はどうするのか？」など、設定しなければならない項目は多岐にわたります。また、慣れない間はリスティング広告の操作画面が分かりづらく、どこを触れば良いのか分からない…という声も意外に多いです。つまり、リスティング広告は、広告の出稿自体は誰でもできるのですが、成果を出せる運用に関しては誰でもできるほど簡単ではないという、意外に敷居が高めのWeb広告なのです。

さらに、広告を出稿すればそれで終了と言うわけではなく、配信後も、成果を獲得するために状況を確認・分析し、必要であれば改善しなければいけません。また、リスティング広告は頻繁にアップデートがされることから、それについていくために最新情報を常にキャッチし続けなければならないのです。
お客様の中には、「リスティング広告は自分で運用できるのに、なぜ業者に依頼するのかな？」と疑問に思ってしまう方も多いと思うのですが、上記のような技術・知識が足りないことから、リスティング広告のメリットを最大限発揮できていないと考え、我々のような代理店に運用の相談をしてくるわけです。リスティング広告は、誰でも広告をスタート出来ますが、片手間で成果を出せるほど簡単なものではないので、自信が無い方はさっさと業者に相談したほうが、結果的に大きな利益につながると思いますよ。

業種によって適正予算が全く異なる

リスティング広告は、「少額からでもスタート出来て、成果を出しやすい広告手法」とご紹介しましたね。実際に、この部分のメリットが、現在のリスティング広告の人気を支えているのだと思います。ただ、基本的には、少額でスタートできる手法なのですが、業種によって適正予算がバラバラだという点は注意が必要です。これは、リスティング広告は、キーワードを設定して検索結果の上位を得るものなのですが、設定するキーワードによって広告費用が全く異なるという特徴があるからなのです。

リスティング広告の費用は、検索結果に表示されて「ユーザーが広告をクリックする」と言う行動に出た時にだけ課金されます。要はユーザーが『クリック』と言う行動に出た時にだけ費用が発生する成果報酬型の広告な訳ですね。こう聞くと、非常に良心的だと思うかもしれませんが、実はキーワードによって、クリック単価が全く異なるのです。
例えば、リスティング広告でも人気のキーワードとなれば、1クリックで5,000円以上かかるような物も存在していて、そのようなキーワードの場合、1000回クリックされれば、それだけで500万円もの広告費用に達してしまう訳です。もちろん、広告出稿時に、予算の上限を設定できますので、際限なく広告費が積み重なってしまう…なんてことはないのですが、1クリック5,000円などとなると、正直費用対効果は全く合わなくなってしまうと考えられます。

つまり、リスティング広告は、どのような業種でも「出すべき！」と言えるような広告ではなく、業種によっては他の広告手法を利用したほうが費用対効果が良くなるケースもあると考えてください。

潜在層にアプローチ出来ない

リスティング広告は、「ユーザーがいま欲している物」について、なんというキーワードで検索するのかを予想し、そこに先回りして広告を置いておくという手法です。つまり、広告の対象となるユーザーは顕在層と言う訳です。顕在層へ広告をぶつけることから、費用対効果が良くなるわけです。

逆に考えると、この広告手法は、まだあなたの会社や商品、サービスのことを知らない、今現在は欲していないという潜在層へのアピール力は非常に弱くなってしまうのです。広告のトリガーは「ユーザーが検索する」と言う行為ですので、あなたやあなたの商品に興味を持っていない層には何のアピールもできない可能性が高い点が注意点です。
この特徴があることから、リスティング広告は、SEO対策などを補助するための役割として運用されるケースが多いです。

まとめ

今回は、Web広告の中でも、リスティング広告にスポットを当てて、この広告手法を採用した際のメリットと注意点について解説してきました。この記事でご紹介したように、リスティング広告は、顕在層の顧客に直接的なアピールが可能になる広告ですので、適切なキーワードを選択できている場合、かなり費用対効果の良い広告手法と言えます。さらに、即効性も非常に高い広告ですので、驚くほど速く広告の効果を実感することができる場合もあるのです。

ただ、リスティング広告は、「適切なキーワードを選択する」と言うのが非常に難しいもので、この部分に長年の経験や知識と言ったノウハウが必要になるのです。この記事をご覧になっている方の中にも、「リスティングが効果的」と聞いて実際にやってみたけど、全く成果があげられなかった…と感じた方もいるのではないでしょうか？
実は、そういった方の多くは、広告運用の戦略を間違ってしまっていて、本当に適切なキーワードを選べていない、キーワードは良かったけれど入札価格が間違っていた、広告文やタイトルが魅力的でなかった…などの原因が考えられます。リスティング広告は、誰でも広告を出せる手法ですが、「簡単に成果を出せる広告」ではないということは頭に入れておいた方が良いですよ。

現在、web広告運用を考えているものの、社内に詳しい人間がいなくて困っている…と言う方がいれば、お気軽に弊社までお問い合わせください。やりまっせでは、SEO対策を始めとして、効果的なweb広告運用のサポートも行っていますので、お客様の予算や業種に最適なweb施策のご提案からさせていただきます。